今やLINEやWhatsAppなど日常で当たり前のように使われているメッセンジャーアプリ、インスタントメッセンジャーですが、その草分けといえばICQです。1996年というインターネットがまだ一般的とは言えなかった時代、Windowsもまだ95だった頃に登場し、ポップで使いやすいUIデザインと各種効果音が楽しくて私も気に入って使っていた時期があります。ユーザーの識別は数字でしたが、私の8桁の番号は今でも覚えています。
そんなICQですが、来月6月26日をもって28年にわたったサービスを終了するとアナウンスされました。今は上記LINEやWhatsAppの他にInstagramなどSNSのDMも使われたり代替手段がいくらでもあって、単機能のIMの役目はとうに終わっているということなのかもしれませんが、まだ他に似たようなものがなかったときに作られた偉大なアプリが消えていくというのは寂しい気持ちになります。
もともとの開発元はイスラエルのMirabilisという会社でしたが、1998年という早い時期にAOLに買収され、その後2010年にロシアのMail.ruに売却されて今に至るというところなのですが、その2010年の時点では既に古いものとなってしまっていたように思います。なので今回のニュースを知っても「まだ生きていたのか」といった感じさえありましたが、ついに本当に終わってしまうということで、懐かしい記憶をまた思い出すこともなくなるのかもしれません。