Moon – 月に囚われた男 (2009年の映画)

この週末は「ビーキーパー」に加えてもう1本の映画を観ました。それが「月に囚われた男」という2009年の作品で、インディペンデント映画で私は知らなかったのですが、ちょうどYouTubeで全編を無料で観られるようになっていて、おすすめに上がっていて知ったというものでした。無料公開されているものは解像度が480pで少々粗いのですが、一昔前は皆DVDでこの画質で映画を観ていたのですから、大きな支障はありませんでした。気になるという人はAmazon Prime Videoなどでお金を払えば4K UHDの配信で観ることができると思います。

本作の舞台となっているのは近未来の月面採掘基地で、月面に多く存在するヘリウム3を採集して定期的に地球に送り、地球ではこれをエネルギー源として使用しているという設定です。この月面基地でただ1人の作業員として3年の契約期間で働く、Sam Rockwell演じるSam Bellが主人公です。Samは地球から時々届く妻からのビデオメッセージを支えに孤独と戦いつつ、人工知能ロボットのGERTYに助けられながら作業に従事する日々を送っており、あと2週間で任期を満了する、というところで事件が起こります。

月面基地のデザインは「2001年宇宙の旅」の宇宙船Discoveryなどの船内を彷彿とさせつつ白一色となっていて、1970〜80年代のSF作品に通じるレトロフューチャー感のあるものとなっています。また、GERTYが天井にあるレールから吊り下げられていて、そのレールに沿って移動するというのも過度に技術が飛躍しておらず、程よく現実的で素晴らしいと思いましたが、こういう構造には作品を成立させるための必然性があるようです。

このほか色々と考えさせられることがあるのですが、それはやはり本作を観て楽しんでほしいと思うので、ここでは触れずにおきます。さすがに現実に、技術的に可能であったとしても倫理的には許されないだろうと思いますが、その一線を超えてしまう企業はあるのかもしれません……という曖昧なことだけを言っておきますが、気になる方は無料公開されているうちにぜひどうぞ。SFスリラーが好きな人にはとても楽しめると思います。