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Star Wars: The Last Jedi

“In loving memory of our princess, Carrie Fisher”

Lucas FilmがWalt Disneyに買収されて以来、毎年Star Wars作品が公開されるという、ファンにとってとても幸せな状況になっていますが、しかし1年というのはなかなか長いものです。私もこの1年、首を長くして待っていましたが、ようやく「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」が公開されました。私は前回の「ローグ・ワン」のときも前々回の「フォースの覚醒」のときもその公開初日に職場の忘年会を入れられてしまい悔しい思いをしたので、今回は何か月も前から休暇を申請して満を持して臨んだのですが、友人のZさんもそれに同調して2人して金曜日に休んで、朝一番の8時50分からの回で観てきました。ちなみに、8時50分というのは本編が始まるのが9時になりますから、UTCで12月15日になる瞬間ということになりますね。そのような取り決めになっているのでしょうか。

最後に「私たちの王女、Carrie Fisherに捧ぐ」とされている通り、昨年末に急逝したCarrie Fisherの遺作となっています。幸い、本作の撮影は完了していたのでCarrieの出番も完全な形となっており、彼女がすでに旅立ってしまったということなど信じられません。

本作は152分、2時間半超という過去最長の上映時間となっていますが、その間も退屈するような瞬間は全く無く、見どころばかりの素晴らしい作品でした。予告編にもクライマックスっぽいシーンがありますが、それと同じくらい盛り上がるところが5か所くらいかそれ以上あるような感じです。また、前作「フォースの覚醒」もよくできていたものの、あれはStar Warsファンの監督が、いかにもファンが喜びそうなところを狙って作った映画のように感じてしまったのですが、今回はそのようなことはなく、Star Warsシリーズであることを抜きにして単体の映画作品としても高く評価できるものになっているのではないでしょうか。

ちなみに、今日発売されたサウンドトラックもiTunes Storeで予約していたものを早速2度ほど聴いて世界に浸っています。入場前に1000円の通常版より200円高い限定版パンフレットも購入しましたが、こちらはあとのお楽しみのためにまだ開いてもいません。また、私の英才教育でStar Warsファンに育った次男も観たがっているので、明日また今日と同じ席に座って観ることが決まっています。さらに4DXでも体験しておきたいので、少なくともあと2回は劇場で観ることになるでしょう。そしてしばらくしたら発売されるBDかダウンロード版かを購入して観て…としばらくは楽しめそうです。

また、次は来年6月28日公開のスピンオフ作品、「ハン・ソロ: スター・ウォーズストーリー」ということなので半年待てばまた新しい作品が観られるということになりますが、ひょっとしてその次は1年半待たなければいけないのでしょうか。それはちょっと辛いですね… そういえば最近、さらにシリーズ作品を予定しているというような報道もあり、ダラダラと引き延ばして軽いものになってしまうのは嫌だと思っていましたが、本編は次のエピソード9で最後かと思うともっと続けてほしいような気もしてしまいますね。気持ちはなかなか微妙です。

スター・ウォーズ/最後のジェダイ オリジナル・サウンドトラック

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Star Trek Beyond

LLAP50!

今でもアメリカでは熱烈なファンがたくさんいるStar Trekですが、いわゆるTOS、日本では「宇宙大作戦」として放送された最初のテレビドラマシリーズが始まったのが1966年ということで、今年でちょうど50年になるそうです。50周年なら盛大に祝っても良さそうな気もしますが、どこかでイベントなどは行われているのでしょうか。ウェブサイトでは記念の動画が公開されたりはしているようですが、私が知らないだけでしょうか。

そういう記念の年である今年、劇場版としては13作目となる「スター・トレック BEYOND」が日本でもいよいよ公開されましたが、この作品は珍しく前売り券をムビチケで買い、公開初日の昨日さっそく観に行ってきました。アメリカではすでに7月から公開されていたので待ち遠しかったですね。

この作品の全米公開直前の今年6月、Pavel Chekov役で出演しているAnton Yelchinが自宅前で亡くなっているのが見つかるという不幸がありました。27歳というのはあまりに若すぎる死ですが、このシリーズでもとてもいい味を出していて、私も好きなキャラクターの一人だったのに大変残念なことです。しかしこれを受けて、公開を間近に控えているにも関わらずAntonの出演シーンを増やしたり、追悼するようなシーンの追加撮影を行ったりしたという噂もあり、実際Antonの出番がやけに多いような印象がありました。しかしそれは不自然なほどではなく、本当だとしたら素晴らしいことです。

