1978年からの26年間の長きにわたってキリスト教カトリック教会の頂点に座していたローマ教皇(法王)ヨハネ・パウロ2世が84歳で敗血性ショックにより亡くなりました。このニュースは世界中でトップニュースとして報道されたことと思いますが、キリスト教が浸透しているというわけでもない日本もその例外ではないということからも、ローマ教皇の存在自体の大きさと、ヨハネ・パウロ2世の偉大な功績が窺えます。

「空飛ぶ教皇」とまで言われた彼は世界各地を100回以上歴訪し、宗教紛争の和解や他文化との交流に尽力されました。一方、人工中絶や安楽死、同性愛を強く非難するなど、極めて厳格・保守的な教皇であったようです。ローマ教皇の立場がアメリカを初めとするカトリック系諸国の政策にも大きく影響するのは明らかで、そういう意味でも今後選出される新しい教皇に注目が集まるのではないでしょうか。

長い歴史のあるバチカンだけに、新しい教皇の選出に際しても様々な古いしきたりがあるようで、26年ぶりのコンクラーヴェに人々の興味も引き寄せられています。煙突から出る煙の色で決まったかどうか密室での会議の結果を知らせるなんていうあたりが特に面白いところですが、一体どういう経緯でそういうことになったのかも興味が湧きます。「色」というので赤や黄色もあるのかと期待してしまいましたが、白と黒だけということでちょっとがっかりです…

とにかく、新しい教皇が決まるまでしばらくの間、バチカンではドロドロして俗な駆け引きが繰り広げられてしまうのではないかと思いますが、すんなりといい人に決まってくれることを期待したいと思います。

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