アメリカ駐在から帰任してからコロナ禍までの間の5年ほど、同僚らと「カレー部」と称してあちらこちらへカレーを食べに行くということをしていました。総勢10人近くのメンバーがいたのですが、その中でも私ともう1人の同僚は毎週水金のノー残業デーにはほぼ必ず地元のカレー店などへ行っていました。しかし実際には熱心だったのは私だけで、気弱な彼を無理やり連れ回していただけなのだと思います。

しかし残念ながら、その当時食べに行っていたお店もその多くが様々な理由ですでに閉店してしまっています。やはりカレーだけでやっていくというのは厳しいのでしょう。カレーだけでは飽きられてしまうというのもあるでしょうし、そのカレーもそれ一本で客を引き寄せられるようなものは相当な手間をかけなければできません。

それでもなお、いまだ健在で高い人気を維持しているのが、姫路城のすぐ南側にある「spiceスエヒロ」さんで、私もスエヒロさんのチキンカレーは姫路で随一だと思っています。他の地域でもこのチキンカレーに似たカレーは食べたことがなく、まさに唯一無二の味です。勝手に私の心の中ではスエヒロさんがホームグラウンドということになっています。

このチキンカレーの特徴は大量の玉ねぎをスライスしてじっくり炒めていることと、油の使用を極力抑えているということです。そのおかげでスパイシーな中に玉ねぎの甘みが強く感じられ、さっぱりとした後味のカレーになっているのではないかと思います。また、辛さはそれほど強くありませんが、スパイスの香りはしっかり感じられます。

以前のメニューはこのチキンカレー一本で、時折特別メニューが提供されるくらいだったのですが、現在は他に海老のグリーンカレーと、厚揚げと小松菜の豆カレーが加わり、この3種類のカレーのうち2種のあいがけも注文できるようになっています。このグリーンカレーも豆カレーもそれぞれとても美味しいのですが、やはり私が推したいのはチキンカレーです。

また、トッピングとしては自家製鶏ハム、トロトロ溶かしチーズ、オーガニックパクチーがあるのですが、低温調理された鶏ハムは本当に絶品なのでぜひ味わっていただきたいところです。私にはもうこれを欠かすことができません。とても柔らかくジューシーで、一口食べるとうっとりしてしまうくらいです。また、なぜかいつまでもとろけたままのチーズや、新鮮で爽やかなパクチーもチキンカレーによく合うのでおすすめです。

以前は夜も営業されていたのですが、玉ねぎを大量に炒めなければならないせいで腱鞘炎になってしまったとのことで、それ以来昼のみの営業になってしまいました。当時は夜のみのメニューとしてキーマカレーと、そのキーマを利用した「カレー屋の麻婆丼」というものがあって、特にこの麻婆丼が大好きだったのですが、これが食べられなくなってしまったのはとても残念です。しかし身体に負担をかけすぎることなく、営業そのものを長く続けてもらう方が大切なので、私も無理は言いません。

なお、Swarmのチェックイン記録によると、私はすでにスエヒロさんに115回来店しているらしく、さすがに店主ご夫妻とも顔馴染みになっているのですが、常連風を吹かせるようなことは避けたいと思っています。しかし他店での常連客の振る舞いには私も不快感を覚えることがあるので、お店に迷惑をかけないためにも十分以上に気をつけないといけませんね。