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The Map of Tiny Perfect Things

思わぬ拾い物でした。
⏳

昨日、いつものようにニュース記事をフィードリーダーで見ていたときに、ふと目に止まったのがシネマトゥデイの「間違いなしの神配信映画『明日への地図を探して』Amazon Prime Video」という記事でした。これは「間違いなしの神配信映画」という、各種動画配信サービスで配信されている映画の中からおすすめの作品を紹介するシリーズの1つのようですが、ほとんどタイトルしか見ていないはずなのになぜ目に止まったのかはわかりません。

この記事で紹介されているのはタイトルの通りAmazon Prime Videoのオリジナル作品「明日への地図を探して」というもので、記事にも書かれている通りタイムループものです。ループものの映画といえば「恋はデジャ・ブ」や「オール・ユー・ニード・イズ・キル」が思い出されるところですが、どちらの作品も私はとても好きですし、後者は特に好きで既に10回以上繰り返し見ています。主人公らだけの意識が残るなんていうことはどう考えてもありえないので、Sci-Fiというよりはファンタジーだと思って観ていますが、それでも楽しめればいいのです。

この作品でループしてしまうようになった原因も、そのループから脱出する方法もストーリーの核心なのでここでは触れませんが、「まさかそんなこと!?」というようなちょっとびっくりするようなことでした。やはりSci-Fiではなくあくまでファンタジーだと思って、深くは考えないほうがいいでしょう。しかし、だからつまらないというようなことはまったく無くて、とても愛おしい気持ちにさせてくれる素晴らしい作品だと思います。

ループにとらわれている主人公らが男女高校生2人だというのがいいのでしょう。舞台はアメリカなので日本の高校生活とは似ても似つかないところはありますが、そうはいってもやはりティーンエイジャーなので微笑ましいものです。演じているKyle AllenKathryn Newtonの二人の実年齢はもう少し上なので余計に大人びて見えてしまいますが、そこは目をつぶるしかないでしょう。

最近はAmazonだけでなく各配信サービスともオリジナル作品に力を入れていて、当然ながらそれらの作品はそれぞれのサービスに加入しなければ見られないというのが残念というか、もったいないように感じてしまいます。この作品も心温まる傑作なので、多くの人に観てもらいたいところですが、Prime会員になっていなければ観られませんし、Prime会員になっていてもPrime Videoは観ていないという人も少なくないのではないでしょうか。それどころか比較的Prime Videoを観ている私でも、シネマトゥデイの記事で紹介されていなければこの作品は知りもしなかったので、今回の記事にはとても感謝しています。今後このシリーズの記事は見逃さないようにしなければと思いますし、過去の記事もしっかり読んで、見逃している作品は一つずつ観ていきたいと思います。

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Wonder

現実はさらに困難なのでしょうが。
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学校での子供同士のいじめが社会問題となってから久しいと思いますが、それは何も日本だけの問題ではありません。私も子供たちを編入させるにあたって、アメリカの学校でいじめと差別に関するポリシーについてほとんど最初に説明を受けました。ただ、私はその時に日本人の子供たちがアメリカの学校でいじめる側に回るということを想像できなかったので、あまり真剣な態度では聞けなかったと思いますが、いじめの中心ではなくても知らず識らずのうちにでも加担してしまうということは想定すべきだったかも知れません。

さて、今回観たのはアメリカの学校での差別といじめの問題を題材とした2017年の映画「ワンダー 君は太陽」です。

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本作はR. J. Palacioによる小説「ワンダー」を原作にしたものですが、あらすじとしては生まれつきの難病で顔面が変形してしまっており、27回の手術を繰り返してきたAugust “Auggie” Pullmanが10歳で初めて一般の学校へ進学し、一部からはいじめを受けつつも家族に支えられて少しずつ友人を増やしていく、というような特にひねりのない素直な話です。したがって面白いという映画ではありませんが、心のきれいな人は感動できるのではないでしょうか。

