私が意を決してキヤノンEOS R7というカメラを購入してからちょうど一年ほどが経過しました。これまでのところ非常に調子良く動作していますし、画質や使い勝手にもとても満足して使っています。資金的な面から妥協してフルサイズではなくAPS-Cにしたことには当初後悔のようなものもありましたが、私が撮るような写真、特にInstagramで公開する程度のサイズでは全く違いなど出ないと思うので、今は宝の持ち腐れにならなくて良かったと思っていますし、ボディがコンパクトでありがたいとも思っています。

そんなキヤノンのミラーレスカメラに対する不満の一つに、RFマウントのレンズが純正品しかない、というものがありました。安価な製品もあるにはあるのですが、満足な性能のものをと思うとなかなかな価格になってしまってちょっと手が出せませんでした。しかし、こうして過去形で言っているように、ようやくタムロンシグマからもRFマウントのレンズが発売されることになったのです。

もちろんどこかの国のコピー製品のようなものではなくて、キヤノンとのライセンス契約に基づいて開発・製造されたものなのですが、両社とも今のところ発表されているのがAPS-C対応の製品だけだというのが少々気になるところです。これは技術的な理由というよりは契約上の制限によるものではないかと思われますが、いつかフルサイズのボディを購入したときのためにレンズはフルサイズでも使えるものにしておきたいと思っている私には悩ましいところです。とはいえ、いつ役に立つのかわからないもののために割高なものを買うのも無駄ですし、APS-C専用と割り切ることで性能を確保しつつ価格を抑えることが可能になっているでしょうから、むしろR7にしておいて良かったというところなのかもしれません。

これでようやく24mm F1.8一本槍だった私にも2本めのレンズが買える時が来そうですが、純正品が高価なのにも理由があるわけで、それと同じ性能と品質を低価格な製品に求めてはならないというのも覚えておく必要があります。まあ以前のK-70までのペンタックスのカメラのときにはタムロンもシグマもだいぶお世話になったので、両者の良いところも気になるところもある程度は分かっているのですが。