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Tomb Raider (2018)

オチがちょっと寂しい?

Amazon Prime Videoは結構頻繁に対象作品が変わるので、こまめにチェックしているとちょっと観たかった作品が対象になっていたりします。先日も何気なく確認してみるとまた対象が変わっていて、「トゥームレイダー」シリーズのリブート作品である「トゥームレイダー ファースト・ミッション」がPrime対象に加わっていました。この作品は今年3月に公開されたものなので、1年も経たずにPrime対象になってしまうというのは嬉しい反面、製作側の気持ちも考えてしまって少々複雑な思いになってしまいます。まあAmazonもそれなりの金額で権利を購入しているでしょうから、悪いことではないのでしょうが。

トゥームレイダー ファーストミッション(字幕版)

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「トゥームレイダー」といえば1996年に発売された第1作に始まる3Dアクションアドベンチャーゲームのシリーズですが、これまでになんと17作も発売されているようです。最初はポリゴン丸出しでそれをプレイヤーが想像力で補完するようなグラフィックスだったものが、最近のものでは実写とも見紛うほどの美しいものになっていますが、本シリーズこそが3Dアクションゲームの先駆けでした。なお、本作は邪馬台国の女王、卑弥呼の伝説をもとにしたものになっていますが、この設定は2013年に発売されたリブート作品のゲームの設定のようです。

今回、主人公のLara Croftを演じているのは「エクス・マキナ」や「リリーのすべて」、「ジェイソン・ボーン」に出演しているAlicia Vikanderです。前のシリーズはAngelina Jolieのはまり役ということでAngieの評価を高めることになったようですが、少々謎めいていてワイルドな雰囲気があったように思います。それに対して本作のAliciaは北欧系の端正な顔つきであるせいかやや上品な感じになってしまっていますが、Lara Croftの最初の冒険ということであればこれでいいのかもしれません。ここから様々な経験を積み重ねて強い女性になっていくということなのでしょう。

実は本作はあまり評価が高くないのですが、私はそんなに悪くないのではないかと思いました。特に、洞窟内に入ってからは往年の「インディ・ジョーンズ」のような演出もあってなかなか楽しめました。しかし、終わり方はいかにもシリーズ化しそうなものになっていましたが、今回の興行成績ではそれも難しいでしょうか。期待は高かったので初動は良かったようなのですが、日本ではプロモーションが弱かったような気もしないではありません。

Ant-Man and the Wasp

質量保存の法則は…?

このブログは映画評論ブログというわけではないのですが、このところ映画の記事が続いてしまっています。観た映画は記録のため、自分が観たかどうかを忘れてしまったときに確認するためにも、本当はすべて記事にしておきたいのですが、さすがにAmazon Prime Videoで観たものまですべてとなると大変なので、これでも最近でもいくつか書いていないものがあります。しかし、やはり映画館で観た最新の映画については機を逸することなく書いておきたいので、ちょっと連続になってしまっていますがご容赦ください。

というわけで今週末公開の「アントマン&ワスプ」です。スーツの力で体のサイズを自由に変えられるAnt-Manが主人公の、前作「アントマン」の続編となる2作目ですが、設定としてはAnt-Manも参戦していた「シビル・ウォー」の数年後ということになっています。シビル・ウォーでCaptain America側に付いたことでFBIの監視下で自宅から出ることを許されない状態になっているところから始まります。スーパーヒーローを軟禁なんてできるものなのかという感じですが。

今作ではDr. Hank Pymの娘、Hope van Dyneもスーツを着てWaspとして活躍します。Hopeは前作でAnt-ManことScottに格闘技を教えていたりしたとおり、むしろAnt-ManよりもWaspの方が強いのですが、スーパーヒーローに必要なのは強さだけではないということでしょうか。一方敵役としてはGhostことAvaが登場しますが、あの不必要に不気味に見えるマスクは何なのでしょうか。あの必然性はよくわかりませんが、あえてそうしているのか、いずれにしても恐怖を感じさせるのに十分な造形です。

