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アフタースクール

スッキリしましょう。

私が聴いているポッドキャストの一つ、backspace.fmの第272回で人気ブログ「カイ士伝」の甲斐氏が映画「カメラを止めるな!」の話をしていたときに、「カメ止め」が好きな人ならきっと好きなはず、と「アフタースクール」という映画を紹介していました。ちょうど今ならAmazon Prime Videoで観られるということなので、早速私もこの週末に観てみることにしたのですが、なるほどこれは非常に面白い映画でした。

映画「アフタースクール」【TBSオンデマンド】

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内容については一切知らずに観た方が絶対に楽しめるので私も書きませんが、この作品は公開からすでに10年が経過しています。こんな面白い作品がどうしてそんなふうに埋もれてしまっていたのか…とも思いましたが、私がほとんど邦画を観ないせいで知らなかっただけなのでしょうか。

「カメ止め」の面白さの一つは伏線がきれいに回収されていくというところにありますが、この作品も同じです。「一体どうなっているんだろう」「ちょっと変だな」「なんだか微妙に強調されているな」と引っかかったところにはそれぞれちゃんと意味があり、それが終盤の種明かしでスッキリ解決するという仕掛けになっています。またタイプはだいぶ異なりますが、観客が最初に考える設定と映画内の事実は全く違うというのも「カメ止め」と共通していて、それも非常に面白いところです。

主要登場人物を大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人、常盤貴子といった私でも知っているような俳優が演じているというのは「カメ止め」とは全く異なるところですが、実力のある役者の演技によって一層見せるものになっているのは間違いありません。もしも「カメ止め」のリメイクが、例えばハリウッドであったなら、それはやはりすごいものになるのではないかと思われますが、無名の監督と俳優が作り上げた「カメ止め」にもそれだからこその良さもあるので、どちらが良いというものでもないでしょうし、あのスタッフとキャストでなければあのようなムーブメントにはならなかったでしょう。

しかしやはり私は伏線回収系の最高傑作は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」だと思っていて、つい先日もまたシリーズを通して見直してしまいました。中でも第1作がやはり最高で、特にこれは何度も観ているのですが、久しぶりに見た2と3も思ったより面白くて再評価しているところです…と違う映画の話になってしまいましたが、「アフタースクール」もとても面白かったので、Amazon Primeのメンバーの方はぜひ今のうちに。

Ant-Man and the Wasp

質量保存の法則は…?

このブログは映画評論ブログというわけではないのですが、このところ映画の記事が続いてしまっています。観た映画は記録のため、自分が観たかどうかを忘れてしまったときに確認するためにも、本当はすべて記事にしておきたいのですが、さすがにAmazon Prime Videoで観たものまですべてとなると大変なので、これでも最近でもいくつか書いていないものがあります。しかし、やはり映画館で観た最新の映画については機を逸することなく書いておきたいので、ちょっと連続になってしまっていますがご容赦ください。

というわけで今週末公開の「アントマン&ワスプ」です。スーツの力で体のサイズを自由に変えられるAnt-Manが主人公の、前作「アントマン」の続編となる2作目ですが、設定としてはAnt-Manも参戦していた「シビル・ウォー」の数年後ということになっています。シビル・ウォーでCaptain America側に付いたことでFBIの監視下で自宅から出ることを許されない状態になっているところから始まります。スーパーヒーローを軟禁なんてできるものなのかという感じですが。

今作ではDr. Hank Pymの娘、Hope van Dyneもスーツを着てWaspとして活躍します。Hopeは前作でAnt-ManことScottに格闘技を教えていたりしたとおり、むしろAnt-ManよりもWaspの方が強いのですが、スーパーヒーローに必要なのは強さだけではないということでしょうか。一方敵役としてはGhostことAvaが登場しますが、あの不必要に不気味に見えるマスクは何なのでしょうか。あの必然性はよくわかりませんが、あえてそうしているのか、いずれにしても恐怖を感じさせるのに十分な造形です。

私がとても気に入ったのは、Scottの刑務所仲間で出所後の事業のパートナーである、Michael Peña演じるLuisです。彼が早口で「喋る」場面はかなり面白くて、ずっとそれを見ていたいという気にさえなってしまいました。このLuisがいることでこの作品のシリアスさはだいぶ抑えられているような気がしますが、このシリーズはあくまで楽しいコメディとして作っているようで、だからAnt-Manには合わないので「インフィニティ・ウォー」に登場させなかったという話もあるようです。

