“Oui, chef!”
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このところYouTube絡みの話ばかりで申し訳ありませんが、最近「1人前食堂」というYouTubeチャンネルを見始めました。料理の作り方を淡々と教えてくれる動画が中心で、私も最初はスパイスカレーの参考に見たのですが、笑顔がとても可愛いMaiさんの低く落ち着いた声の大阪弁が心地よく、すっかりファンになってしまいました。

Maiさんはこの4月からサブチャンネルで「1人前食堂 Maiのゆるらじお」というのを始めていて、各種ポッドキャスト配信サービスでも提供されているので、これを散歩中に聴いています。その中の視聴者さんからの「料理にまつわる小説や映画のおすすめは?」という質問に対する回答で紹介されていたのが、Bradley Cooper主演の「二ツ星の料理人」という映画でした。

かつてパリの一流レストランの二ツ星シェフだった主人公Adam Jonesがアルコールと薬物絡みのトラブルから脱落したものの、数年間のブランクを経てロンドンの料理界に舞い戻り、今度は三ツ星を目指す、というのがあらすじになります。

Bradley Cooperは2018年の「アリー / スター誕生」でのJackson役を見て以来、酒とドラッグに溺れてやさぐれた役の印象になってしまったのですが、結局は本作でもやさぐれ男の一面を見せることになります。とはいえ、キリッとしているときにはやはりかっこよく、一流の若手シェフというのはこういう感じなのかもと思ってしまいます。実はこれまであまりBradleyの出演作は観たことがなかったようなので、今後は注意してみます。

本作は料理をめぐるドラマで、しかも一流料理人の料理が多数登場するので、その料理をいかに美味しそうに見せるかというところにも力が入っているのがわかります。登場する一皿一皿がどれも美しく、本当に美味しそうに見えるので、もっとゆっくり見せてほしい、できれば静止画にしてほしい、なんならPCの壁紙にしたいと思うほどです。まあそう思うなら一時停止してスクリーンショットでも撮れば良かったのかもしれませんが、ともあれこれも見どころのひとつなのは間違いありません。

この作品を観ているとロンドンの街や賑わうレストランを体感することができるのですが、現実世界ではCOVID-19の蔓延したヨーロッパにこのような活気が戻り、私達も訪れることができるようになるのはいつのことなのかと、やるせない気持ちになってしまいます。もちろん私達にとってはその前に日本なのですけどね。