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Jurassic World: Fallen Kingdom

もしも技術的に可能ならありそうな展開。

この夏は大作映画の続編が目白押しとなっていて楽しみが尽きない感じなのですが、前作「ジュラシック・ワールド」がとても面白かったのでその続編である「ジュラシック・ワールド/炎の王国」も楽しみにしていた作品の一つです。言わずとしれた「ジュラシック・パーク」シリーズの5作目となるものですが、1作目に比べるとグダグダになってしまった3作目までと比べて、仕切り直しの4作目は素晴らしいものとなっていましたが、最新作も日本での評判は高いものとなっていたように思います。

私自身の感想としては、やはり娯楽作品としてはかなりよくできていると思います。しかし、難しいことを考えてはいけません。人間が復活させてしまい様々な問題を引き起こすこととなった恐竜が再び滅びようとしていて、それを救うことを動物愛護や環境保護と同列に扱っているようなところが気になりました。Rotten TomatoesのTomatometerは51%、Audience Scoreも55%と振るわないものになっているのはそういうところもあるのかもしれませんし、単純にシリーズ5作目で新鮮味がなくなってしまったということなのかもしれません。

最後はなかなか衝撃的な方法で問題を解決してしまうことになるのですが、これがその後の人類にとってさらに大きな問題となってしまうであろうことも大変気になります。さらに続編が2020年に公開される予定のようですが、そこではこの新しい問題を扱うことになるのでしょうか。これはまさに自業自得という感じになりそうですが、果たしてどうなることやら… 今作も興行成績は悪くなさそうなので、路線はあまり変わらないかもしれません。

しかし、流れる溶岩に数十cmまで近づいたら、それだけでもきっと火傷しますよね。さらに一瞬溶岩が手に付いて払ったようにも見えたのですが、さすがにそれは気のせいですよね。

The Circle

結末に不満あり。

今年は11月から12月にかけて、毎週末に観たい映画の公開が続いていて嬉しいような困ったようなというところなのですが、先週末は出掛けていたので「マイティ・ソー バトルロイヤル」はちょっと見送りました。Marvel作品群は長男も好きで観たがっているのですが、大学受験を控えているため自制しているので、私も受験が終わったあとにAmazonかAppleかの動画配信で観ようかと思っています。

ということで今週はHermioneことEmma Watson主演の「ザ・サークル」を観てきました。映画として面白いかどうかだけではなく、ネットワーク界隈の話題としておさえておくべきところではないかと思って気になっていました。Emma演じるMae HollandがThe CircleというIT企業の顧客窓口として働き始めてしばらくして、CEOであるEamon Baileyの目に留まってSeeChangeなるSNSで私生活を含めてトイレ以外の24時間すべて公開することになりますが、これによって世界中から多くの視聴者を集めることになりますが、Mae自身と身近な人々に様々な影響を及ぼすことになる、というものです。

SeeChangeについて、現時点では送信側のデバイスは現在の技術で実現できるものではないと思いますが、それ以外のインフラや受信側についてはすぐにでも実現可能なもの、というより最近始まったInstagramのStoriesのようなものとそれほど違うものではないかもしれません。SNSで日常を公にすることについては私も妻にあれこれ言われていますが、現状はあくまで主体的なものであり、それが自動的なものになるというのはさすがに私でもかなりの抵抗があります。いくらさらけ出しているように見える人でも、相当限定的なものでしょう。

The CircleのCEOを演じているのがTom Hanksなのですが、本当にカリスマのある経営者のように説得力のあるプレゼンテーションに見えました。Steve Jobsなどのプレゼンテーションを研究したことは間違いないでしょうが、研究材料には事欠かないのではないでしょうか。また、The CircleのキャンパスもAppleの新社屋やGoogle、Facebookのキャンパスを彷彿とさせるものになっていますが、映画用にさらにそれを極端にした感じでしょうか。

