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超基本 テレワークマナーの教科書

まったく訳のわからないことをする人がいたものです。
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先日「ネットミーティングのマナー」という記事で「超基本 テレワークマナーの教科書」という書籍について以下のような「新手のマナー」が掲載されているらしい、ということを書きました。

  • 会議の開始の5分前にはルームに入りましょう。
  • 終わるときは深々と頭を下げながら会議終了ボタンを押す。
  • お客様より先に退出してはいけません。
  • テレワークには上座がある。
  • 普段着や気軽な服装と言われても平服で参加。
  • ヘッドセットは(見た目が)NG。

私は「9月発売の本なので本当にこの本に書かれていることなのかわからないのですが」と逃げを打ってはいましたが、実際には本書にこのようなことは掲載されておらず、出版元も戸惑っているということをねとらぼの「『5分前にはルームに入室』『深々と頭を下げながら会議終了ボタン』はデマ 大炎上した“謎のテレワークマナー”は誰が広めたのか マナー本出版社も『驚いている』」という長いタイトルの記事で知りました。

本書については出版元のあさ出版が昨日付でプレスリリースを出しており、そこで「おさえておきたい!テレワークマナーの例」として以下の4項目が抜粋されて掲載されています。

  • 始業前には「今日の予定」をメールで報告
  • オンラインミーティングの入室は1分前でOK
  • 「オンラインでも席次は重要」はホント? ウソ?
  • 発言時の「目線」で聴き手の印象を変えられる

どうでしょう? 伝えられていたものとはまったく正反対のものがありますし、これらは至ってまともな内容ではないでしょうか。私がもとの話を知ったのはねとらぼにも掲載されているツイートからなのですが、このツイートにはあたかも本書に掲載されているかのような形で「新手のマナー」を記載していますが、実際にはまったく根も葉もないデマだったということのようです。私もそれに乗せられて片棒を担いでしまったようなので、慌ててこのような記事を書いて訂正しようとしているわけですが、本書も買って読んでみたほうが良いかも知れません。

というのも、例としてこれだけの内容を掲載しているとなると、152ページある本の残りの部分には他にも新人教育などには有用なことが書かれている可能性があるのではないかと思えるからです。表紙には「知って得するマナー65」とありますので、上記の他に61項目ものマナーが掲載されていることになり、逆にそんなに配慮しなければならないことがあるのかとゾッとしますが、知っておいて損はしないかも知れません。

ということで、まだ発売もされていない書籍について記事を書くのは初めてのことだと思いますが、なんだかちょっと発売が楽しみになってきました。

#FreeAgnes

対岸の火事で良いのか。
🇭🇰

昨日、香港の民主活動家であるメディア王とされる黎智英(Jimmy Lai)氏や、同じく活動家の周庭(Agnes Chow)氏らが国家安全法違反の容疑で逮捕されたとのことです。周庭は昨日のInstagramの投稿で自宅周辺に不審な人物が何人もいると伝えていましたが、これが逮捕に先立って監視している当局関係者だったのでしょう。

この国家安全法、正式名称は「中华人民共和国香港特别行政区维护国家安全法」というようですが、今年6月30日に成立したこの法律では反体制活動が禁止されるため、周庭ら指導者層は同日付で所属していた民主化政党デモシストを脱退し、デモシスト自体も解散することになりました。要するに中国共産党にとっての国家体制を維持するための法律を香港にも作ったというようなものなので、すべての民主化運動はすなわち反体制活動となってしまい、周庭らも断念せざるを得なかったということなのでしょう。

しかしそれでも今回の逮捕に至ったというのはどういうことなのでしょうか。彼女らが影で活動を続けていたということなのか、それともこの法律が過去に遡及して適用されたということなのでしょうか。後者であるとすると民主国家では考えづらいことですが、中国では何でもありなのかもしれません。

また日本のメディアでは見栄えのする周庭を全面に持ってきていますが、彼らの同業者である黎氏が国家権力に逮捕されているということについてあまり多くを語っていません。普段国内では報道の自由を振りかざしているのに、こういう本当に必要な時には黙り込むような姿勢はどういうことなのでしょうか。これでは中国におもねっているようにしか見えません。

こういうときにも友好を笠に着て穏便に済ませようとする人たちもいますが、それは事なかれ主義ではないのでしょうか。イギリスやアメリカなどと並んで日本の官房長官も今回の逮捕について重大な懸念を表明していますが、これを淡々と伝えるだけのマスコミはただ他人事のようですが、それで良いのでしょうか。

