史上最高のSF映画とも言われる映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は私も大好きな映画の一つで、今までに何度観たかわかりませんが、今週1週間限りIMAXと4DXで限定上映しているとのことで、地元にできたIMAXシアターに観に行ってきました。私もBlu-ray Boxは持っていますし、配信でもいつでも観られますが、大スクリーンで、しかもIMAXで観られるなんて、こんなチャンスはなかなかないので、逃すわけにはいきません。
MartyとJenniferがPART 2で行った2015年もすでに今から10年も前になってしまっているというのが恐ろしいことですが、1985年の公開時はロンドンのLeicester SquareにあったOdeonで観たような記憶があります。作品を観ても感じることですが、当時は日本が輝いていた時代で、私も駐在員の父について行ってロンドンに住んでいたのですが、このときも日本人学校の友人らと観に行ったはずです。
そんな私の思い出はどうでもいいのですが、改めてIMAXの大スクリーンと大音響で観る「バック・トゥ・ザ・フューチャー」はやはり最高でした。40年も前の映像を今、大スクリーンで見て粗かったりぼやけていたりしないのだろうかと心配でしたが、フィルムの解像度というのはバカにできないもので、スキャンし直した映像はほとんど違和感のないものでした。最初のドクの研究室でたくさんの時計がチクタクいっている場面など、今まで気づかなかったような細かい作り込みをじっくり見ることができました。
物語の起点となり終点となるのはTwin Pine Mall改めLone Pine Mallですが、実際にアメリカへ行ってみて初めて、ショッピングモールの駐車場というのがどういうスペースなのかを、実感を持って理解しました。確かに夜間の駐車場は広々としていて何もないので、ドクの実験にはふさわしいところかもしれません。後ろにJCPenneyの看板が見えているのもそれっぽくていいです。
この作品の素晴らしいところはいくつもありますが、そのうちの最も大きなものの一つはデロリアンをタイムマシンにしたというところではないでしょうか。それまでもタイムマシンには様々な形のものがあったと思いますが、現実の自動車、しかも特定可能なちょっとマニアックな車種を選んだというのは良かったと思います。特徴的なガルウィングドアを持ち、ちょっと未来的なスタイルなのもタイムマシンにふさわしいと言えます。
実際のDMCデロリアンはジウジアーロのデザインで見た目がカッコいいだけで大して高性能でもなく、知名度も低かったはずですが、この作品のおかげで一気に誰もが知っている名車のようになってしまいました。しかし、私も何度か街中で見かけたことがありますが、車好きのこの私が見ても「BTTFのタイムマシン」を真っ先に思い浮かべてしまうくらいですし、オーナーもおそらくこの車そのものが好きというよりも、この映画が好きという方が強いのではないでしょうか。
ということで、IMAXの大画面でデロリアンも堪能することができましたが、私が一番好きなのは過去から帰ったMartyが、すっかり変わった家族の姿に面食らうところです。そのオチが見たくて最後まで楽しく見ているわけですが、最後といえばエンドクレジットです。今時の映画に比べてかなり大きな文字で、またスタッフの数もかなり少なく、こんな人数でこれだけの映画が作られていたのに比べて、最近の映画はいったいどういうことなのでしょうか。本作の製作費は1900万ドルということですが、CGのおかげでどんな映像でも作れるようになったとはいえ、金をかければいいというものではありませんね。いや、今はそんなことはいいです。この映画は素晴らしい、それだけで十分でした。

