Good morning, aviators. This is your Captain speaking.

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そろそろ終息が見えつつあるかというCOVID-19で何も影響を受けていないという人はいないと思いますが、旅行・観光業界ほどではないものの大きな打撃を受けた業界の一つが映画産業です。どうしても閉鎖された空間の中に多くの人数が集まるという印象があるため、規制を受けたり忌避されたりということがあって、製作が進んで公開が予定されていた作品も観客動員が見込めず、スケジュールが大幅に見直されることとなってしまいました。実際にはもともとかなり換気には気を使っているということですし、特に日本では上映中に声を出したり咳やクシャミをすることもほぼ無いと言っていいでしょうから、映画館での感染リスクはそれほど高くないのではないかと思っていますが、まあ仕方ありません。

私が楽しみにしていた「トップガン マーヴェリック」も度重なるスケジュール遅延でなかなか観ることができなかった作品ですが、先週末にようやく公開されたので、その最初の土曜日に早速観てきました。最近私はCOVID-19とは別の理由でしばらく映画館から足が遠のいてしまっていたので、前回は昨年末の「キングスマン:ファースト・エージェント」ということでちょうど5ヶ月ぶり、ちょっと久しぶりの映画鑑賞となってしまいました。

本作はもちろん1986年の大ヒット作品「トップガン」の正当な続編となるものですが、前作からなんと既に36年を経ているので、前作を公開当時に観たというのはおそらく私よりも年上の方がほとんどでしょう。私はぎりぎりその世代で当時高校1年生だったのですが、なぜかその時は見送ってしまい、観たのは2013年になってからようやくでした。しかしその時観てもさすがに面白かったのですが、その続編が満を持していま製作されたらどんな迫力の映像になるのかは非常に期待してしまうところですが、今回もアメリカ空軍の協力を得て、実際の飛行シーンを大々的に取り入れた大迫力で美しい映像になっています。

主演はもちろんTom Cruiseですが、今年60歳になるということで相応に年齢を重ねているのは当然なのですが、しかしそれにしてもキリッとした表情はしまっていてかっこいいですし、コミカルな表情もいいですし、渋さもあります。本作のプロモーションでも来日してインタビューを受けたりしていますが、かっこいいだけでなくいい人そうでもあり、仕事に真剣に向き合っていて厳しいという話もあり、もうスーパーマンですね。

そんなTomの魅力たっぷり、かつ彼らが乗るF/A-18E/F “Super Hornet”などの大迫力飛行シーンが楽しめるこの作品ですが、前作の引用やオマージュもふんだんに盛り込まれていて、ストーリー的なつながりだけではなく、映像作品としても前作も観ておくとより一層楽しめるはずです。ネタバレにならない程度にいくつか例を上げると、

  • 数多くのセリフが引用
  • 随所のシーンでの演出なども共通
    • 冒頭のTop Gunの説明やキャスト紹介
    • 滑走路脇をバイクでジェット機と並走しながらガッツポーズ
    • 空母のエレベーター
  • 代表曲のDanger Zoneほかサウンドトラックも多くが共通
  • ヒロインの乗っている車がクラシックなポルシェ(356911)

というような感じで、他にもあると思います。実は私は比較的最近観たような気がしていたので予習していかなかったのですが、ブログを振り返ってみると2013年と結構前だったのでだいぶ忘れていて、帰宅してから見直してみて確認したものです。

ということで、もう6月なのに今年最初に観た作品ですが、2022年最高の作品であることを既に確信しています。それだけ楽しめたということですが、やはり本作の飛行シーンは映画館の大きなスクリーンで体験すべきでしょう。まあ終盤にはいくらなんでもという都合良すぎる場面もありますが…