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BlogPeople終了

オワコンと言われて久しい気もしますが。
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ほそぼそと続けている私のこのブログですが、最初の記事は2003年6月ということでなんと18年も前の投稿ということになっています。本当はこれ以前から「ウェブ日記」という形で自作のプログラムを使って書いていたものがあるので、似たようなものは20年ほど前からやっているということになります。ウェブ日記というのは日本の独特の文化として発達していたのですが、2003年頃に各プロバイダが競うようにブログサービスを提供して空前のブログブームが日本にやってきました。この頃は猫も杓子も芸能人も素人もブログを書いていたもので、そのブログを介したコミュニケーションをサポートするための様々なツールやサービスも作られましたが、その一つにBlogPeopleというものがあります。

BlogPeopleはブログとブログをつなぐサービスを提供するものだと理解していますが、自分のブログを登録しておくとアクセス数ランキングや新着情報などのリンクからアクセスを期待できるというようなものです。他にも様々な趣向を凝らしたサービスがあるのですが、その中に「今日のラッキーサイト」というものがあり、毎日ランダムにブログを一つ紹介してくれるというものなのですが、かつてこのブログも2014年に「12月20日のラッキーさん」として紹介されたことがあります。このときはある程度のアクセス数の上昇があったはずですが、すでに「ブーム」は終わっていた頃なのでそれほどのものではなかったかもしれません。

そんなこともあって日本でのブログ普及の立役者の一人であったBlogPeopleには個人的な思い入れもあったりするのですが、先日【重要なお知らせ】「BlogPeople」の終了についてという発表があり、登録ユーザーである私にはメールでも同様の連絡がありました。

2003年11月にスタートした「BlogPeople」ですが、17年半ほど経ち時代の移り変わりに伴い運営コストがまかなえずサービスの提供が困難となりましたため、2021年5月31日(木)をもちまして、サービス提供を終了させていただくことになりました。

とのことで、すでに日本でもブログは文化として定着し、あるいはごく一部の物好きだけが続けている衰退期に入っているということなのかもしれませんが、十分に役割を果たしていただいたということは間違いないでしょう。

なお、このBlogPeopleはModern Syntaxというブログを書かれているモダシンさんこと永沢和義さんが運営されているものなのですが、モダシンさんはあのNeXTSteve Jobsのそばで働かれていたということはつい最近になって私の知ったことです。それを聞いてしまうともう畏れを抱かずにはいられなくなってしまいますが、BlogPeopleのようなユニークで人の役に立つサービスを考案して実現できるような人にはそれなりのバックグラウンドがあるということなのですね。ともあれ、モダシンさんというよりBlogPeopleにはお疲れさまでしたという思いです。

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さよならFlickr

長いお付き合いでした。
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もう今や知る人ぞ知る、というかよく知っているのはインターネット老人会の人々だけではないかと思いますが、2000年代中頃に一斉を風靡して、一応今も続いているFlickrという写真共有サービスがあります。ちょうど空前のブログブームだった頃に登場して、ブロガーの間で話題となり広まったサービスですが、当時流行った”e”抜きサービス名の先駆けでもあるかと思います。livedoor PICSが丸パクリしたほどのものでもあります。

しかし、あちこちに売られて迷走してしまっているのか、一向に進化しないユーザー体験でどんどん陳腐化しているように感じます。有償のProアカウントでは当初から容量無制限でしたが、Proユーザーの数は減少の一途だったのではないでしょうか。そのProアカウントも徐々に値上げされてきて、気づけば年間プランでも毎月6ドルということで、私もふとこれだけの価値があるだろうかと考えて、解約に踏み切ることにしました。もういつから契約していたのかわかりませんが、10年以上になるのは間違いありません。

Flickrが良かったのは今としては写真に特化しているのでEXIF情報を抽出してくれるということと、ライセンスを選択して明記できることくらいでしょうか。登場した当時は写真を共有するサービスがほかにあまりなく画期的でもあり、写真を撮る人どうしのSNSとしても機能していました。しかし、他社からも類似のサービスが続々提供されるようになり、スマートフォンの普及でさらにカジュアルに写真を撮るようになった現在では写真の共有といえばInstagramには敵わないでしょう。

いつからか日本語には対応しない状態になっていて、日本でのiOSアプリの提供もなしということで、日本でまともに商売する気はないようでしたし、実際私自身も単なるバックアップ先の一つとして使っているだけで、自分でFlickrのウェブサイトを見ることも本当にたまにしかありませんでした。解約したことで気になるのはこのブログでも写真置き場として使っていたのでリンク切れになってしまう記事が少なからずあることですが、それに縛られるのも馬鹿らしいので追々なんとかすることにします。

結局なんだかんだでサブスクリプションサービスはほかにもたくさんあって、Twitterクライアントとして愛用しているTweetbotもつい先日公開されたTweetbot 6からサブスクリプションに移行してしまったところです。一つ一つは大きな金額ではないのですが、積もり積もると馬鹿にならない金額になってしまうので、冷静な判断で切っていかないといけませんね。私は今のところ音楽や動画のサブスクリプションは利用していないのでまだたかが知れているかと思いますが。

