私は毎度の帰省の際には自分で車を運転して帰ることがほとんどです。独身の頃は高速道路を使わずに15時間くらいかけて行き、しかも燃費のいいマニュアル車だったのでガソリン代も大してかからず、10000円ほどで往復できてしまっていました。しかしさすがに15時間ともなると運転している方はともかく同乗者には耐えがたいものがあるので、結婚してからは高速道路を利用するようになり、往復に必要な諸費用を合計すると35000円ほどもかかるようになってしまいました。こうなると経済的負担も馬鹿にならないので、そう頻繁に帰省することもできなくなってしまいました。

これだけ高速道路を利用するようになると、50000円のハイウェイカードで58000円分利用できるというのはかなり魅力的だったので専らこれを使っていたのですが、偽造カード対策という名目でETCを普及させるために高額カードは廃止されてしまったので、私もETC車載機を搭載せざるを得なくなりました。ETC自体は使ってみると料金所の手前でゴソゴソする必要がなくなって実際便利なのですが、ハイカが無くならなければわざわざ1万円以上の費用を払って搭載することはなかなか抵抗がありました。

ETCになると柔軟な料金設定が可能、というのもETC推進側の謳い文句だったわけですが、去年からETC深夜割引というサービスが始まったということで、今回の帰省ではこれを積極的に利用してみることにしました。このサービスは深夜0時から未明の4時までの間に高速道路を走行していれば割引対象となり、料金が3割引になるということです。

往きは時間調整を兼ねて途中まで一般道を走行して行き、頃合いを見計らって高速道路に入ったのですが、その調整がバッチリとハマり、出口料金所を通過したのは0時3分というまさに理想のタイミングでした。3分くらいは時計のズレもあるのではないかという微妙な読みがあったのですが、表示された料金はしっかりと割引されていたので安心です。帰りは夜まで予定があってその後帰ってきたので、問題なく深夜の走行となり調整の必要はありませんでした。

しかし、この制度は安全と引き換えになっているような気がしてあまりいいものではないように感じました。交通量の少なくなる深夜の利用を促進して昼間の渋滞を減らそうという思いもあるのでしょうが、スピードも上がりがちでトラックが増える状況で、ドライバーが眠気に耐えながら運転するというのは明らかに危険です。私は帰り道では度々眠気に襲われたので、その度にサービスエリア等で15分程度の休憩を取って目を覚ましてから走行を続けましたが、十分な休憩を取らずに無理な運転をしている人もいるのではないかと思います。

片道で数千円以上の差があるとなかなか諦めにくいものですが、危険だと思う人は少々高くても昼間運転するようにした方がいいのでしょう。深夜でなくとも夜間の運転は明るい昼間よりも疲れやすいものです。また、事故を起こして困るのは本人だけではありませんから、無理は禁物ですね。私も次回以降は体調や前日の睡眠時間などを考慮して深夜割引を利用するかどうかを考えたいと思います。

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