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MacBook Air 11″ 2011にUbuntu Linuxをインストール

予想以上に使えそう。
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この4月は我が家の次男も無事に大学に進学することができたのですが、コロナ禍2年目の今年は入学式に家族が参列できなかったり、一週間だけ対面授業が行われたと思ったらまた緊急事態宣言が発出されてほとんどオンライン授業になってしまったりで、せっかくの新生活も満喫とは行かないようです。そんな次男への入学祝いには圧倒的なコストパフォーマンスで話題となった、いわゆるM1 MacBook Airを贈ったのですが、これが評判通り素晴らしいマシンでした。

もちろんそのCPU性能の高さは間違いないものだったのですが、私が驚いたのはスピーカーの音質の高さです。もちろん専用オーディオとは比較にならないでしょうが、単なるBGMとして聴いたり、動画を見るのに不満を感じることはおそらくなく、別途Bluetoothスピーカーが欲しいと思うようなこともないでしょう。もちろんこれはM1とは全く関係のないことで、それ以前のIntel CPUのMacBook Airでも同等だったのでしょうが、私が知っているMacBookはもっとずっと前のものだったので、その進化について行けていなかったというだけのことです。

ちなみに、大学からはIntel CPUのWindowsかMacが推奨されていたのですが、単にサポートできないだけだろうということと、ARM版Windowsを避けたかったからだろうと勝手に解釈し、しかもあくまで推奨だからということでM1 Macで押し切りました。今のところそれで困っていることはないようですし、文字通り解釈したらAMD CPUもダメだということになってしまいますが、さすがにそれはないでしょう。

ところで、そんな次男の新しいMacを購入した際にAppleの新学年キャンペーンで18000円分のクーポンを入手したのですが、それを使って私も新しいMacBookを買ってしまいたくなったのですが、その前にふと思いついて10年以上前に購入してSSDに換装済みMacBook Pro 13″ 2010をなんとか使えないだろうかと引っ張り出してみました。さすがにmacOSはHigh Sierraまでのサポートとなっていて、しかもかなり遅くてほとんど使い物にならないのですが、これにLinuxを入れてみたらどうなるだろうか、と思ってみたわけです。

私は2005年頃にはFreeBSDを自分のメインPCに使用していたこともあり、Unix系OSにはある程度慣れているはずなのですが、10年以上前からその知識も止まってしまっており、特にLinuxについてはほとんど触ったことがなく右も左もわかりません。そんな状況なのでディストリビューションはあえて最初から冒険はせず、まずは現在最も一般的と思われるUbuntuを使ってみることにしました。

技術的な内容は別の記事に詳しく書こうと思いますが、ダウンロードしたインストーラーをUSBドライブに書き込んでMacを起動し、GUIのインストーラーでインストール先ドライブなどを選択するだけで非常に簡単にインストール作業は終わってしまいます。ただ、やはり多少の問題はあって、そのまま誰でも使えるようになるというものではありませんでした。そういったトラブル処理を楽しむことができるような人でないと苦痛でしかないと思いますが、私自身は調べながら解決していくのが楽しく、むしろ予想したより問題が少なくて随分進歩したものだと思ったほどです。そして期待した動作の軽さについては、Chromeも非常にサクサク動作して、macOSで使っていたときとは大違いで感動的でした。

と、ここまでは私が持っていたMacBook Proの話なのですが、かなり実用的なスピードで動作するようなので持ち歩いて使おうかと思ったものの、この性能で2kg以上の重量があるというのは今ひとつです。また致命的なのが画面を閉じてスリープすると、また開いた後に復帰できないということで、解決策はまだ見つかっていません。そこで、一年ほど前まで長男が使っていたMacBook Air 11″ Mid 2011というのがあることを思い出し、それを引き取って使えばいいのではないか、スリープも問題ないかもしれないと思い至りました。

Ubuntuのインストール手順とトラブル対策はしっかりメモしておいたので、そのとおりにすんなり設定して使ってみたところ、MacBook Proより性能的には劣るものの日常的な仕様には支障なさそうですし、1kg少々という軽さは圧倒的に有利なので、こちらを使ってみようかと思います。なお、発売が1年遅いためかMacBook Airのほうが初期のトラブルが少なく、Wi-Fiやスリープなども最初から問題なく使えました。

ということで、この記事も半分ほどはUbuntuをインストールしたMacBook Airを喫茶店に持ち出して書いてみたものです。今のところ気になるのはさすがに10年も経っているのでバッテリーがかなりへたっていて、70%ほどまでしか充電できず2時間は持たないように見えることですが、バッテリーの交換は素人でも10分もあればできるようです。さっそくAmazonで互換バッテリーを購入したので、この連休中に交換して、それもまた別の記事にしたいと思います。