しかしそれにしても、他のMarvel作品に比べると本作はどうもこぢんまりしてしまっているのですよね。Ant-Manが小さくなるので行動半径が狭くなるということもあるのかどうかわかりませんが、サンフランシスコ・ベイエリアから外に出ていないというのは驚きです。代わりにサンフランシスコで実際に見た観光地がいろいろ見られるのは楽しかったのですが、スーパーヒーローものでなくても今どきの映画には珍しい局地的な作品ではないでしょうか。まあ、だからといって作品に対してネガティブに作用するものではありません。

最後にもう一つ私が気に入ったのはエンドロールです。非常に凝ったものになっていて、私はこういうのが大好きですが、たまにしか使えない手ですね。このシリーズの定番ということにしてしまえば問題ないのでしょうが、ひょっとして前作でも同じだったでしょうか。もう前作のことは全然覚えていないのですよね…

カメラを止めるな!

よろしくで〜す。

製作費たったの300万円でもこんなに面白い映画は作れる、と巷で話題沸騰の映画「カメラを止めるな!」です。

東京のたった2館から始まって全国に次々と拡大し、現在公式ページの劇場一覧にはこれからというところを含め数多くの劇場が掲載されていますが、我が町姫路でも今週末から公開されることになりました。一週間前の先週金曜日深夜12時に予約開始ということだったので、いつもはとっくに寝ている時間まで頑張って起きて、1分以内に予約を完了しました。とはいえ、何日かあとに予約状況を見てみたところではそんなに慌てる必要はなかったようですが、まあ気持ちの表明ということで、それはそれでいいのです。

ということで初日の昨日、6時半からの回で観てきましたが、期待していた以上に面白かったです。極力何も知らずに観た方が楽しめるということだったので、ほとんど下調べをせずに臨みましたが、なるほど面白いというのはこういうことか、と納得です。したがって、普段も映画の話を書くときはできるだけネタバレにならないように努めている私ですが、今回はどんな些細なことでも影響してしまいそうなので、これから観ようと思っている人はこれ以上は読まない方が良いのではないかと思います。

もちろんストーリーについてなど書くことはできませんが、公式ページから引用すると以下のような話です。

とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画を撮影していた。​本物を求める監督は中々OKを出さずテイクは42テイクに達する。そんな中、撮影隊に 本物のゾンビが襲いかかる!​ 大喜びで撮影を続ける監督、次々とゾンビ化していく撮影隊の面々。
“37分ワンシーン・ワンカットで描くノンストップ・ゾンビサバイバル!”

この37分ワンカットという、いわゆる長回しも見所の一つでしょうが、本作の面白さとは関係無いようで大いに関係がありますね。ちょっと退屈しそうになるところもあるけれど、それにも意味があるので最初の37分はとにかく集中して観ましょう。注意力があるかどうかでどれだけ楽しめるかどうかが変わると言って良いのではないでしょうか。なんだか意味のわからない動きをする人にも、ちゃんと理由があります。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の伏線を回収していくのが気持ちいいという人には絶対に楽しめるでしょう。

本作はまたエンドロールが面白くて、映像に見入ってしまうのでキャストやスタッフにはぜんぜん目が行きません。これはどうなのかとも思いますが、これも重要な一場面とも言えますし、かと言って本編には入れようがないので仕方ないでしょう。エンディングテーマ曲「Keep Rolling」はJackson 5の”I Want You Back“をモチーフ、というかほとんどそのままなのにメロディ自体は違うからOK、というなんだかギリギリの曲ですが、確かに著作権的には問題なさそうです。でもメロディは違うのに同じようにしか聞こえないという原曲もすごいですね。

Keep Rolling (映画『カメラを止めるな!』主題歌) [feat. 山本真由美]

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「シン・ゴジラ」が面白いと言って騒いでいた連中がまた騒いでいるだけ、と揶揄する人も某所にはいましたが、実際これは理屈抜きに面白い映画でしょう。映画の面白さを再認識させてくれるとも言えます。製作費や出演者の豪華さというものが作品自体の面白さとは直接関係ないということも明らかにしてくれました。私はこの記事を書きながらもう一度観たいという気持ちがふつふつと湧いてきてしまったので、できればこの週末のうちに観て隅々まで確認したいと思います。

…といっているうちに気持ちが高まってしまい、2回目を観てきてしまいました。パンフレットを買うということも忘れていたので、そのついでというかなんというか。2回目は2回目で楽しみ方が違ってやっぱり面白かったです。