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Clubhouse

百聞は一見に如かず、でした。
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今週になって日本の一部界隈で突然話題沸騰になったのがClubhouseというサービスです。シリコンバレーで2020年3月から始まったものですが、「音声版SNS」や「音声版Twitter」という形で紹介されており、それだけを聞くとツイートの代わりにボイスメールのような数秒から数十秒程度の音声で投稿するものなのかと想像してしまいますが、実態としては全く違うもので、それなりに新しさを感じるサービスでした。

少なくとも現在までのところ完全紹介制となっており、既存のユーザーからSMSで招待を受けなければ使用を開始することができません。アプリをインストールして起動すると自分の電話番号を入力し、紹介を待つ間に自分のIDを予約することができますが、そこから先へ進むためには招待コードの入力が必要となります。なお、私はこの予約の時点で自分がTwitterやInstagramで使っているのと同じIDである「@sszk」が「他の人がすでに使用中」となっていたのでちょっと萎えてしまっていたのですが、いざ招待していただいてから念のために試してみると希望通りのIDで登録することができ、予約とは一体何だったのかという感じになっています。ひょっとすると先に予約していた人が別のIDに変更したので空いたということなのかもしれませんが、ほかにも同じ状況だった人がいるので、ただのバグなのかもしれません。

また、今のところiOS用のアプリでしか使用することができず、残念ながらAndroidやPCなどからはアクセスができない状態となっています。これはいずれ解決されるのでしょうが、招待してくれるという人がいるのに参加できないというもどかしい状況の人もいるようです。

さて、幸いにも招待いただくことができたので早速登録してみて、ちょっとばかり使ってみたところですが、想像していたイメージとはだいぶ異なるものでした。確かに「音声版Twitter」という表現も納得できる部分はあるのですが、まず音声はリアルタイムでしか聞くことができないというのが大きな特徴です。タイムラインに相当するのはRoomというものですが、ここでその時行われている会話を聞いたり、発言したりして参加することができます。発言は無秩序にできるものではなく、Roomの主催者であるモデレーターが発言権を管理しているので、発言したければ挙手により要求する必要があり、好ましからざる発言を繰り返せば追い出されることになるでしょう。

Roomは公開・非公開の設定が可能で、非公開のRoomは当事者以外には見えないのでプライベートな会話に電話のような感覚で使うこともできます。逆に公開のRoomは見つけた人が自由に聞くことができるので、公開討論やラジオのような感覚で有名・無名の人の発言や会話を発信したり楽しむことができます。場合によっては一人で文字通りつぶやくこともできるでしょう。このあたりが「音声版Twitter」という言い方につながっているわけです。

このClubhouseに参加するための紹介状は各ユーザーに最初に2名分づつ割り当てられます。完全紹介制のSNSという仕組みは過去にOrkutmixiなどでもあったものですが、招待枠がわずか2名というのはこれまでにない厳しいものではないでしょうか。これによって飢餓感を煽る戦略もあるのかもしれませんが、周囲が盛り上がっているのに紹介を受けられず疎外感を持ってしまっている人がいるようなので、逆効果になる恐れもあり難しいところではないでしょうか。なお、招待の権利は利用実績により追加で割り当てられるとのことです。

「クラブハウス」という名前の所以について、日本語で「クラブ」という文字列からはなんだかキラキラしたものをイメージしてしまうかもしれませんが、本来は会員制の集会所を意味するものなので、興味や価値観を共有する者同士が集う場所というようなことになるでしょう。そういったところでは紹介制であることが多く、「誰の紹介を受けたか」が重要な意味を持つようです。そのため、このClubhouseでもプロフィール欄にはいつ、誰の招待で入会したかが見えるようになっており、その人の背景を窺わせることになっています。

なお、2名だけなのであまり機会は多くないことですが、紹介の仕方がちょっと分かりづらかったので私も調べる必要がありました。結局、招待相手はアプリに共有した連絡先の中からしか選択することができないので、まずアプリに対して連絡先を公開する必要があり、そしてその連絡先に紹介相手の電話番号が登録されていなければなりません。したがって、紹介してもらうためには既存ユーザーの誰かに電話番号を知らせる必要があるので、リアルな知人以外は簡単に紹介しづらい状態になっており、それが会員同士のネットワークを確実で信頼できるものにしているということのようです。

これまで仕組みのことばかり述べてきましたが、実は音声の品質が高く、聞きやすく喋りやすいということも人気を支える重要なポイントではないかと思います。おそらく音声データの帯域はそれほど広くないので音質自体は若干ガサガサした感じに聞こえることもありますが、何しろ遅延がほとんど感じられないほど小さいということが喋りやすさにつながっており、発言者どうしが「お見合い」してしまうことも少なく聞きやすいということになっているのではないでしょうか。普段仕事で利用しているMicrosoft Teamsよりも遅延は明らかに少なく快適です。

ということで、広告が入っているわけでもないので今はまだどのような形で収益化されるのかが見えないサービスですが、昨年5月の時点で評価額は1億ドルと発表されるなどしています。急速にユーザーを増やしているのは現在のコロナ禍で人同士のリアルなコミュニケーションが取りづらくなっていることが一因であることは間違いないでしょうが、果たしてその先はどうなるのか、どうしようとしているのか興味深いところです。