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Clubhouse

百聞は一見に如かず、でした。
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今週になって日本の一部界隈で突然話題沸騰になったのがClubhouseというサービスです。シリコンバレーで2020年3月から始まったものですが、「音声版SNS」や「音声版Twitter」という形で紹介されており、それだけを聞くとツイートの代わりにボイスメールのような数秒から数十秒程度の音声で投稿するものなのかと想像してしまいますが、実態としては全く違うもので、それなりに新しさを感じるサービスでした。

少なくとも現在までのところ完全紹介制となっており、既存のユーザーからSMSで招待を受けなければ使用を開始することができません。アプリをインストールして起動すると自分の電話番号を入力し、紹介を待つ間に自分のIDを予約することができますが、そこから先へ進むためには招待コードの入力が必要となります。なお、私はこの予約の時点で自分がTwitterやInstagramで使っているのと同じIDである「@sszk」が「他の人がすでに使用中」となっていたのでちょっと萎えてしまっていたのですが、いざ招待していただいてから念のために試してみると希望通りのIDで登録することができ、予約とは一体何だったのかという感じになっています。ひょっとすると先に予約していた人が別のIDに変更したので空いたということなのかもしれませんが、ほかにも同じ状況だった人がいるので、ただのバグなのかもしれません。

また、今のところiOS用のアプリでしか使用することができず、残念ながらAndroidやPCなどからはアクセスができない状態となっています。これはいずれ解決されるのでしょうが、招待してくれるという人がいるのに参加できないというもどかしい状況の人もいるようです。

さて、幸いにも招待いただくことができたので早速登録してみて、ちょっとばかり使ってみたところですが、想像していたイメージとはだいぶ異なるものでした。確かに「音声版Twitter」という表現も納得できる部分はあるのですが、まず音声はリアルタイムでしか聞くことができないというのが大きな特徴です。タイムラインに相当するのはRoomというものですが、ここでその時行われている会話を聞いたり、発言したりして参加することができます。発言は無秩序にできるものではなく、Roomの主催者であるモデレーターが発言権を管理しているので、発言したければ挙手により要求する必要があり、好ましからざる発言を繰り返せば追い出されることになるでしょう。

Roomは公開・非公開の設定が可能で、非公開のRoomは当事者以外には見えないのでプライベートな会話に電話のような感覚で使うこともできます。逆に公開のRoomは見つけた人が自由に聞くことができるので、公開討論やラジオのような感覚で有名・無名の人の発言や会話を発信したり楽しむことができます。場合によっては一人で文字通りつぶやくこともできるでしょう。このあたりが「音声版Twitter」という言い方につながっているわけです。

このClubhouseに参加するための紹介状は各ユーザーに最初に2名分づつ割り当てられます。完全紹介制のSNSという仕組みは過去にOrkutmixiなどでもあったものですが、招待枠がわずか2名というのはこれまでにない厳しいものではないでしょうか。これによって飢餓感を煽る戦略もあるのかもしれませんが、周囲が盛り上がっているのに紹介を受けられず疎外感を持ってしまっている人がいるようなので、逆効果になる恐れもあり難しいところではないでしょうか。なお、招待の権利は利用実績により追加で割り当てられるとのことです。

「クラブハウス」という名前の所以について、日本語で「クラブ」という文字列からはなんだかキラキラしたものをイメージしてしまうかもしれませんが、本来は会員制の集会所を意味するものなので、興味や価値観を共有する者同士が集う場所というようなことになるでしょう。そういったところでは紹介制であることが多く、「誰の紹介を受けたか」が重要な意味を持つようです。そのため、このClubhouseでもプロフィール欄にはいつ、誰の招待で入会したかが見えるようになっており、その人の背景を窺わせることになっています。

なお、2名だけなのであまり機会は多くないことですが、紹介の仕方がちょっと分かりづらかったので私も調べる必要がありました。結局、招待相手はアプリに共有した連絡先の中からしか選択することができないので、まずアプリに対して連絡先を公開する必要があり、そしてその連絡先に紹介相手の電話番号が登録されていなければなりません。したがって、紹介してもらうためには既存ユーザーの誰かに電話番号を知らせる必要があるので、リアルな知人以外は簡単に紹介しづらい状態になっており、それが会員同士のネットワークを確実で信頼できるものにしているということのようです。

これまで仕組みのことばかり述べてきましたが、実は音声の品質が高く、聞きやすく喋りやすいということも人気を支える重要なポイントではないかと思います。おそらく音声データの帯域はそれほど広くないので音質自体は若干ガサガサした感じに聞こえることもありますが、何しろ遅延がほとんど感じられないほど小さいということが喋りやすさにつながっており、発言者どうしが「お見合い」してしまうことも少なく聞きやすいということになっているのではないでしょうか。普段仕事で利用しているMicrosoft Teamsよりも遅延は明らかに少なく快適です。

ということで、広告が入っているわけでもないので今はまだどのような形で収益化されるのかが見えないサービスですが、昨年5月の時点で評価額は1億ドルと発表されるなどしています。急速にユーザーを増やしているのは現在のコロナ禍で人同士のリアルなコミュニケーションが取りづらくなっていることが一因であることは間違いないでしょうが、果たしてその先はどうなるのか、どうしようとしているのか興味深いところです。