私がとても気に入ったのは、Scottの刑務所仲間で出所後の事業のパートナーである、Michael Peña演じるLuisです。彼が早口で「喋る」場面はかなり面白くて、ずっとそれを見ていたいという気にさえなってしまいました。このLuisがいることでこの作品のシリアスさはだいぶ抑えられているような気がしますが、このシリーズはあくまで楽しいコメディとして作っているようで、だからAnt-Manには合わないので「インフィニティ・ウォー」に登場させなかったという話もあるようです。

しかしそれにしても、他のMarvel作品に比べると本作はどうもこぢんまりしてしまっているのですよね。Ant-Manが小さくなるので行動半径が狭くなるということもあるのかどうかわかりませんが、サンフランシスコ・ベイエリアから外に出ていないというのは驚きです。代わりにサンフランシスコで実際に見た観光地がいろいろ見られるのは楽しかったのですが、スーパーヒーローものでなくても今どきの映画には珍しい局地的な作品ではないでしょうか。まあ、だからといって作品に対してネガティブに作用するものではありません。

最後にもう一つ私が気に入ったのはエンドロールです。非常に凝ったものになっていて、私はこういうのが大好きですが、たまにしか使えない手ですね。このシリーズの定番ということにしてしまえば問題ないのでしょうが、ひょっとして前作でも同じだったでしょうか。もう前作のことは全然覚えていないのですよね…

Mission: Impossible – Fallout

さすがにこのシリーズでハズレはない。

Tom Cruise演じるEthan Huntが派手なアクションを繰り広げるスリリングなアクション映画、「ミッション:インポッシブル」シリーズの最新作、「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」が前作「ローグ・ネイション」に続いて3年ぶりに公開されました。本作はシリーズ6作目に当たるということですが、最初の作品「ミッション:インポッシブル」は1996年の公開ということですから、すでに20年以上が経過していることになります。

当時30代前半だったTomももう56歳となって衰えも見えるかと思いきや、相変わらずスタントダブルを使わず危険なアクションを自らこなしつつ、かつ実年齢なりの円熟味も見せるという、アクション俳優として理想的な歳の重ね方をしているように見えます。本作ではビルからビルに飛び移るシーンで肋骨を骨折するという事故がありつつもそのまま撮影を続行したという武勇伝が報じられていましたが、観ていて「ここか!」という場面はわかりましたが、全くそんな気配は見せないので知らなければ気づきもしなかったでしょう。これぞ真のプロフェッショナルということでしょうか。

脇を固めるBenjiとLutherも引き続きの出演ですが、Benji役のSimon Peggのコミカルな表情もこのシリーズには欠かせないものと言えるでしょう。August Walker役のHenry Cavillは出てきたときから只者ではない雰囲気が漂っていて、作中で重要な役柄を担っていることがわかってしまい、存在感があるのも良し悪しといったところでしょうか。まあ、なんといってもSupermanですからね。また謎の女性、White Widowを演じているのはVanessa Kirbyですが、妖しい雰囲気がとても良いです。

ちょっと混乱したのはRebecca Fergusonが演じるIlsa Faustと、Michelle Monaghanが演じているEthanの元妻Juliaの雰囲気がとても良く似ていることです。並んでみると全然違うのですが、パっと写真が出てきたときにどちらなのかすぐにわからなくなってしまいました。Ethanが愛した2人の女性なのですから、似ていても当然といえば当然なのですが。

ということで、作品自体は2時間半近い上映時間の間、息をつく間もないアクションの連続で、まさに手に汗握るジェットコースタームービーというものでしょうか。きっと期待を裏切ることはないでしょう。ただし今回も字幕は戸田奈津子氏、”the greater the pain, the greater the peace”を「苦しみの後に平和は訪れる」って、それはないでしょう。本来「苦しみが大きいほど、大きな安らぎを得る」で甚大な被害を予想させているのに単なる前後関係にしてしまうとは… しかし吹替版もDAIGOや広瀬アリスがやってくれているようなので、どっちもアレなのが困ったものです。