もっと大きくても良かったかも。

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最近、自宅のテレビの調子が悪くて、時々電波が弱いというエラー表示が出て、ブロックノイズが出たり全く映らなくなったりという事になっていました。異常が出るのは主にNHKの2つのチャンネルなので、どちらにしてもテレビを見ない私はこれを理由に受信契約を解除できるのではないかと考えてしまいましたが、妻はよくNHKを観ているのでなんとかしなければなりません。

ということで症状としてはアンテナを疑うべきところですが、集合住宅の共同アンテナなのでもしもアンテナに異常があるなら他の住人も騒ぐはずなのにそういう様子はなく、室内のアンテナ端子からテレビへのケーブルを換えても症状は変わらないので、それならテレビ本体か、ということでこの機会に買い換えることにしました。

これまで使っていたテレビは2009年に購入した42Z9000だったので、13年も経っていれば壊れるのも仕方ないでしょう。画面の映りやBS放送の受信などは特に問題なかったのでもったいない気はしましたが、その13年分の進化は相当なものがあるはずです。

ということで購入したのは同じREGZAブランドのTVS REGZA 43Z570Kという製品で、昨年のモデルになります。今年のモデルも発売されているのですが、そう大きく変わらないでしょうし、価格は2万円ほど違っていたのでこちらを選びました。

TVS REGZAというのはもともと東芝のテレビ部門の子会社だったのですが、2017年に中国のハイセンスに譲渡され、現在の東芝の持株比率は5%に過ぎず、95%はハイセンスが保有する状態になっています。しかし、ハイセンス本体のテレビ事業とは独立しているようです。

従来のREGZAに慣れていたのでメニュー体系や番組表などの操作性が変わらないほうがいいかと思い同じくREGZAにしたのですが、新しいものはAndroid TVになっているので中身は全くの別物と言っていいでしょう。最初に電源を投入するとGoogleのアカウントを始め色々設定が必要になりますが、最初に躓いたのがこのGoogleへのログインでした。というのも、私がGoogleのパスワードに使っている文字の中に、Android TVのソフトウェアキーボードでは入力できないものがあったためです。他の端末でパスワードを変えなければいけないのかとちょっとクラっとしましたが、本体のUSB端子にキーボードを繋いでみたらそのまま入力することができたので難を逃れたという感じです。この他には特に問題なく設定は終わりました。

ハードウェアとしては解像度が4Kになっていて、Full HDの4倍の画素数になっています。通常の地上波の放送はFull HDですらないので本体のアップスキャンに依存することになりますが、BSの4K放送のチューナーも内蔵しているので、そちらではネイティブ4Kの映像を楽しむことができるはずです。4K ULTRA HD Blu-rayのプレイヤーや4K対応のゲーム機もないので宝の持ち腐れという気もしないではありませんが、13年前に購入したものの3分の1の値段で4倍の画素数になっていて、しかも狭額縁で薄いというのはまさに技術の進歩を実感させられるところです。また、スピーカーが強化されていて低音が大きく響いて聞こえるようになりました。

ソフトウェアの機能としては人気の番組や設定した出演者の出る番組、ユーザーの利用傾向に合わせたおまかせ録画や、番組の出演者などの番組情報の表示など、インターネットを活用した高度な機能が実装されています。これらはいつまで継続して利用できるのか不安がありますが、しばらくはサービスが続けられるものと信じたいところです。また、4K画面になったことで番組表が高精細になったことも便利になった点かもしれません。

また最近のテレビなのでネット配信サービスにも当然対応していて、リモコンにもABEMAYouTubeAmazon Prime Videoなどのボタンがあって、簡単に利用できるようになっており、今まで使っていたFire TV Stickも要らなくなってしまいました。他にも多数のサービスに対応しており、またこの他のサービスもAndroid TVのアプリをインストールすれば様々なものが利用できるのではないでしょうか。

ということで、若干左右の視野角が狭く、横から見ると彩度が低く見えてしまうという点だけが気になるところではありますが、その他には特に不満らしい不満はなく、買い替えて良かったのではないかと思っています。ただ実は、冒頭の受信感度の問題は残念ながら解消しておらず、テレビ本体が原因ではなかったということになります。そうなるともう共同アンテナ自体か、そこから私の家の壁までの壁内配線の問題ということになるので、他の住民に問題がないのだとすると非常に面倒なことになってしまい、この年末に頭の痛い話です。