Archives

ポッドキャスト

新たな楽しみ。

先日、Bluetoothワイヤレスヘッドセットを購入したという記事で「とあるPodcastを聴き始めた」と書きましたが、その後紆余曲折あって現在中心的に聞いているものが3つあり、それは以下のとおりです。

backspace.fm
Rebuild
Turing Complete FM

そしてこれら3つのポッドキャストには次のような共通点があります。

主宰者がサンフランシスコ・ベイエリア在住のソフトウェアエンジニアである
音質が良い
声が良い

最初に聴くようになったbackspace.fmはYouTuberでもあるdrikin氏を中心に、ITmediaの松尾氏、サンフランシスコ在住の「週末クリエイター」であるYukaさんのレギュラー陣が、一週間分のテック系ニュースにまつわるよもやま話を繰り広げる、基本的に雑談系の番組となっています。本編以外にいくつかのサイドチャンネルがあるのですが、本編だけでも現時点で250回を超えており、2014年1月のスタートからすでに4年半以上続いているようです。私はdrikin氏のYouTubeチャンネルを先に見始めて、そこからポッドキャストも聴くようになったのですが、このdrikin氏を中心とするコミュニティが非常に強固なものになっていて、YouTube、ポッドキャストの他、Mastodonインスタンス「通称グルドン」、Discordチャンネルといくつものチャンネルでクロスオーバー的に交流が行われています。私はあくまで視聴者の一人として傍観的に参加しているだけですが、drikin氏の日本出張の折などに頻繁にオフ会も行われているので、私もいつか参加してみたいと思っています。

次に聴き始めたRebuildはdrikin氏の発言に時々出てきて知ったのですが、聴くきっかけはdrikin氏のゲスト出演でした。Rebuildはソフトウェアエンジニアの宮川氏が毎回ゲストを1人ずつ招いて対談形式で収録されている番組ですが、話題はソフトウェア業界の界隈でのニュースにまつわるものとなっていて、最新の業界関連のニュースと裏話が私には非常に興味深いものとなっています。また、宮川氏の語り口が穏やかで落ち着いていて、聞いていて疲れないのが良いです。このRebuildはbackspace.fmよりも1年ほど早く2013年1月に始まっていますが、当初1エピソード1時間ほどだったものが最近は3時間を超えることもままあって、片道30分の通勤では聴き終わるまで3日もかかってしまいます。しかし内容が豊富なので飽きてしまうようなことはなく、ポッドキャストを聴くのが楽しくて週末も無駄に歩き回ってしまうような状況です。なお、私は基本的に歩くときだけポッドキャストを聴くことにしています。

Turing Complete FM (TCFM)を聴くようになったきっかけはそのパーソナリティであるRui Ueyama氏がdrikin氏の次の回でRebuildにゲスト出演したことでした。当時はTCFMは1エピソード公開されたまま1年以上放置されたような状態になっていたのですが、Rebuild出演後まもなくエピソード2が公開され、その後は週1エピソード程度のいいペースで継続されています。

TCFMはその名前になっている「チューリング完全」という言葉にピンとくる人には面白いはずです。これは計算機科学の用語で、乱暴に言えば「原理的にどんな問題でも解ける」というような事を指しますが、このポッドキャスト自体はチューリング完全なわけではなく、単に名前として持ってきたというだけでしょう。このポッドキャストではコンピューターのソフトウェアに関する様々な話題、特に学問的なものについてゲストを招いて語るというもので、その分野で活躍する現役大学生など若手ゲストが比較的多いので、今まさに注目されている分野を知ることができるという点でも非常に面白いと思います。

これらのポッドキャスト以外にもいろいろ試してみてはいるのですが、やはり音質と声の聴きやすさというのは非常に重要だと思います。どんなに興味深い内容であっても雑音が多かったり滑舌が悪かったりして聴きにくいものは長続きしません。声質というのは持って生まれたものもあるので、それだけで切り捨てるのはもったいないかもしれませんが仕方ありません。これら3つのチャンネルはみな無料配信されているのですが、それぞれサポータープログラムやPatreonなどでの支援も受け付けており、私は今後も末永く聞いていきたいので、サポートしていきたいと思っています。

ロリポップ! レンタルサーバーで無料の独自SSL

時代の波に乗り遅れるな!

