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Bialetti Mukka Express

Bialettiこの泡立ちは凄い

かつてはコーヒーといえばいわゆる「ホット」、ドリップ式コーヒーばかりで、その他の飲み方というのはそれを冷やしてアイスコーヒーにしたり、生クリームを浮かべたウィンナコーヒーのようなアレンジコーヒーにしたりといった日本独特の文化のようになっていたわけですが、Starbucksをはじめとする「シアトル系」コーヒーの上陸によって、エスプレッソをベースにしたカフェ・ラテなども一般的なものになってきました。

これと同時にカプチーノも、それまでのカフェ・オレの上に生クリームを浮かべてシナモンパウダーをかけたりシナモンスティックを添えたりした「なんちゃってカプチーノ」から、同じくエスプレッソをベースにした本物が普通に飲めるようになったのですが、カフェ・ラテとカプチーノの違いというのはなかなか微妙なのでよくわからないという人も多いのではないでしょうか。しかし、その違いというのは実は単にフォームドミルクすなわち泡立てたミルクを載せるかどうかというだけのものなので、味はほとんど同じと言っても良いようなものです。もともとシアトル系以前はカフェ・ラテというのはエスプレッソでなくてもよく、単にコーヒーとミルクを混ぜたものの総称であり、つまりカフェ・オレと同じものでもあったので、このあたりは呼び方だけの問題なので区別にうるさくなる必要は全くありませんね。

ところで家庭でカプチーノを飲もうと思った場合、エスプレッソというのは高温高圧の蒸気でコーヒーを抽出するものなので、家庭ではなかなか本格的なものを楽しむのが難しく、専用のエスプレッソマシンを使っても業務用のものとはかかる圧力が大きく違うこともあってうまく再現できません。ましてや私の家の場合は置く場所がないからとマシンを買うこともできないので、エスプレッソは外で飲むものとなっていたのですが、実はコンロなどを使って淹れることのできる直火式のエスプレッソメーカーというものがあります。これは家庭用のマシンよりもさらに圧力が低いので、店のものには遠く及ばないのですが、これはまあ家庭で簡単に楽しめるというのが売りです。

また、これらを使ってエスプレッソが用意できたとして、さらにカプチーノにしようと思うとスチームドミルクとフォームドミルクを用意しなければなりません。スチームドミルクは要するにホットミルクなので牛乳を電子レンジででも温めれば済むのですが、フォームドミルクを作るにはさらにそれを泡立てなければなりません。専用のミルクホイッパーというのも売られていて私も持っていたりしますが、これをまたいちいち作るのも面倒なので、大抵はせいぜいカフェ・ラテで満足してしまうのではないでしょうか。またもっと面倒になると粉末の即席カプチーノ風で諦めてしまうところでしょう。

しかし、このたかが飲み物にしては面倒なカプチーノを簡単に作ることができるというBialetti社のMukka Expressなる製品があります。見た目は直火式のエスプレッソメーカーに良く似ているのですが、上部の容量が大き目なところが特徴と言えば特徴です。エスプレッソを作る要領で水とコーヒー豆の粉をセットして、さらに上の容器に牛乳を入れておくだけでこの牛乳がうまい具合にフォームドミルクになるというのです。私も最初は半信半疑というか、そこそこいい値段の商品であるだけに失敗したくないということで及び腰だったのですが、Going My Wayさんの動画の説得力はさすがです。そのまま「欲しいなあ」と思い続けていたところでAmazonの価格が下がってきたので、購入に踏み切ってしまいました。

BIALETTI カプチーノメーカー ムッカ・エクスプレス
メーカー:BIALETTI (ビアレッティ)
BIALETTI (ビアレッティ) (-)
ISBN/ASIN:B000AA89GW

牛柄の見た目の可愛らしさに騙されてしまいがちですが、実はこれがなかなかの難物でした。説明書によると、まずは最初に最低3回の「慣らし」が必要ということで、「作ったコーヒーをそのまま捨てる」とあります。ケチな私にはちょっと酷な試練ではあったのですが、やはりアルミ臭いコーヒーを飲むのは嫌なので、最初はコーヒーを入れずにただの水で1回、その次に安物のコーヒーを使って3回の慣らしをしておきました。最初に沸いた湯の中には何やら黒いゴミが浮いていたので、どんなにものぐさな人も1回だけはやっておいた方が良さそうです。

