実写ならではの迫力。
日本のAmazonが提供しているAmazonプライムは当日お急ぎ便や配達日時の指定が無料になるなど配送面のサービスの優待に限られていますが、アメリカのAmazon Primeでは2日間での配達が無料になるほか、様々な映画やテレビシリーズを無料で楽しむことができるAmazon Instant Videoの一部作品が無料になったり、Kindleで本を借りることができるKindle Owners’ Lending Libraryというサービスも利用することができるようになったります。
Amazon Instant Video自体はAmazonのストリーミングビデオサービスで最新作から過去の名作まで色々取り揃えられているのですが、その一部というとあまり大したものはないのではないかと思いきや、たまに「もうこれも無料!?」というようなものもあったりします。そうでなくても過去に見逃した作品や懐かしい作品を観るにはちょうどいいのではないかと思います。対応機器は色々あって、私が持っているPS3でもソフトウェアをインストールすることで見ることができるようになります。
ということで、今日「なにか面白いものはないかな」と思ってPS3でブラウズしていて、「トップガン」を見つけました。何を今更というような1986年の大ヒット作ですが、この時高校生だった私は一緒に映画を観に行こうというような友達がおらず見逃してしまったようです。その後もなんだかんだでレンタルなどでも観ずに来ていたのですが、最近になってこの作品を監督したのが昨年亡くなったTony Scottだったということに気づき、Tonyの最後の3作品がどれも気に入った私にとって「なるべく早く観なければならない作品」になっていたのでした。
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主演のTom Cruiseの大出世作として誰もが知っているこの作品ですが、監督のTony Scottにとっても、また助演したVal Kilmer、Meg Ryanらにとっても大きなステップになっていたのでした。Valの演じるIcemanはTomのMaverickのライバルということでだいぶ目立つ役柄ですが、その一方でMegの出演時間はわずかながら演技に存在感がありました。
1986年というとまだコンピュータ・グラフィックスの技術も発達していない頃ですが、この作品の空中戦シーンなどは全てアメリカ海軍の協力を得て実際の機材を使用して撮られたものだということで、その映像のリアリティと迫力はさすがのものです。F-14なんて一回飛ばすだけでも途方も無い金がかかるのではないかと思いますが、海軍にとって見ればいいプロパガンダになるということですね。実際、この映画を観てパイロットを志願するようになった人はかなりいるのでしょう。
まあしかし、最近はこういう映画がなくなったのか、それとも私が観なくなっただけなのか、今どきの映画に比べるとシンプルでいいなあと思いました。Tomcatのドッグファイトシーンは単純にかっこいいし、Maverickの恋愛アプローチもわかりやすくて、ゴテゴテした最近の作品に比べると実に単純明快、観たあともスッキリします。ドッグファイトも今から作ったらCG等をふんだんに使って過剰に演出されて、コッテリしたものになってしまうのではないでしょうか。まあそう思わせないように作るのも監督のさじ加減次第なのでしょうが、受けを狙うと派手な方に行ってしまうのかもしれません。