livedoor Readerすっかり過去の人という感じになってしまったホリエモンらの逮捕によって上場廃止に追い込まれ、会社存亡の危機といった状態のところをUSENに救われたような形になっているlivedoorですが、livedoor Readerというウェブ型RSSリーダーのベータ版サービスを開始しました。livedoorというとlivedoor PICSあまりに露骨なインスパイヤぶりを思い出してしまい、全く期待を持てずにいてサイトを覗いてみる気にもなれなかったのですが、あまりに巷の評判がよく「Bloglinesからの乗り換え決定」などという人も続出しているようなので私もちょっと使ってみることにしました。

利用するにはまず無料のlivedoorのアカウントが必要になります。私は特にlivedoorのサービスを利用した記憶もなかったのですが、普段よく利用している名前を入力してみたところ無事にログインできたので、この名前でアカウントを作成していたようです。これでさっそく利用できるようになるのですが、私はRSS/AtomリーダーとしてBloglinesを愛用してきたので、まずはBloglinesの購読リストをOPML形式でダウンロードし、それをインポートさせることにしました。この手順はしっかりとヘルプにまとめられていて、Bloglinesからの移行を強く意識していることがよくわかります。

さて、また中途半端にBloglinesに似た劣化コピーではないだろうかという半信半疑な状態でアクセスしてみたのですが、それはかなり失礼な思い込みだったようで、ちょっと使っている間にみんなが絶賛するわけがよくわかりました。まず第一に動作が非常に軽快です。流行りのAjaxを多用したダイナミックな作りになっているのですが、単にAjaxを使ってみたというのではなく使い勝手がよく考えられていると感じられます。キーボードショートカットも充実していて、ほとんどキーボードの操作だけで済んでしまうというのはマウス嫌い(ドラえもん?)な私には非常に嬉しいことです。また、IMEがONになっているとキーを押したときに「ショートカットキーを使うにはIMEをオフにしてください。」というメッセージで教えてくれるというのも小さな親切で感心してしまいました。

さらに秀逸なのは「ピンを使って気になる記事をまとめ読み」の機能で、今までほかのサービスでは観たことがなかったのに「なぜ今までなかったのか!」というような便利なものです。フィードを閲覧していて元の記事を参照したくなることはよくあると思いますが、これまではその都度ウィンドウなりタブなりを開く必要がありました。この「ピン」を使うと、記事を読みながら気になる記事にピンを付けておき、全部見終わったところで一気に新しいウィンドウなりタブなりを開いて参照することができます。

ほかにもフィードを5段階でレーティングする機能や、そのレートによるランキング、購読者数によるランキングなどもあって、人気のフィードを探すには便利な仕組みも備わっています。また各種Notifier登録バナー登録用bookmarkletももちろん用意されていて、他のサービスにはあってlivedoor Readerに無いものはないのではないかというような感じです。

例の事件のせいでlivedoorという会社全体が低く見られるようになってしまったように思いますが、ほかのサービスはよくわからないけれどもこのlivedoor Readerに限っていえば、他社のサービスをよく研究してしっかりと作り込んできたことがよくわかります。例によってベータ版ということで不具合もいくつかはあるのでしょうが、私もBloglinesからlivedoor Readerへの移行を真剣に検討したいと思います。ということで、とりあえず登録バナーも貼ってみましたが…周りがゴチャゴチャしていて全く目立ちませんね。

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