Archives

転売

いわゆる嫌儲というやつ?

私は以前ヤフオクで何度も嫌な思いをして懲りたこともあり、交渉するのが面倒なので自分ではやる気にならないのですが、メルカリというのはなかなか便利なものです。自分には不要であったとしても他の人には価値のあるものであったりするもので、不用品をただ捨ててしまうよりも誰かの役に立った方が良いでしょうから、儲けようと思わなければ良いようです。ただ、やはりアホみたいな値下げ要求もあるようなので、そういうのを相手にするのが私には面倒くさすぎてダメですが、妻は細々したものを処分したり、ちょっとしたものを入手するために活用しています。

しかし、老舗ヤフオクを含め、このような便利なプラットフォームがあるおかげで世の中も少しずつ変わるものですが、ついていけない人たちがいろいろ物言いを付けているようです。

最近、出勤前に眺めている「めざましテレビ」でも伝えていた2つのニュースがあります。一つは仙台市が無料で配布している「仙台巡り」というガイドブックが、羽生結弦を案内人に据えて作成されたためにファンの間で人気となり、これを転売している人がいるということでした。もともと無償配布のものが700円から3000円ほどの値段で売られているということですが、これについて問題視する人がいるようです。もう一つは京都祇園祭のちまきをネットで転売している人がいる、というものです。関係者が「罰当たりなこと」と言っているそうですが、500円から1000円で販売されているものが2000円程度で売られているということです。

しかし、私にはこれらのどこが問題なのかがよくわかりません。もともと数量限定で販売されているものを転売目的で購入する人がいて、本当に欲しい人が入手できず仕方なく転売屋から購入している、というような状況とはまったく違うのではないでしょうか。そういう問題については転売屋以外は誰にも利益がないので良いことではないと私も思いますが、今回の2つの件についてはどちらも仙台や京都に行かなければ入手できないものを送ってもらえる、という点で購入する側にも利益があるわけで、その利益への対価として1000〜2000円程度であれば支払っても良いと考える人がいるのであればそれで良いのではないでしょうか。

結局の所、人が楽して儲けているというのが気に入らないだけなのではないでしょうか。それが嫌なのであれば公式にネットで配布申込みなり購入なりできるようにすればよいわけで、それは経費がかかるからできないというのであれば、それを代行してくれていると考えても良いのではないかと思います。何でもネットを悪にするようなマスメディアの風潮もあって、今回の騒ぎはどうも素直に賛成できません。

姫路市、庁舎のエアコン設定温度を25度に

暑さにも個人差があることを理解してほしい。

私は現在、白鷺城で有名な兵庫県西部の中核市である姫路市に住んでいるのですが、もともと東京とその近郊で育った私が姫路に来てから今年でなんと25年になりました。いつの間にか人生の半分以上をこちらで過ごしているので、すでに東京に帰省したときも姫路に戻ってきたときの方が落ち着くようになって久しいです。

その姫路市が先日、市役所本庁舎の冷房時の室内温度を25度にすると発表したと報じられました。快適に仕事ができる環境にして作業効率を上げ、残業時間を短縮することで結果的に省エネ、経費節減になると説明しているようです。現在の姫路市長である清元氏は今年の統一地方選挙で当選して1期目ですが、医師でもあるため専門的な見解を持っているのかもしれません。

25度というのは寒いという人もいるのでは、という声もあるようですが、その程度の寒さなら上着を着るなりひざ掛けをするなりできるでしょう。それができないという人は気温が25度以下のときはどうしていたのでしょうか。人並み以上に暑さに弱い私は職場のエアコンは26度に設定するようにしていて、同僚には寒いという人もいるのですが耳を貸さないようにしています。上着やひざ掛けは許されているのに対し、作業着を脱いでシャツ1枚になることは禁じられているのですから、暑い側に合わせてもらわないとどうしようもないでしょう。もちろん机の上に扇風機は置いていて在席時は常に風に当たるようにしていますが、それでなんとかという状況です。事務所衛生基準規則では下記のように室温が28度を超えないことと定めていますが、これは設定温度ではなく実際の室温のことであることを理解すべきでしょう。

