e-ha? - 2econd日本テレビ系列の教養バラエティ番組「世界一受けたい授業」というものがありますが、これは最近私が見る数少ない番組の一つになっています。基本的に教養系のものは好きなのですが、毎週選ばれる3つのテーマがなかなか個性的でいいのではないかと思っています。この番組によく出演している「脳科学の第一人者」茂木健一郎という人が先週も登場し、「アハ体験」についての説明VTRが流れている際のBGMが”Take On Me“だったのを聴いてニヤニヤしてしまったのは私だけでしょうか。この”Take On Me”は1980年代に大ヒットしたa-haというバンドの代表的な曲なわけですが、それとは全然関係のない私の中学の同級生のバンドe-ha?のライブに行ってきました。

つい先月発売されたばかりのニューアルバム2econdをひっさげての”Listen” Tourという名の全国ツアーで、その初日が神戸WYNTERLANDというライブハウスで行われました。昨年までは同じ三宮駅近くの有名なライブハウスチキンジョージに来ていたのですが、現在は改装工事のために解体され更地となってしまっているので、ということのようです。

ということで、今回はJusqu’à Grand-père(ジュスカ・グランペール)とMiss Grooveという京都の2つのバンドとの共演だったのですが、これがまた個性的で非常に良かったのです。Miss Grooveの方は女性4人のファンク系バンドで、結成20周年ということらしく落ち着きのあるステージでした。

一方、ジュスカの方はアコースティック・ギターとバイオリンという2人のコンビなのですが、とてもこの2本だけから出ているとは思えない多彩な音色とこの2人のテクニックには驚いてしまいます。最近になってそれが認められ、現在Max FactorのSK-IIのCMのBGMに採用されているのがジュスカのGypsy Danceという曲なのだそうです。またさらにびっくりしてしまったのが、フランスの有名アーティスト、Clémentine(クレモンティーヌ)から「ジュスカの曲を使いたい」とオファーがあり、Clémentineが詩を付け東京でレコーディングした曲が最新アルバムLumièreに収録されているということです。私も会場で購入したジュスカのベスト盤Melting PointにもClémentineの歌う曲が2曲入っていて、何だかお得な気がしてしまいます。

さて、私の本命はもちろんトリを務めるe-ha?ですが、やはり各メンバーの経歴は伊達ではなく、言っては何ですが格の違いを見せつけていたように思います。今回はニューアルバムのリリースに伴うツアーということで、ニューアルバムからの曲が中心だったわけですが、アルバムだけでなくこれまでのライブでも耳慣れた曲ばかりでとても楽しむことができました。曲の多くは友人のやまだなおこが書いているようですが、私も彼女と同じような音楽を聴いてきたということもあってか、彼女の書く曲はすんなりと受け入れられるものが多いような気がしています。また、今回は今までになくノリのいいお客さんが多くて、アンコールの時にはステージ前に出てきてかなり激しく踊っている光景を見ることができました。

やはり音楽はライブが一番、というのは毎度毎度実感することなのですが、今回も本当に楽しいひとときを過ごすことができました。また実は私はMCも結構楽しみにしていて、e-ha?のちえさんとやまだなおこの掛け合いが何だか好きなのですが、今回はみったんのたどたどしいMCが年上の女性に失礼ながら可愛らしくて良かったです。あのパワフルなドラミングはいったいどこから…という感じですが…

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