J. J. Abramsが監督した2009年の「スター・トレック」以降の現代的でダイナミックな映像は監督が「ワイルド・スピード」シリーズのJustin Linに交代したこの作品でも健在で、最後まで息つく間もない非常に面白い映画になっていると思います。しかしまた相変わらずなのが異星人の造形表現です。ほとんどの異星人が地球人と同じように頭と胴体と四肢を持つ人間型、ヒューマノイドであるというのはもともと同じ種であるという設定なのでいいのですが、逆に頭に凹凸が付いていたり肌に模様があったりという違いがある方が必然性が理解できず違和感が拭えないのです。Star Warsに登場する宇宙人は地球人と見分けがつかないか、あるいはもっと大胆に違う事が多いのでそのような感じはないのですが、Star Trekでは昔から変わりませんね。まあこれがStar Trekということであえて変えないのかもしれません。

なお、初代SpockであるLeonard Nimoyが昨年亡くなってしまったというのもStar Trek界隈では大きなニュースでしたが、本作はLeonardにも捧げられており、作品の中にも大変印象的なシーンが挿入されています。またもちろん、エンドクレジットにはLeonardとAntonへの献辞があります。Antonの事故は思いもよらない事でしたが、さすがにシリーズも50年ともなるとこういうことも増えてきてしまうのでしょうね。

The Martian

どうしてそんな平凡な邦題をつけてしまうのか…

昨日14日はバレンタインデーでしたが、高校生の長男は部活の友人らと男子4人でUSJに遊びに行ってしまったので、残された家族3人で今大評判の映画「オデッセイ」を観に行ってきました。この映画は理系志望らしい長男には第一に見せたい作品でしたが、彼は一足早く昨日友人と観に行ってしまっていたのでした。

本作はAndy Weirという人がウェブサイトで連載していた小説「火星の人」をまとめて、Kindleでわずか99¢で売り出し大ヒットしたというものが原作となっています。私より1歳だけ年下の人ですが、幼い頃からのSFファンで、15歳の頃から国立研究所でプログラマーとして働き出し、その後UCSDでコンピューター・サイエンスを学び、多くのソフトウェア会社で働いた、という経歴にはなるほどと思わされるものがあります。

舞台となるのは火星、有人探査ミッションARES 3の遂行中に猛烈な砂嵐に巻き込まれ、ミッションを放棄が決断されましたが、撤退の途中で主人公の植物学者Mark Watneyは折れて吹き飛ばされたアンテナの直撃を受け、クルーは彼が死亡したと判断して地球への帰還を始めます。しかし奇跡的にもMarkは命を取りとめており、火星に一人取り残された彼は4年後に次のミッションがやってくるまでの間生き延びるために格闘する、というものです。

Markを演じているのはMatt Damonですが、彼はインターステラーでも惑星上に一人置き去りにされる役を演じており、何かの関連性を感じてしまいます。実際にはそんなことはないのでしょうが、彼ならなんとか生き延びてしまいそうな気がしますね。

本作の監督はエイリアンやブレードランナー、最近ではプロメテウスを監督したSF映画の巨匠Ridley Scottです。登場する宇宙船ヘルメスは彼の過去の作品に登場したものとの類似性が見られますが、御年78という年齢による衰えなど微塵も感じさせない冴え渡る映像に魅せられてしまいました。

この作品を見終わった直後の私の印象は、「まるで『実話を元にしたフィクション』のようだ」ということです。それだけ細かい科学考証がなされて、いかに現実性をもたせるかに力が注がれたということなのでしょう。現代の技術ではまだ火星への有人ミッションというのは実現していませんが、まるでそれが本当に行われているかのようなリアリティがありました。しかし実際にはいくつか辻褄の合わない点があり、例えば大気が薄いはずなのに猛烈な砂嵐が起こっていたりしているのですが、そんなことは気にならないくらいなのです。

一つ気になったのは、ちょっと無理矢理に中国が登場することです。今はハリウッドもチャイナマネーに頼らざるを得ないのでしょうが、あからさまなご機嫌取りのように感じてしまいました。一方、ちょっと嬉しかったのは船長が往年のディスコミュージック好きでそればかりを持ち込んでいたという設定で、懐かしい曲が何曲もBGMに使われているということです。これらの曲はCDにまとめられているので、この機会に聞いてみるのも良いのではないでしょうか。

Songs from the Martian

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(2016-02-14現在)