しかし中国も背に腹は代えられなくなってきたのか、なりふり構わず強引な手に出てきたものですが、これも最近のアメリカの攻勢に押されてのものなのでしょうか。このところTrump大統領は中国に対してかなり強硬な姿勢を取り続けていますが、ひょっとすると共産党独立体制を切り崩すのはTrumpなのでは…などとかすかに思っていたりもしますが、それは買いかぶりすぎなのでしょうね。

ネットミーティングのマナー

ちょっと考えればわかることも。
🕴🏼

昨年施行された「働き方改革関連法」に従ってトップダウン的に言われてきた「働き方改革」によって、私の勤務先でも制度として在宅勤務が可能なようにはなっていましたが、いろいろな制限があってなかなか積極的に利用できるようなものではありませんでした。しかし、COVID-19のパンデミックとそれによる緊急事態宣言とによってそうも言っていられないような事態となり、在宅でも業務遂行可能な人は基本的に在宅勤務ということになりました。

その後一時的に事態が和らいだために徐々に出社比率が高くなっていますが、私は基本的に週1日だけ出社するほかは自宅で業務を行っています。職種によってその効率などは異なることでしょうが、私の場合は実際それで困ることはほとんど何もありませんし、出社しても一日中PCの前に座っているだけなので、何のために出社しているのかもわからないような感じです。

そこで最近急速に普及しているのがネットミーティングで、私の会社ではSkype for BusinessTeams、以前はWebExなどを使用していましたが、セキュリティ上の懸念からZoomの業務での使用は禁止されています。日によっては一日中様々なミーティングで埋まってしまっていることもあるので、このために購入したRazer Krakenも大活躍です。

しかしこういうものが普及してくるとそこで金儲けしたくなる人が出てくるのは避けられません。昨日Twitterで知ったのは「超基本 テレワークマナーの教科書」というような本で新手の「マナー」を広めようとしている人がいるということでした。9月発売の本なので本当にこの本に書かれていることなのかわからないのですが、以下のようなことが伝えられています。

  • 会議の開始の5分前にはルームに入りましょう。
  • 終わるときは深々と頭を下げながら会議終了ボタンを押す。
  • お客様より先に退出してはいけません。
  • テレワークには上座がある。
  • 普段着や気軽な服装と言われても平服で参加。
  • ヘッドセットは(見た目が)NG。

私はこの本自体が実在しないもので冗談なのかと疑ってしまいますし、良くて都市伝説という感じで、常識のある人の目にはバカバカしいとしか思えないような内容ばかりですが、いわゆる「情弱」だと信じてしまうものなのでしょうか。なぜかネット上の情報ではビデオ会議前提のものが多いのですが、そもそも私はビデオをネットミーティングで使用したことがありません。そのため頭を下げるとか服装とかは関係ないのですが、ミーティングは時間通りに始めるものなので5分前に入っても無意味ですし、終わったらさっさと退出すればいいですし、上座も下座もありません。

[2020-08-13 追記]
実際にはこのような内容は掲載されていないようで、別の記事「超基本 テレワークマナーの教科書」に記載しました。
[追記ここまで]

ただ、こんなエセマナーよりも守って欲しいマナーというものはあります。あちこちで言われているものばかりでしょうが、それは次のようなものです。

  • 自分が発言しない時にはミュートする。
  • 息がかからない位置にマイクを調整する。
  • 画面を共有して発表している時に不必要に画面を切り替えない。
  • 画面を切り替えながら喋らない。

本来のマナーというのはこういうスムーズに効率よくミーティングをすすめるための実用的なものであるべきで、わけのわからない「こうしないと失礼」というようなものは誰かが勝手に作り出しているだけのものではないでしょうか。なお、上記のうちはじめの2つは不要なノイズによって必要な会話の邪魔をしないためのもので、あとの2つは画面を切り替えると大量のデータが送られ、通信帯域に限りがある場合に音声が途切れることがあるため、その対策としてのものです。

ということで、私はネットミーティングの普及によって会議の時間は確実に短くなり、効率的に業務が進められるようになってきたと実感しています。一方、要らない人がわかるようになったとも言われていますので、そう言われないように積極的に発言していくことも必要ですね。