あとで読む本当に独創的で便利なツールばかりを立て続けにリリースし、そのほとんどを無償で提供されているサイドフィードから、また新しく素晴らしいツールが公開されました。その名も「あとで読む」ということなのですが、いわゆるネットサーフィン、ウェブブラウジングをしていて「このページは面白そうだけどあとで読もう」「ブログのネタになりそうだから取っておきたい」というしばしばあるであろう状況を解決するためのものです。

これまでは一時的にブラウザのブックマーク(お気に入り)に入れておいたり、del.icio.usSpurl.netはてなブックマークなどのオンラインブックマークサービスを利用したりということしかなかったのですが、そうしておいても結局そのまま放置してしまってゴミがたまるだけ、というのがよくあることだったのではないかと思います。また、私の場合はほとんど常にBloglinesがブラウジングの起点になっていますので、Bloglinesの「まだ読んでいないことにする」という機能を利用することが多いのですが、これが利用できるもRSSなりAtomなりのフィードが提供されている場合に限定されてしまうものなのでいつでも使えるというものではありません。

そこで、この「あとで読む」ではbookmarkletを一発クリックするだけで、今見ているページをそのままHTMLメールとして設定したアドレスに送ってくれるようになっています。あとは自分が普段使っているMUA(メールソフト)で読み、未読管理し、検索し、整理すればいいだけなので、何も新しいことを覚える必要がありません。もちろんHTMLメールに対応したMUAでないとまともに読むことはできませんが、今時対応していないものを使っている人の方が珍しいでしょうし、Gmailなどのウェブメールを利用することもできるのですから何ら問題はないでしょう。GmailならさらにGoogleの検索機能まで使えてしまうのですからさらに便利になります。

やるべきことをメールにして自分宛に送り、MUAをTo Do List代わりに使う、ということをしているという人は随分前からいたようですが、それと似たような発想ですね。しかしそれを「あとで読む」という機能に結びつけてしまったというのはやはり素晴らしいです。

もともとFresh Readerに対して要望の多かった、Bloglinesの「まだ読んでいないことにする」に相当する未読管理機能をどう実装すべきかというところから出発しているそうなのですが、そこで「メールで送ればいい」という発想の転換ができる「百式」の田口氏も凄ければそれをすぐに実装して提供してしまう赤松氏の行動力もいつもながら見事ですね。私もぜひ見習いたいと思いますが、ただそう言っているだけではダメですね…

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