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IIJmio みおふぉん

IIJmio安ければいいというものでもなく。

日本に一時帰国するたびに滞在中の連絡手段をどうするかというのが問題になりいろいろ試してみているのですが、なかなか決定打というものはありません。特に振り込め詐欺のせいで音声通話が可能なプリペイドSIMというのは非常に利用しにくくなっていて、日本に住所がないとほぼ利用できない状況です。一方、データSIMであればパッケージを購入するだけですぐに使用できるので、VoIPとの組み合わせで利用するというのが現実的な解となっていました。

しかし本帰国、つまりこれからずっと日本で生活するとなると事情はまた異なってきます。今回、日本の高校に編入するために長男が一足先に本帰国することとなり、どのようなプランにするかということを考えました。本人はしばらくiPod touchを使っていることもあってiPhoneが欲しいというのですが、もう2ヶ月後にはiPhone 6Sが発表されるというタイミングでiPhone 6を購入するというのももったいないような気がしてしまいます。そこで、妻が以前使用していたiPhone 4SMVNOSIMを挿して6Sを待ち、発売されたらSIMフリーを購入するというのが良いのではないか、ということになりました。

そこで今度はどのMVNOを利用するかということになりますが、どうも評判の良さそうなDMMmobileは残念ながら海外からはトップページ以外はエラーページに飛ばされて見ることができず、料金すら分からないので諦めました。帰国したらすぐに手続きできるように前もって調べておきたかったのですが、問い合わせてみても全くつれない返事でした。しかし今見るとまた状況が変わっていて、英語版のページに飛ばされるようになっています。ただ、英語化されているのはテキストのみなので画像内の日本語文字はそのまま、表示も崩れていて英文も機械翻訳そのままといった感じで、全くデタラメです。しかも強制的にこの「英語」ページに飛ばされてしまうので、結局なんだかわからないままです。

それはさておき、結局はやっぱり安心できるブランドがいいということで、いとぢゅんのせいで変に美化されたイメージを持っているIIJが提供するMVNOサービスであるIIJmioの、みおふぉんを利用することにしました。このみおふぉんは三大キャリアのプランよりも安いのはもちろんですが、技術力の高いIIJが運営しているということでネットワーク品質に安心感があります。またもちろん、NTTドコモの電波を利用するので通話エリアにも問題がありません。

ということで、先日の私の一時帰国の際にセントレアに到着したその足で名古屋駅前のビックカメラに立ち寄り、BIC SIMカウンターで契約することで、30分後にSIMを入手してiPhone 4Sでの動作が確認できました。みおふぉんのSIMはAmazon等でも購入は可能ですが、パッケージ内にはSIMが入っておらず、手続き後SIMが郵送されるのを待つ必要があるのでスムーズとはいえません。すぐにでも利用を始めたいという場合にはやはり店頭での手続きが良いようです。

申し込んだプランは3枚までSIMが利用可能なファミリーシェアプランで、月々10GBまでをシェアすることになります。音声通話SIMには1枚あたり月々700円の音声通話機能付帯料が必要ですが、それで一時帰国中に妻の電話も利用し、また月額料金の不要なデータSIMも追加して私が利用しようという魂胆です。長男一人だけの時に月々10GBというのは過剰でしょうが、私の帰国予定もそう遠くないのでこのプランで行くことにしました。それでもSIMが3枚使えて3960円(税別)なら悪くないでしょう。

そもそも高校生に携帯電話が必要なのかという思いはありますが、それは自分たちの時代に無かったからそう思うだけで、今自分が携帯電話を使えなかったらどうかと考えると認めざるを得ません。また、小学生から特に女の子は携帯電話を持っているのも珍しくない時代に我が家では高校入学までは我慢させていて、また購入については高校の合格祝いも兼ねています。今時としては頑張っている方ではないでしょうか。

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CATV

Comcastこういうところも日本とは違う。

国土の狭い日本ではテレビといえば地上波、最近では衛星放送もかなり一般的なものにはなって来ましたが、やはり圧倒的に視聴者数が多く番組も充実しているのは地上波放送でしょう。しかし、ニューヨークやシカゴなどの大都市圏を除くと視聴者がまばらに広がっているアメリカでは地上波放送というのは効率的ではなく、主流となっているのは衛星放送あるいはケーブルテレビです。日本では難視聴地域向けの放送形態ですが、日本の基準で言うとアメリカ全体が難視聴地域ということになるのかもしれません。