日本語の「安全」という言葉は英語で言うところのsafetyとsecurityの2種類の意味を持ちます。これら2つが感覚的に違うことがわかっていたとしても言葉で説明するのは難しく、その説明も人によってまちまちであったりするのですが、私の解釈ではsafetyは漠然とした「安全な状態」を指し、securityは「安全の確保」のことであるという感じでしょうか。

一方、私が仕事として携わっている自動車制御の分野では技術としてこれらは明確に区別されており、safetyは乗員の生命や身体に危害が加わらないこと、securityは情報技術的な攻撃(=クラッキング)を防ぐこと、ということができます。過去何年かはISO 26262という「機能安全規格」が2011年に発行されたことでセーフティへの対応が大きな関心事となっていましたが、2015年にJeep Cherokeeのクラックの発表からリコールに至ったことから急速にセキュリティが脚光を浴びるような状況となっています。

このセキュリティという分野は言うまでもなくインターネットの技術が先行しているので、それを参考に対応が進められているわけですが、そのインターネットではどういう状況なのかといえば、認証・暗号化・改竄の検出のためのTLSの普及が進んでいます。Googleが「HTTPS をランキング シグナルに使用します」と発表したことでその動きは一気に加速することになったのではないかと思われます。Googleでの検索表示順というのはウェブサイトへのアクセス数に直結しますので、特に企業のサイトでは対応が急務となったのではないでしょうか。

私のこのブログのようなところではもともと大したアクセスがあるわけでもありませんが、時代遅れではいけない、というよりも新しい技術はいち早く取り入れていきたいと思っています。しかし、TLSに必要な証明書の発行がこれまで大きな障害となっていました。この証明書はセキュアな通信の肝となるものなので、誰でもおいそれと発行できるものではないわけですが、以前は1年間有効のもので3万円程度というようなコストがかかってしまっていたのです。しかし、Internet Security Research Groupが提供するLet’s Encryptというサービスで証明書が無償で発行されるようになり、その状況を変えてくれました。

そして今週、私が利用しているロリポップ!がこのLet’s Encryptを利用する設定を無料で提供するという発表があり、即日申込み・利用が可能となりました。私も早速設定してみましたが、設定は本当に簡単で「独自SSL (無料) を設定する」のボタンを押すだけなのであっという間に終わり、その後数分で利用できるようになってしまいました。ただ、その後でウェブページ側で設定を変えなければいけないところがいくつかあります。

自分のサイトアドレスをhttpsに変更
.htaccessにhttpからhttpsへのリダイレクトを追加
Google Analyticsのプロパティ設定をhttpsに変更
Google Search Consoleでhttpsの登録を追加
ページ内に埋め込んでいるGoogle AdsenseやAmazon Associateのスクリプトをhttps対応のものに更新

加えて、HSTS (HTTP Strict Transport Security)というものも設定するとセキュリティをより強固なものにすることができるようになりますが、個人のブログのレベルではそこまでする必要はないかもしれません。

ということで長々と書いてきましたが、お伝えしたいことはこのブログもついにHTTPSで提供することになりました、ということです。ブックマークしていただいている場合などHTTPでアクセスしてもHTTPSにリダイレクトされるので特にURLの変更は必要ありませんが、ブラウザのURL表示が”https://wolverion.com/〜”となっていて、例えばChromeではそれが緑の文字で、その左に”Secure”と表示されるようになっているはずです。まだ完全にHTTPのスクリプトを無くせていないので警告が表示されていたりすると思いますが、少なくともこれまでより悪く(弱く)はなっていないはずなのでしばらくは目を瞑っていただけると幸いです。

なお、嬉しいおまけとしてTLS対応に伴いHTTP/2という高速化技術も適用されるようになったので、いくらかページの表示が早くなっているのではないかと思いますがいかがでしょうか。

Casey Neistat

日本からはなかなか生まれないかも。

液晶モニタが大きくきれいになってからYouTubeの動画をよく見るようになったというのはこれまでに書いていますが、以前ハマっていた日本在住外国人YouTuberの動画についてはもう最近ほとんど見なくなってしまいました。その理由はいくつかありますが、まず彼らの多くが日本への滞在が一時的なものであり、しばらくすると日本を離れてしまいチャンネルの更新もやめてしまうということが挙げられます。そうするとまた別の人を見つけない限り見るチャンネルが減っていってしまうのは自然なことでしょう。

