IKEA KARLSTAD好みに合うものが見つかりさえすれば…

ということでIKEAポートアイランドに行った本当の理由はこちらでした。現在のマンションに引っ越してきたときに購入したソファが、子供達が小さくて無茶をしたということもあってボロボロになっていて、早く買い換えたくて仕方なかったのですが、IKEAが神戸にできるというのを聞いて待っていたのです。で、購入したのは以前からカタログでも目を付けていた「KARLSTAD 2人掛けソファ」にコルンダールブルーというカバーの組み合わせです。

IKEAの家具はびっくりするほど安い、ということでも話題になっているのかと思いますが、ただ安いだけなら近所のホームセンターにも同じような値段のものはあります。安いだけではなく一定の品質が保たれていて、そして何より北欧の洗練された、シンプルで機能的なデザインのものが揃っているということがポイントです。北欧デザインに魅力を感じることのできる人にとっては、安いというのはついでのようなものでしかないのではないでしょうか。

IKEAの安さの理由はもちろん組み立て式であるということにあるわけですが、これは組み立ての工数を購入者が負担することになるというだけではなく、梱包がフラットになることで運搬時の効率が向上するということも大きな効果があるのではないでしょうか。先日のGOLIATの引き出しユニットも荷姿はかなりコンパクトで、自宅まで運ぶのも楽でした。この程度なら電車で持ち帰ることも不可能ではないでしょう。

しかし、ソファとなると話は別です。あらかじめウェブサイトで梱包サイズを調べてみましたが、さすがに私の車には載りません。まあ一人で行ってシートをすべて倒すなどすれば乗らないことはないかもしれませんが…私の自宅は辛うじてIKEAの配送範囲に入っていて、今回購入したソファの重量であれば8000円弱で送ってもらえるということなので無理はしないことにしました。IKEAは持ち帰りを基本とすることで、日本の普通の家具では家具本体の価格に含まれてしまっている運送料を省いて安くしているのですが、この程度の送料であればトータルでの安さはまだ魅力的なレベルにあるでしょう。どうも表示価格が安いからと購入したのはいいけれど、あとで送料にびっくりしてその場で返品するという人がいるようなのですが、他の家具店では元々その分が上乗せされているだけなのですから仕方ありません。

ソファが自宅に届いたのは月曜日だったので、私が帰宅したときには妻が奮闘してくれていて、私は最後に増し締めするだけという状態でした。モノが大きいだけに妻は苦労したでしょうが、ボルト8本で止まっているだけという非常に簡単な作りにはちょっとびっくりです。10Φ程度の太いボルトでも大人が2,3人乗っても大丈夫なだけの強度が保てるのかどうか若干不安ですが、身体の大きなスウェーデン人でも大丈夫なのでしょうから小柄な日本人が心配することではないかもしれません。まあ体格の大きな人なら3人は座らないのでしょうが。

しかし、それを知らなければギシギシするわけでもなくガッシリとしているので全く安っぽい感じはしません。カバーを立体的な織りの、色の鮮やかなものにしたのも良かったのでしょうか。店頭にあったツルツルした素材のカバーではちょっとチープな感じがしましたが、それも実際に部屋に置いてみると悪くないのかもしれません。大して高いものではありませんし、価格相応ではあると思います。

また、組み立て式ならではということで、いつでもカバーを好きな柄のものに変えられ、脚も標準の白木の角形のものの他に4タイプあってこちらも部屋や好みに合わせて変えることができます。カバーはどうしても数年で汚れやへたりが見られるでしょうから、これを交換できるというのは経済的でもあります。このKARLSTADはスタンダードなものでしょうから、数年後に廃番になってしまうということもないのではないかと踏んでいますがどうでしょうか。

ということでこれもかなり満足していますが、やはりこの価値観を共有できるかどうかは人それぞれでしょうね。ソファをわざわざ組み立てるなんて面倒でやってられない、という人も多いでしょう。私などは結婚した頃や自宅を購入した頃にIKEAがあれば一式揃えられたのにと残念でならないのですが…