今日も早朝から暑い中をウォーキングしていたのですが、その時聞いていた科学系ポッドキャスト「サイエントーク」の「266. 人生史28「これからの人生の話をしよう。」」の中で、イギリスから帰国したパーソナリティの2人が引っ越したマンションの住人が、エレベーターの降り際に「さようなら」と言う、という話をしていました。それは地域性によるものなのか、というようなことを言っていたのですが、私はそれを聞きながらふと「なぜ別れの挨拶は『さようなら』なのだろう」などと考えてしまいました。
辞書には「左様ならば」が変化した言葉とありますが、つまり「それでは」「では」「じゃあ」というのと同じということですね。この後に「ご機嫌よう」や「またお会いしましょう」といったような言葉が続くところが省略されたものということなのですが、挨拶としては後半の方が意味を持っているのに、残ったのは前半部分だというのは面白いものです。もちろん丁寧に言う場合には続きも言いますけどね。
それでは英語ではどうなのかというのもついでに調べてみましたが、一般的なのは「goodbye」ですね。これはもともと「God be with ye」(yeは現在のyouにあたる古い英語)と言っていた挨拶の言葉が「Godbwye」に変化し、そこからさらに「Goodbye」に変わったというものです。意味的には近そうな気がする「good」という単語とはもともと直接関係なさそうというのが、言葉が収斂進化したようで面白いですね。
ちなみにアメリカで別れの挨拶としてよく言われたのが「Have a good one!」というものです。これは教科書にも載っていないので日本人にはあまり馴染みがないのではないかと思いますが、「Have a good day!」でも「〜night!」でもどちらの場合でも「one」で済ませてしまうという、合理的というか便利な言い方ですね。まあカジュアルな場面ではこれで十分なようで、返すほうも「You too!」と言っておけばよく、私も最終的にはいちいち考えずに反射的に対応できるようになりました。まあ挨拶というのはそういうものでしょう。