その後いよいよコーヒーと牛乳を使って本番に移るわけですが、慣らしの時にも何度かあったのがネジではまっている上下のパーツの隙間からコーヒーが漏れてきてしまうというのが一番の問題です。これは単にしっかりとネジが締まっていないというだけのことなのですが、これでもかというくらい強力に締め付けてやらないと最大2気圧という圧力には負けてしまうようです。これさえ気を付ければあとは目盛りまで水と牛乳を入れて、コーヒーはあふれないようにするだけでいいので簡単なもの、火にかけて5分程度でカプチーノが出来上がるのを待つだけです。

出来上がりはかなりフワフワに泡立ったミルクがたっぷりのカプチーノで下手な店で出てくるものよりも本格的なものになるのですが、まあそこそこの値段のものですからそれに見合ったものと言えます。でも、コーヒーと水と牛乳をセットしてしまえばあとは中火に掛けるだけでできあがってしまうのだからたまりません。確かに最初は慣れが必要ですが、一旦作れるようになってしまえばそう難しいものではないはずです。ただ、冷蔵庫でキンキンに冷えた牛乳を使ったせいか若干ぬるめのできあがりなのがちょっと気になるので、できれば室温に近づけた方がいいのかもしれません。

まあそれにしても自宅でこれだけのものができてしまうと色々試してみたくなるので、次は自宅にあるヘーゼルナッツのシロップを加えてみたりしようと思っています。これは絶対に合うはずなので、とても楽しみです。その他、上にあるボタンを押し込まずに作るとカフェ・ラテもできるそうなのですが、それなら最近凝っている牛乳の代わりに豆乳で作ったソイラテなんかも簡単にできるということなので、これも試してみたいと思います。

Sunshine

SunshineSFとしては筋の通らないところが多いのですが…

近頃洋画というと莫大な資金力にものを言わせたハリウッド超大作ばかりが話題になっていて、その他の作品は本当に映画の好きな人だけが観るものという感じですが、正直なところ私もあまり存在を把握していなかったイギリス映画「サンシャイン2057」というSF作品をTSUTAYAで見つけてなかなか面白そうな感じだったので借りて観てみました。まあ、イギリス映画とはいっても配給は20世紀フォックスなのでハリウッドマネーが入っていないわけではないのでしょうが、作品の作りの違いはかなり明確なのではないかと思います。

サンシャイン2057
監督:ダニー・ボイル
20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン (2007/09/07)
ISBN/ASIN:B000OPVT6A

今からわずか50年後の近未来、太陽の輝きが弱まってしまい氷に覆われた世界になってしまった地球から、太陽に巨大な核爆弾をぶつけて活動を強めるため太陽に向けて出発した宇宙船「イカロス2」を舞台にしたSF作品です。猛烈な太陽の熱から船体を守るためのシールドなどが重要な要素となっており、設定としては面白いものがあると思いますが、全体的に「2001年宇宙の旅」の影響をかなり強く受けている、というよりオマージュ的なものも大きいのか、よく似ているところがあります。とはいえ、前半は純粋なSF的作品であるのに、後半以降はサスペンス的要素が強くなり、終盤などは私にとってはホラーです。

2001年の頃と大きく違うのはやはり何といっても進歩したCG技術が導入されていることで、宇宙空間や船体の描写などは映像的にはかなりリアリティのあるものになっています。しかし、単に説明不足なだけなのかもしれないのですが、なぜか船内にはエアロックを出てしまうまでは重力があることや、そもそもシールドが強烈な太陽の熱を遮っていることなど不可解なことが多々あります。まあ楽天的なハリウッド作品ならそういう細かいことは抜きにして楽しめばいいのかもしれませんが、重厚な雰囲気を持たせようとしているこの作品の場合にはどうしても引っ掛かってしまうところです。

また、映像的な特徴として、いわゆるサブリミナル効果のようなものが使用されていることが上げられます。その狙いはあまり定かではなくあまり評判のいいものではないようですが、私にはかなり薄気味悪く感じらたので、それを狙っているのであれば成功なのかもしれません。Wikipediaには

映画やテレビ放送などでは、使用を禁止されている。

と書かれていますが、この場合はイギリス作品なので適用外なのか、厳密にはサブリミナル効果ではないのか、あるいはWikipediaが間違っているのか、私にはよくわかりません。