そしてもう一つは彼らのほとんどが動画制作に関しては素人であり、顕著な才能を持っているというわけではないということです。基本的にYouTubeには誰でも自由に動画投稿できてしまいますが、視聴者の興味を引く品質の動画を作り続けるというのはそう簡単なことではありません。私のこのブログのように知人以外はたまたま検索で引っかかっただけという人に読んでもらえればいいというのであれば楽ですが、チャンネル登録を維持するというのはそういうレベルのことではないと思います。

では、今でもYouTube動画を見ているのだとすると最近は何を見ているのかということになりますが、この連休中に知って以来何十本もひたすら観てしまっているのがCasey Neistatというニューヨーク在住のアメリカ人YouTuberのチャンネルです。Caseyはマンハッタン島内のどこかに住み、どこかにスタジオを持っていて、日々の出来事をビデオブログ(vlog)として配信しています。現時点での動画数は1000強というところですが、チャンネル登録者数は最近700万人を超え、週に何度か投稿される動画はそれぞれ200万回から600万回程度の再生回数を得ており、総再生回数は16億回を上回っています。登録者数最多のPewDiePieは5500万弱で総再生回数152億回とまさしく桁違い、日本人YouTuberでははじめしゃちょーが登録者数500万弱、総再生回数36億回ということでまだだいぶ上回っているようですが、どちらも対象がまったく異なるので比較にあまり意味は無いでしょう。

もともと映画製作を志していたものの活動の拠点をYouTubeに移しているので、YouTubeを足がかりにマスメディアに進出しようとしている人達とは方向性も動画の品質も異なります。ニューヨークの街自体が絵になるということはあるでしょうが、タイムラプスやテロップ、カット割り、BGMの使い方などが非常に洗練されていて、編集技術の高さが際立っています。また、彼のスタジオも大変個性的で、それ自体が魅力に満ちたものになっていますが、そのスタジオ内はMKBHDというチャンネルの”Casey Neistat Studio Tour!“という動画で紹介されており、よく考えられたものであることがわかります。スタジオの棚には彼の撮影機器などが所狭しと置かれていますが、心置きなく撮影できるように同じカメラを何台も持ち、良い映像のために惜しげなく荒々しい使い方をする様子などは、日本人には若干抵抗のあるところかもしれません。

様々な会議や講演に参加するために世界中を旅することの多い彼の動画では、各航空会社のファーストクラスのレポートなどもしていて私は興味深く観ているのですが、一方でマンハッタンの道路でスノーボードをしたり、大型ドローンに引かれてスノーボードをしたりといった無茶なこともしています。また最近は家族との時間を大切にするためにやめたようですが、妻のCandiceや娘のFrancineもかつては頻繁に動画に登場していました。また、特にニューヨークには彼のチャンネルを見ているという人がたくさんいるので、移動中にもちょくちょく声を掛けられて挨拶を交わす様子も動画に出てきますが、こうしたフレンドリーなやり取りはアメリカならではですね。

なお、Caseyは動画の中でマンハッタン中をBoosted Boardという電動スケートボードで縦横無尽に走り回っていますが、交通渋滞が慢性化していて、平坦なマンハッタン島内では特に効率的な移動手段なように思えます。これが認められているアメリカと比べると日本の規制の厳しさが異常にも思えますが、よくあれで深刻な事故に合わないものだというのもすぐに感じることです。しかし、ボードで走りながら多くの警官とも親しげに挨拶を交わしていますので、まったく問題はないのでしょう。”ARRESTED FOR RIDING A BOOSTED BOARD?“という動画もあって注意を受けていますが、それは公園内のサイクリングロードを電動の乗り物で走ったことについてのようで、本来は車道を走らなければいけない、しかしそれは安全を考えるとお勧めできない、とのことで、やはりニューヨークでも電動スケートボードに適した環境が整備されているというわけではないようですが、それでも頭ごなしに禁止されている日本との違いは大きいでしょう。