Detroit Pistons見応えのあるゲームでした。

今週アメリカはThanksgivingの週ということで4連休なのですが、Thanksgiving Dayの木曜日はほとんどのアメリカ人が家族で過ごす日になっているため、商店は休業したり営業時間を短縮したりします。基本的に年中無休の店でもこの日だけは休みになったりするので、それほど大事な日なのだと分かります。そんな日なので、アメリカでは珍しい連休ではあっても食事の場所に困ったりするので国内での旅行にはあまり適さないようです。ということで、我が家はこの連休を自宅で過ごすことにしました。

しかし、かと言って何もしないというのももったいないので何か予定を入れよう、ということで今回はNBAのバスケットボールの試合を観に行ってみることにしました。つい先日観に行ったアイスホッケーはジュニアリーグということで安くこぢんまりしたものでしたが、NBAと言えばトッププロですから料金も先日の何倍もしますし、だいぶ後ろの方の席になってしまいます。それでもやはり最高峰の芸術的なプレーは一見の価値があるはずです。

デトロイトを本拠地とする4大プロスポーツの他の3つがデトロイトのダウンタウンにあるのに対し、NBAの地元チームDetroit Pistonsの本拠地はデトロイトの北のChrysler本社があるAuburn Hillsという街のThe Palace of Auburn Hillsというところになっています。我が家からは道路が空いていても1時間くらいかかるところなのですが、試合の日は高速道路の出口手前1マイルくらいから列ができるなどと聞かされていたため、早めに近くのアウトレットモールに寄って食事もしてから裏道で行ったところ、全くガラガラですぐに駐車場に入ることができて大成功だったようです。

会場内は日本も含め、これまでに見たどのプロスポーツの会場よりも清潔感があってとても良い感じでしたが、座席はだいぶ空席が目立っていたように思います。これも今年のPistonsは成績が芳しくないせいでもあると思われ、2勝10敗という状態でこの日を迎えていました。しかし、この勝った2試合はどちらも私がテレビ観戦していた日で、私が観ている限り負けたことはなかったので、この日も勝ってくれるのではないかと期待していました。一方、対戦相手はToronto Raptorsで、こちらもあまり成績が良くないようでした。しかし、だからといって決してレベルが低いというわけではないでしょうし、成績が同程度なのであればいい競り合いになるでしょう。カナダのチームということでカナダ国歌とアメリカ国歌の斉唱で始まりました。
試合終了
ゲームは前半1Qと2QはPistonsがかろうじてリードする形で折り返し、後半3Qに入って一時13ポイント差までリードを広げ、このまま勝負が決まるかに見えました。しかしこのあとRaptorsの3ポイントシュートなどで流れが変わってあっという間に詰め寄られてしまい、4Q初めにはついに逆転を許してしまいました。その後5ポイントまでリードされるもののなんとか踏ん張り、残り3分は抜きつ抜かれつの大接戦、残り43秒で3点差になった時には万事休すかと思いきや、終了7.8秒前に奇跡の逆転レイアップシュートで決勝、という熱戦で大変な盛り上がりでした(試合結果)。終盤は1プレイごとにタイムアウトが取られる緊張感のある試合で、これほどまでに盛り上がる試合を生で観ることができたのは貴重な体験でした。全般的にシュートミスが多く、フリースローもだいぶ外していましたが、試合の展開としてはこれ以上ない奇跡的なものだったと思います。

また試合そのものもさることながら、NBAのショートしての盛り上げ方にも感心しました。選手の登場の演出もアメリカらしく派手なもので、またハーフタイムにはエンターテインメントチームによるショー、60秒タイムアウトにはチアリーディングやダンス、20秒タイムアウトでも何かしらあって全く退屈させられることがありません。さらにPistonsが3ポイントシュートを決めるとTシャツが配られたり、ピザのフリーチケットが入ったパラシュートが上から降りてきたりと観客を楽しませるための工夫が随所にありました。

ということで、ゲームの内容が素晴らしかったのもありますが、家族共々非常に楽しむことができたのでぜひまた観に行きたいと思います。また、私はやっぱり負け知らずということですので、Pistonsのためにはテレビでも観なければいけないのかもしれません。実は今日は今期好調なNew York Nicksとの対戦なのですが、出かけなければいけないので観られないのですが…大丈夫でしょうか。