その代わり、このケーブルテレビの充実度は日本のものの比ではありません。プランによって見られるチャンネル数が違ってくることにはなるのは日本と同じですが、全体で何百チャンネルにも及ぶ中から最低プランでも百チャンネル以上、一体こんな中からどうやって見るべき番組を探すのか、そちらの方が大変ではないかという気がします。実際にはお気に入りのチャンネルをいくつか見つけたら、そればかりを見ることになるのでしょうか。

このケーブルテレビの回線を使って、インターネットの接続と電話のサービスも受けられることになるのですが、私は固定電話は不要と考え、テレビとインターネットだけ契約することにしました。契約する会社は住む地域によって自動的に決まってしまうことになるので、私の家の場合はComcastというところ、テレビのプランは最低に近いもの、ネットはちょっとだけ速いものを選ぶことにしました。ただ、日本に比べるとまだ高速回線は高いようで、100Mbpsのプランになると月$200程にもなってしまいます。

申し込みは不動産屋が代行してくれたのですが、設置工事の日時はあまり思い通りに指定することができず、結局3つ挙げた候補日以外になってしまいました。その前日になると自動音声で確認の電話がかかってくるのですが、これに出て確認しないと工事が流れてしまうようです。日本ではこんな所で自動音声など使わないものですが、このあたりの割り切りはアメリカらしいところです。

なお、申し込み時にはクレジットのヒストリーが必要で、私達のような駐在員の場合はヒストリーが無いのでデポジット(供託金)として$100ほど預けなければなりません。これも日本ではあまり考えられないことですが、アメリカではケーブルテレビ以外でもよくあることで、回収不能になった過去があるからこそなのでしょう。このデポジットは視聴開始1年後から視聴料を相殺する形か、1年以内に解約する場合は小切手で返却されるということですが、こういうものがちゃんと帰ってくるのかが心配になってしまうのもアメリカです。こちらが忘れていると回収し損ねる場合もありますので、ちゃんと覚えていなければなりません。

さて、工事は10時から12時の間ということだったので、会社は半日休暇を取って自宅で待機していると、10時半ごろにチャイムが鳴ったので思っていたより早いなと思いながら玄関に出てみると、なんとFBIの捜査官が。「知らないうちに何かやらかしてしまったか!?」と焦りながらIDも見せてもらいながら応対していると、どうやら隣の住人について調査しているとのこと。ホッとしつつ「まだ引っ越してきたばかりだから何も知らない」と言うと”Oh, brand-new!”と軽いリアクションで「じゃ、他当たるわ」と行ってしまいました。引っ越してきて早々こんな体験をするとも思いませんでしたが、IDはテレビや映画で見たものと少々違ったものの、短髪とサングラスはイメージ通りです。IDが違ったのはSpecial Agentではなかったからでしょうか。

その後またしばらく待っていると電話がかかって来ました。あまりに訛りがきつくて英語ではなくアラビア語か何かで間違い電話なのではないかと思ったほどでしたが、よくよく聞いてみると「30分以内に着く」とのこと。そう言いながら40分はかかるんだろうと思っていたら15分で着いて意表を突かれました。無口なまま黙々と作業を始めましたが、地下室の配線盤と壁の端子を行き来しながら結局45分ほどかかったでしょうか。船便で送ったテレビはまだ届いていないので確認できていませんが、インターネットは無事に開通しました。やはり日本で使っていた光に比べるとスピードは今ひとつ劣るようですが、通常のウェブブラウジングや動画のストリーミング程度なら全く問題ありません。これでようやく家族とのSkypeも使えるようになり落ち着きましたし、暇で暇で寝る以外どうしようもないということもなくなるでしょう。

作業員のスキンヘッドの兄ちゃんは、電話のやり取りで英語が通じないやつだと思われたのか終始ぶっきらぼうだったのですが、帰りがけに「コーヒーか何か飲んでくれ」と3ドル握らせてやると急に愛想良くなって”Thank you, sir. Have a good day!”なんて言いながら出ていくのだから現金なものです。こんな事ならいっそ先に渡してやりたいくらいですが、そうもいきませんよね。

