信頼できないJR神戸線

かつて日本の鉄道の定時運行率の高さは誇りを持って語られるものだったと思いますが、それは今でも同様なのでしょうか。少なくともJR神戸線についてはかなり無理があるのではないかと思います。

これは2005年のJR福知山線での痛ましい事故の教訓から、定時運行にこだわりすぎて無理をすることがないようになったということもあるのでしょうから、多少の遅れについては仕方がないことだと思いますし、私も批判するつもりはありません。しかし、頻繁に運転見合わせが発生してしまう現在の状況は、この鉄道路線の信頼性を大きく揺るがしているのではないでしょうか。

JR西日本が提供している「列車運行情報アプリ」というスマートフォン用のアプリがあって、このアプリで路線を登録しておくとその路線で遅延や運休などがあると通知で知らせてくれるのですが、JR神戸線を登録しているとかなり頻繁に通知が届くことになります。遅延はもう常態化しているようで、遅延証明書を発行するためのページを見ると本当に毎日、10分以上の遅れが発生しており、「61分以上」という遅延も10日に1回ほどの割合で発生してしまっているようです。

とはいえ、遅延しているだけであればダイヤが乱れていて、もっと早く出発してしまっていたはずの列車に乗れることもあるので、それほど大きな問題はないのだと思います。しかし、本当に困るのは運転見合わせです。

私は日常としては通勤などで電車に乗る生活はしておらず、週末などにどこかへ出かける時などに乗るだけなので、普段から不満を感じているということではありません。しかし、飛行機や長距離バス、あるいは先日のようにフェリーなどに乗るために移動する際や、イベントや約束などがあって、決まった時間に到着しないと困るような時に電車が止まっていて間に合わないとなると非常に大きな問題となります。今のような頻度で運転見合わせがあるとそれを見越して1時間以上の余裕を持って予定を立てなければならず、「日本の鉄道の信頼性とは」という話になってしまいます。

もちろんJR西日本をはじめ関係者の皆さんが定時運行のための努力を重ねているのは理解しています。ホーム柵の導入などが進められているのもその一環でしょう。JR神戸線はJR京都線琵琶湖線と直通運転していて運行距離が長く、関係する路線の影響を受けやすいという面もあります。しかし現実として、今のJR神戸線は信頼のおける交通機関ではなくなってしまっています。だからといって代替できる乗り物もないので、結局は利用者側のスケジュールでどうにかするしかないのですよね。原因が原因だけに困ったものです。