今年の海の日の三連休は一人旅でなんとなく奈良に来ています。兵庫県体と奈良というのは微妙な距離で、大阪を越えなければならないというのはちょっとした敷居であるにも関わらず、越えてすぐというところなのでなかなか旅行先として選ぶことがありません。また、京都よりも前の都なのであまり古い建物が残っていなかったり、地理的に分散していたりというのも難しいところです。ということで、なかなか来られない奈良に十数年ぶり二度目の訪問です。

奈良といえば鹿です。今年広島に行ったとき、宮島の鹿がだいぶ少なくなっていてコロナで餌をやる観光客が少なくなっていた影響なのかと思っていましたが、奈良の鹿は非常に数が多く、どれもまるまると太っていて、子鹿もたくさんいて全然違っていて驚きました。街中の至るところ、というか観光客が多いところはどこでも鹿がいるような感じです。

以前は鹿せんべいを持っていると奪いにくる勢いだったものですが、今日見かけたのは鼻先で鹿せんべいを振っても見向きもしない様子で、鹿ももうせんべいには飽き飽きしているような感じでした。それとも暑さに参って食欲も湧かないということでしょうか。鹿にとってせんべいは美味しいものなのかどうかわかりませんが、下草を食べている鹿は多かったので新鮮な草のほうがいいということなのかもしれません。

雄鹿の角は毎年生え変わるそうで、春に角が落ちて夏にかけて新しい角が生えてくるということなので、今は立派な角を持っている雄鹿も多かったように思いますが、その角はどれもまだ柔らかそうな感じでした。あれだけの角が毎年生え変わるというのは半信半疑でしたが、やっぱり本当だったのかと納得できました。