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Visual Studio Code + Iosevka

飽きっぽい私が20年以上使い続けてきたものとは?
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私はいわゆる付属の高校に通っていたのですが、夏休みの間に大学の学生がプログラミングを教えてくれる一週間くらいの講座があり、その名も確か「プログラミング教室」だったと思います。教えてくれる言語は様々で、CBASICはもちろん、Pascal, LISP, Prolog, Forthなどがあったと思いますが、FORTRANCOBOLがあったかどうかは定かでありません。私は3年間毎年受講していたと思うのですが、最初の年にPrologを教えてもらった以外、他の年のことはなぜか思い出せません。

この15歳の夏、Prologを教えてくれたのは大学院生のお姉さんで、他にPrologなんていうマイナーな言語を希望した人がいなかったので、一対一の贅沢な講座となりました。このとき使用していたマシンはHP 9000 Series 300というUNIXワークステーションで、その上で動いていてPrologの実行環境としても使ったのが、その後永きに渡って愛用することになるテキストエディタEmacsとの出会いでした。Emacsは単なるエディタではなく環境だ、などという人もかつていたくらい、Emacs Lispという言語で機能を拡張することができ、テキストの編集だけでなくメールの送受信やウェブブラウザなどとしても使うことができるので、やりたいことは大抵できてしまいます。しかし、GNU Emacsは現在でも開発が続いていて毎年新しいバージョンがリリースされてはいますが、最初のバージョンがリリースされたのが1985年ということでさすがに設計の古臭さは隠せず、あまり人に勧められるようなものではなくなってきました。

私もこれまでに何度も新しいエディタに乗り換えようと思っていたものの、なかなか決定版と思えるものがなく、体に染み付いたEmacsの使い勝手に勝るものが見つからずズルズルと使い続けて20年以上になってしまったのでした。しかしようやく、これならと思えるものが見つかったのですが、それがMicrosoftが開発しているVisual Studio Code (VS Code)です。Microsoftの製品ですが、Mac OS用やLinux用も開発されており、また”Visual Studio”という名前は付いていますがWindowsの開発環境であるVisual Studioとの直接の関係はありません。

VS Codeは「Node.jsを使ったBlinkで描画されるElectronフレームワークを使用」と、わからない人にはさっぱりだと思いますが、要するに最新のウェブ開発系の技術を使用した今どきのエディタであるということです。私自身は組み込み系のソフトウェアエンジニアなので疎い分野ですが、最新技術の恩恵は受けても良いでしょう。このVS Codeも最初はなかなかしっくり来なかったのですが、それが大きく変わったのはお気に入りのフォントを見つけて使い始めたことで、それがIosevkaというものです。

このフォントの魅力の一つはリガチャが使えるということです。普通はリガチャと言うと”fi”をくっつけて”i”の点を省略したり、”AE”をくっつけて一つの文字にしたりというようなもののことですが、このIosevkaはプログラミング用のフォントということで”->”を”→”に置き換えたり、”!=”を”≠”に置き換えたりすることができるのです。実用的な意味はほとんどなく、表示するアプリケーションが対応している必要もありますが、VS Codeではちゃんとリガチャを表示してくれ、これでなんとなく気分が変わります。

また、ThinからHeavyまで9種類のウェイトが用意されていたり、記号や0, a, iなどの文字のスタイルの組み合わせで12種類のバリアントが用意されていて、好みに合わせて使うことができます。私は0に斜線が入るのとアスタリスク(*)が上付きでない方が好きなのでSS04というバリアントを選んで使っていますが、他にもいろいろな文字で微妙な違いがあるので、こだわる人はGithubで公開されているソースから自分で生成した方がいいかもしれません。

なお、ASCII文字部分にIosevkaを使ってNoto Sansと組み合わせて一つのフォントセットにした更紗ゴシックというものも公開されているので、英字と日本語文字などで複数のフォントを個別に指定できないアプリケーションの場合にはこれを利用するとよいのではないでしょうか。VS Codeではウェブブラウザと同じように複数のフォントを指定することができるので、フォントの設定は非常に簡単です。フォント周りは昔からEmacsの鬼門と言えるところだったので、それが拍子抜けするくらい容易だというだけでVS Codeが素晴らしいものに見えてしまいます。

ということで、このVS CodeとIosevkaの組み合わせがとても気に入ってしまい、たとえ仕事でもコードを書くのがとても楽しくなりました。ここ10年くらいは自分でコードを書かないようにしてきたという面もあったのですが、今の新しい環境が楽しすぎて書かずにはいられませんでした。まあそんなことばかりも言っていられないのでほどほどにしておきたいと思います。しかしここまでVS Codeの何がそんなに良いのかということをほとんど書いていませんが、それは今さら私がここで語るまでもないと思うので、ただ「今どきだ」と言うに留めておきます。