事業者は、空気調和設備を設けている場合は、室の気温が十七度以上二十八度以下及び相対湿度が四十パーセント以上七十パーセント以下になるように努めなければならない。

なお、瀬戸内海に面した姫路市は他の三方を山に囲まれているせいか気候的には盆地のような特徴も持っており、夏の最高気温は38度ほどになる一方、真冬は氷点下まで下がるという寒暖の差が大きいところです。しかしそれ以上に私がこちらへ来て驚いたのは、夏は朝から暑いということです。関東地方では天気の良い日の朝は放射冷却で涼しくなるものですが、姫路では最低気温が25度を下回らない熱帯夜が当たり前で、ここ数年覚えている限りでは熱帯夜でない日のほうが数えるほどです。まあ、全国的に熱帯夜は増える傾向にあるようなので、これはこの近辺に限ったことではないのかもしれません。

そんなところなので、夏場のエアコンはどう考えても必要、ということで市内の小中学校にも現在ようやく配備されるようになってきたのですが、まだ整備されていない学校があるため不平等、という訳のわからない理由でまだスイッチを入れることが許されていないそうです。児童生徒はともかく、現場の先生方の労働環境をないがしろにしたこの屁理屈はなんとかならないのでしょうか。また驚くことに、上記の通り冬場の寒さも厳しいところなのに、教室には暖房も一切備えられておらず、子どもたちも上着を着込んで震えながら授業を受けているのです。この話を地元の知人らにすると「自分たちのときもそうだったから」と言うのですが、そんなことではいつまで経っても改善されません。そんなことで良いとは思えないのですけどね。

#KimOhNo

ともかく一件落着。

先週から突然一部界隈を賑わしたのがKim Kardashianでした。6月25日に矯正下着のブランドとして”Kimono”という名前を発表し、それとともに”Kimono”とそれを含む熟語を商標登録したのですが、これに対しcultural appropriation、日本語では「文化の盗用」と呼ばれる行為だとして日本内外の人々から非難の動きがありました。これに対して特にTwitterなどでは#KimOhNoというハッシュタグが付けられていたのですが、これはなかなか秀逸だと思いました。最終的には1日にKimが「慎重に考えた結果、ブランドは新しい名前で販売する」と発表し、このブランド名を撤回することとなったのですが、京都市長が再考を訴えるなどということもあったようです。

Kimはただ自分の名前を含むダジャレ的な考えで深く考えずに名付けたのでしょう。これは日本人が初めてcultural appropriationを実感することになる事態となったなどとも言われていましたが、実際には本当に一部の人だけが問題視していて、日本の多くの人はこの問題が解決を迎えるまで知りもしなかったのではないでしょうか。

私自身もどうしてKimがそんなに大きな影響力を持つようになったのか、知ってはいても理解はしていないのですが、現実としてInstagramでは1億4千万以上、日本の人口ほどのフォロワーを持っているわけで、これはまさしく大変な影響力でしょう。これでもしKimonoという名前の矯正下着が発売されていたとしたら、おそらくそれなりに認知されるブランドとなるでしょうから、そうしたときに少なくともアメリカではKimonoといえばKimの下着ブランド、ということになってしまうことは間違いないでしょう。アメリカでそうなったとすれば、他の国でも次第にそうした認識が広がってしまうはずです。

キモノといえば日本の伝統的な衣装という認識は揺らぐはずもない、というのは甘いでしょう。実際にはすでにkimonoというのは着物風のガウンのようなものも指すようになっています。今回の問題はそれとは違い、着物とはまったく違うものに対して、よりによって下着だったために侮辱されたように感じてしまったのでしょうが、Kimonoという名前は別に日本人のものでもないのでなかなか難しい問題ですね。