これは捗ります。
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最近一連の記事にしてきたMacBook Air復活の試みは一体なんのためだったのかというと、私はずっとカフェなど外出先でこのブログの記事を書くための道具が欲しいと思っていて、新しいPCは欲しいけれど文章を書くだけなら必ずしも性能の高いものは必要ないということで購入を躊躇していた、ということが背景にあります。したがって、このMacBookに一番必要なものは文章を入力し、自宅のMacとその文章を同期することができるテキストエディターということになります。

私はしばらく前からブログ記事の編集にはMarsEditというMacアプリを使ってきました。このアプリの一番の特徴は入力したテキストをリアルタイムに自分のブログのテーマを反映した状態でプレビューできるというライブプレビューの機能になるのかと思いますが、実は私の導入の決め手になったのはそこではありません。購入当初のバージョン3時点では記事のドラフトを保存するフォルダーや設定ファイルをDropBoxに置くことができたので、それを利用すると複数のMacでドラフトや設定を簡単に同期できたのでした。これは非常に便利で、私はMac miniとMacBook Proで同期して自宅でも出先でもシームレスに編集することができていたのですが、残念ながらバージョン4にアップグレードするとOSのセキュリティ上の制約でサンドボックス化されてしまったようで、こういった使い方はできなくなってしまったのでした。

その事実は4000円程度支払ってアップグレードした後で知ったので、がっかりしながらも惰性でつい最近まで使い続けていたのですが、このMars Edit自体はMac専用のアプリなのでLinuxで使うことはできません。したがってUbuntuを入れたMacBookでブログを書くためにはなにか別のものを探す必要があります。もちろんVS CodeやEmacsで入力してDropBoxなどで同期するということでもいいのですが、他にもなにか便利なものがあるのではないかと調べてみました。条件となるのは

  • クラウド上でテキストを同期できること
  • MacとLinuxで動作すること(できればiOSでも)
  • Markdownが使えること
  • できれば無償で使えること

といったあたりで、それほど厳しいものではありません。この条件で見つけたのが今もこの記事の入力に使用しているJoplinというオープンソースのアプリになります。

このJoplinはブログ用というものではなく、ノートとTo Doのためのものということですが、入力したテキストをコピー&ペーストする必要はありますが、もちろんブログ執筆にもまったく問題なく使うことができます。MarkDown形式での入力支援とリアルタイムプレビューが大きな特徴で、Windows/Mac/iOS/Androidのマルチプラットフォームで動作し、さらにDropBoxのほかOneDriveWebDAVAWS S3での同期までサポートしているということで、私の上げた条件にはぴったりマッチしています。私はOneDriveで同期することにしましたが、OneDriveにはJoplinアプリが直接アクセスするため、Linuxには用意されていないドライブ同期用のクライアントアプリなどは必要ありませんし、テキストの同期程度であれば5GBまでの無償アカウントでもまったく問題ないでしょう。

ということで、WordPressでもJetpackの設定一つでMarkDownが使えることがわかったので、これを機にブログの入力もMarkDownを使うことにしてみました。MarkDown自体は最近仕事でも多用しているので、これによってさらに捗るような気がします。HTMLというのはあくまで機械のためのものであって、人が書くにはちょっと冗長でわかりにくいですからね。