ただ、映画としてはちょっと凝ったところがあって、部分的に主人公を切り替えてその人の視点からの出来事として描いていて、その時その人がどう考えていたのかということを描写しています。これはあらゆる出来事には関わる人の数だけ見方があって、一見単純なようなことでも背景には様々なことが隠れている、ということに気づかせてもくれて良いのではないかと思いました。

なお本作の主演はAuggieの母親を演じたJulia Robertsということになっているようですが、これは俳優の序列の上でそうなっているだけで、物語の主人公はあくまでAuggieであり、彼を演じるJacob Tremblayの演技が光る作品となっているのではないでしょうか。また、他の子供たち、特にAuggieの親友となるJack Willを演じていたNoah Jupeの演技も非常に良かったのではないかと思います。

ということで、本作は実際に難病による障害を抱える人達からは「感動ポルノだ」というような批判もあるとのことで、確かに私も「感動するように作られた話」というように感じてしまいました。本当は障害とその困難な現実に対する理解を深めることもできるような内容になっていたら良かったのだろうと思いますが、本作ではきれいにまとめすぎたのかもしれません。

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旅猫リポート (2018)

単に歳のせいで涙もろくなっただけでしょうか。
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COVID-19の対応で私の勤務先が在宅勤務を指示するようになってから、ゴールデンウィークをまたいでちょうど1ヶ月ほどになりますが、私はその間毎日欠かさず10000歩以上の散歩というかウォーキングを続けています。それまで徒歩で通勤していて日々の歩数が10000歩程度だったので、そのペースを変えないよう、運動不足で体力とともに免疫力が低下しないよう、という思いなのですが、ある時ふと「この調子なら犬の散歩も苦ではないな」と思いつきました。といっても残念ながら自宅マンションではペットを買うことが禁じられてしまったので叶わないのですが。

というと犬派のようですが、私が子供の頃、東京都内にあった祖父母の家は野良猫が何匹も出入りしているようなところで、そこで慣れ親しんでいたので猫も嫌いではありません。ただ、あの気まぐれな感じが私にはちょっと合わないような気がして、飼うならもっと直接的に愛情を求めてくる犬のほうが良いかな、というくらいの感じです。

それはともかく、今回観たのはたまたまAmazon Prime Videoの「おすすめ映画」で出てきた「旅猫リポート」という作品なのですが、タイトルにも登場するくらい猫を大きく取り上げた作品ということでなんとなく軽い気持ちで観てみたところ、これまでで最高に私の目頭は熱くなってしまったのでした。

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もともと野良猫だったナナが主人公である悟の飼い猫になるいきさつから始まるのですが、とある事情でナナの引取先を探すことになり、その過程で悟の少年時代の出来事や生い立ちや、ナナを手放さなければならなくなったというその事情が明らかになる、というような話になっています。

主役の悟を演じている福士蒼汰は別に好きなわけでもないのに主演作を何本も観てしまっているのですが、この人はまだ若いのに大人びているので、高校時代のシーンに無理があるのですよね。実際日本人が高校生だったときにも似合わなかったのかもしれませんが。高校で同級生だった千佳子の役で広瀬アリスも出ているのですが、この人も高校生にしては色気がありすぎて違和感が大きかったです。実は直前に広瀬アリス主演の「巫女っちゃけん。」を観ていたのですが、同年の作品なのにだいぶ雰囲気が違っていて驚きました。

また、ナナの声を高畑充希が演じていますが、本当に猫の独り言のように聞こえてなかなか良かったです。動物にセリフを言わせたりするとコメディ的になるか子供っぽくなるかしてしまいがちなものですが、この作品ではそうならずにしっかり泣かせるのは、高畑充希の台詞回しも一役買っているのではないでしょうか。

しかしこの作品が感動を与えるものになっているのは脚本の力が大きいのでしょう。本作は有川浩氏の同名の小説を原作にした作品となっていますが、この映画の脚本も有川氏が担当しており、原作で訴えたかったものがしっかりと表現されているということなのではないでしょうか。もちろん私はまだこの原作を読んでいませんが、ぜひ一度映画の記憶をなぞりながら読んでみたいと思っています。