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The Social Network

The Social Networkgeekならより楽しめるはず。

現在日本でSNS、Social Networking Serviceといえばミクシィが最も多くのユーザを獲得しているようですが、その特徴の一つである「足あと」という機能が元凶で様々なトラブルが起こり、「怖くて実名で登録できない」という人が続出するようなおかしな世界になっていて、私は大嫌いです。足あとを見て「日記を見たのに何もコメントしないなんて失礼だ」なんて言う偏執的な人がいるらしく、気持ち悪くて仕方ありません。実際には伝聞だけで実際にそういう人にお目にかかったことはないのですが、それは幸運なのではなくて実生活上の知人以外は「マイミク」に登録していないからでしょう。

一方海外では、Facebookが圧倒的に普及していて、かなり幅広く浸透しているのを感じました。短期留学の際には学生同士の連絡手段としてメールアドレスの交換ではなくFacebookの「友達」設定の方が一般的でしたし、先日の出張の時は特にインターネットとは関係の無い話をしているときに「自分の名前はありふれている」ということを「Facebookで検索したらたくさん出てくる」というように表現するほど普通になっていました。私も社交的な性格ではないのでそれほどたくさんの友人ができたというわけではないのですが、サンフランシスコ滞在中にはFacebookに外国人の「友達」が何人も登録されました。

しかしこのFacebookもこの数年であっという間に広まったもので、その前にはMySpaceが世界を席巻していました。これほどのスピードでFacebookが拡大したのは驚くべきことですが、一体そこにはどんなドラマがあったのか、それを映画化したのが「ソーシャル・ネットワーク」という作品です。

この作品は先日ゴールデングローブ賞を受賞したことでもニュースになっていたところですが、その他にも数多くの賞を受賞していて非常に評価が高い作品です。そんなに一般受けするテーマだとは思えなかったのですが、先に公開されていたアメリカで普通の人に「あの映画は良かった。まだ観ていないのか?」と度々聞かれたので、それは単なる話題性だけではないのだろうと気になっていたのでした。

facebook
翻訳:夏目 大
青志社 (2010/04/06)
ISBN/ASIN:4903853853

もともと「facebook 世界最大のSNSでビル・ゲイツに迫る男」という本の企画書をもとに作られた作品だということと、もちろん実話に基づいたものなのでその本の内容ともかけ離れるはずがなく、先にこの本の方を読んでいた私は映画で描かれている各エピソードがそれぞれ本の中のものと一致させることができました。しかし、全体的な構成は映画独自のもので、単に時系列を追っていくだけのものではなく、面白いものになっていたのではないかと思います。
Mark Zuckerberg
主人公はMark Zuckerberg、Facebook創設者の一人で、Facebook初期のプログラマ、Facebookは実質的には彼一人が作ったものです。上記の本で読んでも、その他の情報から見てもちょっと人間性に問題があるような気がしていたのですが、この映画でもその通りのイメージで演じられています。本人もFacebookの従業員らと一緒に観たということなのですが、そのようなことは私にはとても耐えられませんね。ちなみに左の写真は本物のMarkです。

もう一人の主要登場人物はやはりFacebookの共同設立者で当初CFOだったEduardo Saverinです。彼とMarkとの関係の流れがこの映画の大きな見所でしょうから、ここでは触れないことにしましょう。

さらにMarkに大きな影響を与えFacebook躍進の鍵となったであろう人物、Sean Parkerを演じているのはJustin Timberlakeですが、これはちょっとカッコ良すぎるような気がします。音楽業界に大きな影響を与えたであろうNapsterの設立者の一人ということですが、金があるわけでもないのになぜか羽振りが良さそうにみえて、私もこんなふうに振舞ってみたい…なんて思ってしまいます。

ということで、実際インターネットギークの一人でインターネット関連企業の企業などにも関心を持っている私自身にとってはかなり面白かったのですが、果たしてこれは普通の人が見て面白いのでしょうか。それ以前に、Facebookについて予備知識のない人に理解できるものなのでしょうか。さすがにインターネットについての知識はある程度ないと苦しいのではないかと思います。映画としての出来が良いのは間違いありませんが、Facebookがどんなものなのか全く知らない人に感想を聞いてみたいものです。

ちなみに冒頭、Facebook誕生のきっかけの一つとなるFacemashのための顔写真のダウンロードにwgetが使われているのが映りました。このあたり、何となくそれっぽい画面でごまかされてしまうことなくしっかり考証が行われて作り込まれているようで、なんだか嬉しくなってしまいました。そんなところに見入っているのもきっと私だけではないでしょうね。