このあたりの業界に関心の強い私には終盤までなかなか楽しむことができたのですが、最後の最後、肝心なところが尻すぼみになってしまったような感じでとても欲求不満の貯まるような終わり方になっているのがとても残念でした。しかし、これは映像化の時点でうまく描けなかっただけでDave Eggersによる原作ではうまくまとめられているのではないかという気がするので、ぜひ読んでみようと思っています。その際にはこの映画で見たイメージが重なり合ってよりリアルに感じられるのではないでしょうか。

ザ・サークル

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Blade Runner 2049

あの名作を継ぐもの。

最近、Harrison Fordらが来日してプロモーションしてテレビでもちょっと盛り上げていたようですが、映画「ブレードランナー2049」が先週末に公開されました。SF映画の金字塔「ブレードランナー」の実に35年ぶりの続編ということになりますが、前作の存在があまりに大きくなってしまっているので、続編を製作しているという話を聞いた時にもにわかに信じることができませんでした。あれだけの作品の続編となると製作陣も相当な意気込みであったろうと思いますが、Tomatometerも88%となかなかの評価となっているようです。私もとても楽しみに待っていたので早速観てきましたが、期待は裏切られることなく、前作ほどではないにしてもなかなかハードなSF作品に仕上がっていて楽しむことができました。

今回は前作で捜査官Deckardを演じていたHarrison Fordも同じ役で出演しているということですが、作品中でも30年経っている設定なので年を取ってしまっているのは問題ありません。これは「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」のときと同じことですが、なんだか過去の栄光を引きずっているような感じなのを本人がどう思っているのかが気になってしまいます。一方、主人公のKを演じているのは顔も似ている2人のRyanのうち、「ラ・ラ・ランド」の方のRyan Goslingです。

今作の舞台はタイトルにある通り2049年という設定で、前作は2019年となっていましたが、幸か不幸かあと2年ではあの映画のような未来はやって来そうにありません。今から30年後がどうなっているかが見当がつかないように、30年前にもわからなかったのでしょうが、果たして今後30年のうちにレプリカントのような人造生命体は生まれるでしょうか。ひょっとすると何かのブレークスルーによって一気に現実味を帯びたりするのかもしれませんが、どうやら私が生きているうちには実現しそうになく、ちょっとホッとしています。まあ、SF作品は基本的に平行世界だと思って夢想してみればよいので、現実性を考える必要はないのですけどね。ただあの空飛ぶ自動車、Spinnerがどのような原理で宙に浮くのかは非常に不思議です。

一方、ホログラムをどうやって何もない空間に投影しているのかはとても不思議なところですが、それを除けばホログラムの恋人、Joiの存在は近い将来には実現しそうです。このJoiの役はAna de Armasが演じているのですが、とても可愛らしく、これが現実のものとなったらダメになる人がたくさんいそうです。しかし彼女にしか心を開けないKはとても哀しく見えますし、そんなKを真剣に想うJoiの姿は非常に切ないものです。

ところで、前作はシンセサイザー音楽家Vangelisの音楽が非常に印象的で、あのサントラ盤は私のお気に入りの一枚となっています。本作ではこのVangelis版のイメージを引き継いでHans ZimmerとBenjamin Wallfischが製作していますが、この作品の世界観は保っているのではないかと思います。ただ、Vangelisのような新しさはなく、少々無難なものになっているのは否めません。これはできることならVangelisにもう一度担当してほしかったところです。

Blade Runner 2049

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ちなみに、本作では随所に日本語、特にカタカナ表記が目立ちます。あまりに普通に使われていて、コンピューターの発声もあるのですが、日本以外ではこれに字幕が付くのでしょうか。日本語字幕版だからこのメッセージも日本語なのだろうかと思ってしまうくらい自然に使われているので、英語版で観て確認したいくらいですが、おそらく英語の字幕が付くのでしょう。Kは普通に理解している風に応えていましたが、観ている人には伝わらないでしょうからね。

なお、本作を観るにあたって、前作をあらかじめ観ていた方がより楽しめることは間違いないと思いますが、観ていないとわからないというようなことはありません。本作を観て面白いと思ったら、それから前作を観てみるというのでもいいのではないでしょうか。