これも着実に進化

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工業製品には設計寿命というものがあり、いつか故障するのは避けられないものです。保証期間が1年の製品であれば設計寿命はせいぜい2年というところでしょうから、それ以上どれだけ使えるかは確率的なものになってきます。かつて保証期間を過ぎた途端に壊れることから〇〇タイマーなどと揶揄されることもありましたが、それは逆に品質が高精度にコントロールできていたということなのでしょう。あまりギリギリを狙って保証期間内に故障するようでは無償修理のコストが嵩むだけですから、ある程度の余裕を持たせてあるのが普通だと思います。

私が完全ワイヤレスイヤホンの初代Soundcore Libertyを購入してからは3年少々が経過していたので、ここで故障してしまったのも仕方のないことでしょう。1万円以上したものが数年で使えなくなってしまうというのは感覚的に早すぎるような気がしてしまいますが、もっと寿命を長くしようとすれば価格は高くなるでしょうし、サイズや重量も大きくなるだけでいいことはないでしょう。つまり、これは仕方のないことです。

ということで、Libertyには何の不満も感じていなかったので、次もAnkerにしようと思い、安易ですが順当に3年分バージョンが進んだSoundcore Liberty 4を購入することにしました。

第4世代になってLibertyがどう変わったかというと、ほとんど違うというくらい何もかも変わっているように思います。純粋なイヤホンとしても低音が厚くなり、高音も明瞭に聞こえるようになり、かと言ってドンシャリではなく中音域の解像感なども非常に高くなっているのを感じています。これまでにもよく聞いていた曲の中で使われている楽器に新たに気付かされた、というのは端的な例になるのではないでしょうか。

また、本製品にはノイズキャンセリングもありますが、最新の製品としてはそれほど性能は高くないので、逆に車の走行音などは程よく聞こえて、外を歩く際に使うと危険というほどでなくていいかもしれません。逆に外音取り込みはあまり自然ではなく、私は使っていません。空間オーディオもサポートされていて、これは音楽の臨場感が増していい感じなので、私は常時オンで使っています。これらの機能のオンオフはiPhoneやAndroidの専用アプリで設定でき、またデフォルトではイヤホンのステム部分を摘むことでもノイズキャンセリングと外音取り込みの切り替えができるようになっています。そう、製品の外観としてもAirPodsのように「耳からうどん」タイプのステムのある形状になったので、白色の場合はさらにAirPodsっぽいです。

初代Libertyはケースに100時間分の大容量バッテリーが内蔵されているということも売りのひとつでしたが、Liberty 4ではイヤホン単体で最大9時間、ケース込みで28時間ということなので、これは大幅に削減されていることになります。しかしその分ケースはコンパクトになり、スムーズに開閉するスライド式の蓋や、蓋を開くと内部をLEDが照らしてイヤホンを浮かび上がらせる機能、表面のすべすべしたマット加工など、とても洗練されたものになっています。さらにケースにはQi規格のワイヤレス充電器にも対応しているので、充電の手間を感じさせられることがありません。100時間分のバッテリーのメリットは、長期間の旅行などの際に便利というよりも、気づいたときに充電しておけば済むという手軽さにあったというのが実感なので、Qi対応によってそれは補われているのかもしれません。

イヤホン単体のバッテリーが実際に9時間持つかというとそれはノイズキャンセリングなどを使わなかった場合だと思いますが、機能をフルに利用した状態ではどうかというと、2時間聞き続けていたところでバッテリー警告音声が流れ、そのまま30分ほど歩いても大丈夫だったというくらいなので、3時間は持たないだろうというところではないかと思います。ただ、それだけ長時間使い続けるということは私にはないので、聞かないときにケースに収めておけば実使用上の問題はないと考えています。

ということで、入手してから1ヶ月ちょっと、ほぼ毎日使っていますが、これといった不満はなく購入して良かったと思っています。注文前には新しくなったAirPods Proを買ったほうが幸せになれるのではないかとも思いましたが、Liberty 4の2倍以上の価格になっているのでそれだけの価値があるかと考えると、こちらも悪くない選択だと思い直したのでした。今はそれで良かったと自信を持って言えます。