キャストの方は、日本人にとってはやはり真田広之がカネダ船長役で出演しているのが話題になるところでしょう。実は船長といってもそんなに中心的な役ではないのですが、ほとんど8人の乗組員だけで描かれているのでもちろん目立たないわけではありません。しかし、海外のポスターでは端に描かれている真田広之が日本版では真ん中で先頭に立っているというのはどうなのでしょうか。その他のキャストも皆それぞれ重みのある演技をしているのに、こういう売り方はどうかと思います。
ポスター比較

また、8人のメインキャストのうち3人がアジア系というのも特徴的ですが、観ている間は全く意識しませんでしたが黒人が一人も登場しないというのもイギリス作品だからなのか、現代のハリウッド作品では考えられないことのような気がします。これを観て「人種差別だ」という人はいないだろうと思うのですが、そう言われるのを恐れてハリウッドだと黒人を主役に据えてしまったりするのでしょうね…そうだったとしてもどうということはありませんが。

MicrosoftがYahoo!に買収提案

Microsoft x Yahoo!それでもGoogleに届かないとは…

一般の方々にとって関心・価値のあるニュースなのかどうかは甚だ疑問ではあるのですが、MicrosoftYahoo!に対し買収を提案しているというニュースが今朝の朝刊一面トップを飾りました。その総額446億ドルという金額も想像を絶するものですが、その目的は、検索エンジンのシェアを60%にまで拡大して今なおさらに成長を続けるGoogleの脅威に対抗するためとされています。

アメリカにおけるYahoo!のプレゼンスというのは日本でのそれほどには大きなものではないといいますが、それでもポータルサイトの雄としてインターネットを利用していてその名を知らぬ者はいない、老舗といってもいい存在なのはアメリカでも変わりないのではないでしょうか。一方MicrosoftといえばMS-DOS(PC-DOS)での幸運な成功を足掛りにWindowsでPC用OSで圧倒的なシェアを獲得し、アプリケーション分野でもオフィススイートでは独占的な地位を獲得し莫大な利益を上げる巨大企業です。その両者が手を組まねば抵抗できないというほどにまでGoogleは強力な相手なのでしょうか。

「Googleのシェアが60%」ということがクローズアップされていますが、ユーザーが検索する際に使用料を支払っているのではないように、実はGoogleの収益は検索サービスを提供することにより生まれているわけではありません。もちろん検索結果と一緒に表示される広告の広告料は収益にはなっているのですが、このほか他社のウェブサイトに掲出されているAdSenseの広告により上げている収益が経営の柱になっているはずで、Googleはいわばネット専業の広告代理店のようなものなのです。これに対し、MicrosoftもYahoo!もGoogle AdSenseと競合するようなサービスは手掛けていないはずで、検索のシェアという定規で測るから競争相手に見えるだけで実際には共存や提携も可能な相手なのではないかと思います。

私自身はMicrosoftのソフトウェアやサービスにはイライラさせられることが多いので、基本的に「アンチMS」であり、Microsftがこれ以上拡大していくのは歓迎できないのですが、特に心配なのはFlickrYahoo! Widgetsが今後どうなっていくのだろうということです。どちらもYahoo!に買収される前から私が利用していたものですが、特にYahoo! Widgetsの方はYahoo!とのシナジー効果が未だにほとんど発揮されていないのが気になりますし、またリファレンスマニュアル上で”Widget Engine”の表記に統一されつつあったものがまた”Konfabulator”の名に戻りつつあるのも不気味です。まあ最近はほとんど開発が停滞してしまっているのですけどね。Flickrの方もMicrosoftの変なサービスに潰されてしまうのだけは勘弁して欲しいものです…というのは著しい偏見による酷い言いがかりでしょうか?

ちなみにどうでもいいことですが、Googleで「いいえ」を検索するとYahoo! Japanがトップっていうのはちょっと笑えますよね。

…と書いてから気付きましたが、昨年5月にも同じような提案があって、その時も「FlickrとYahoo! Widgetsが…」と全く同じことを書いている私は全く進歩がありません…このエントリーを取り下げようかと思うくらい恥ずかしいですが、せっかく書いたことだしこのままにしておきますので笑ってやってください。