スター・ウォーズ ハットの策略

Jabba Desilijic Tiureスター・ウォーズのサントラを聴きたくなります

先日私が図書館で見つけて読んだ「スター・ウォーズ 反乱の夜明け」は「ハン・ソロ三部作」の3作目という位置づけだったので「残り2作もぜひ読んでみたい」と言っていたわけですが、他の2作は市内の別の図書館に置かれていて取り寄せが必要でした。しかし便利な世の中になったもので、そのように別の館にあるということも図書館のウェブサイトで調べることができますし、最寄りの館に送ってもらうということもウェブで簡単に依頼できてしまいます。残念ながらこのシリーズの1作目は貸し出し中ということでその人の返却待ちということになるのですが、その後借りられるように予約することもできます。

ということで、3作目の次は2作目、と物語の時間軸に逆行することにはなってしまいましたが、ハン・ソロ三部作第2作「スター・ウォーズ ハットの策略」を借りてきて読んでみました。

今回描かれているのはHan Soloが帝国軍を追放され、ウーキーChewbaccaとコンビを組むようになったところから、ハットの支配する星系に密輸業者として住み着き、その後帝国軍を相手に…というようなところです。この作品に描かれているHan Soloは実にいきいきとしていて、いくつかのロマンスもあって充実した日々を送っているようです。

またタイトルにある通り、全編に関わっているのがハット同士の利権争いと様々な策略です。私は3作目から読んでしまったのでどういう結果になるのかは分かってしまっていましたが、逆に「そういうことだったのか」と何が起こっていたのかを後で知ることになったというだけで、面白さが損なわれるようなことはありませんでした。まああの巨大なナメクジのようにしか見えない生物が高度な知性と狡猾さを備えているというのはなかなか受け入れにくいものですが、何事も見た目だけでは分からないということなのでしょう。

ハットといえば映画に出てくるのはJabbaくらいだったかと思いますが、このJabbaがなぜHanを「わが息子」と呼ぶほど特別に慕うのかは未だによくわかりません。パイロットとしての腕が並外れたものなので信頼しているからということなのでしょうか。まあこれは結局その後Hanを大変な目に遭わせることにもなるわけで、単純に喜ぶべきなのか悩ましいものですが。

この作品では宇宙での大々的な戦闘の場面も描かれていて、その光景を思い浮かべながら読んでいると映画さながらのスペクタクルが楽しめるわけですが、やはり映画化するにはちょっと薄いのでしょうか。この三部作を外伝的に映画化してもなかなか面白いものになるのではないかと思いますが、残念ながらこの時期のHanを演じるにはHarrison Fordもいくらなんでも歳を取りすぎてしまいましたし、他の人が演じるのもまた受け入れられにくそうです。となるとやはり「クローン・ウォーズ」のようにアニメ化するのが良さそうですね。クローン大戦の世界もいいのですがなんだか冷たい感じがするので、この作品のような血の熱さを感じられる世界でも何とか作ってもらえないものでしょうか…

スター・ウォーズ 反乱の夜明け

Han Soloそんな背景があったのか…後付けだけど

スター・ウォーズ」といえば今年は映画「クローン・ウォーズ」がまもなく公開されるということで私も非常に楽しみにしているのですが、この作品は最近流行りのアニメの実写化とは逆に、実写で公開された「スター・ウォーズ」シリーズの世界をCGアニメで描いたものであるということにも注目です。といっても、「スター・ウォーズ」に限らず最近の映画、特にSF作品はCGに頼り切っていて、俳優はブルーバックないしグリーンバックの前で演じているだけということも珍しくないので、背景や大道具・小道具に関しては既にアニメと実写の違いなどほとんどないかもしれません。予告を見る限りでは「クローン・ウォーズ」についてはあえてアニメっぽい質感に仕上げているようですが、これはCG俳優が妙にリアルだと不気味に感じますし、それとのバランスを考えてのことなのかもしれません。

ところで、この「クローン・ウォーズ」はスター・ウォーズの新三部作のうちエピソード2と3の間にあったとされているクローン大戦の様子を描いたものだということですが、今回私は旧三部作のエピソード4の直前に起こった出来事を描いたという「スター・ウォーズ 反乱の夜明け」を読んでみました。この作品はHan Soloを主人公にした「ハン・ソロ三部作」の3巻目にあたるものです。

スター・ウォーズ 反乱の夜明け (ハン・ソロ3部作)
原著:A.C. Crispin
ソニーマガジンズ (1999/06)
ISBN/ASIN:4789713660

これはスター・ウォーズのスピンオフ小説と呼ばれるものの1つで、スター・ウォーズの映画の世界を舞台にその設定に基づいて新しいストーリーを周辺に描いた小説であり、当然ながらLucasfilmの公認を得たものです。映画自体が壮大なスケールの世界を描いたものであるだけに、想像力次第でいくらでも膨らませることができてしまうので、スピンオフ作品もかなりの数のものが存在します。

この作品の主人公は先にも述べた通り、旧三部作の主人公であるLuke Skywalkerと行動を共にするHan Soloなのですが、エピソード4で甘いマスクのHarrison Fordが演じたことでHarrison本人と共に人気のある役柄となり、それはLukeを凌ぐものとすらなったのではないでしょうか。George Lucasがそれを狙ったとはいえ、Mark HamillのLukeは田舎くさくて冴えませんでしたからね…

それはともかく、この作品ではエピソード4以降の設定のうち、Han Soloに関するものの背景が明らかになります。HanはどうやってMillenium Falconを手に入れることができたのか、なぜHanがJabba the Huttに追われることとなったのかについてもしっかり説明されています。ただし、この説明はあくまで後付けで他の人、この作品の著者であるA.C. Crispinが考えたことであって、Lucasが元々頭の中で考えていたものと同じものであるかどうかはわかりません。というよりきっと違うでしょうが、辻褄の合わないところはなさそうなので、こうなのだと思っていても得意気に人に語ったりしない限りきっと問題はないでしょう。

Han Soloの他に映画でお馴染みの人物としては、Hanに欠かせぬ相棒のChewbacca、親友Lando Calrissian、そしてBoba FettにJabbaが登場しますので、映画に出てくる彼らをイメージしながら読んでいると本当に映画を観ているのと同じように楽しむことができました。HanとChewieとの強い絆の背景も理解することができましたし、Hanのロマンスも…これはスター・ウォーズ・ファンなら必ず読んでおくべき傑作ではないでしょうか。私もこのハン・ソロ3部作の残り2作もぜひ読んでみたいと思います。