Archives

長崎日帰り旅行

またしても充実の一日。

昨年9月末に職場のZさんに誘われて行ってきた、新幹線で福岡・佐賀日帰り旅行という強行軍がなかなか楽しかったので、またぜひという話をしていたら、年末にまたお誘いがあって今度はZさんとI君という歳の近い3人で長崎まで行こうということになりました。私の高校は修学旅行が毎年あるのに東北、北陸、北海道となぜか北の方ばかりだったので、長崎県に足を踏み入れるのは初めてでした。前回の佐賀県も初めてだったので、着実に全都道府県を制覇しつつあり、今回の長崎県入りでおそらく未踏なのは宮崎県と鹿児島県のみとなります。

さて、今回は行きの新幹線に6:37乗車ということで自宅をまだ暗いうちに出て、始発のバスに乗って駅へと向かいました。このツアーはセールで非常に安い代わりに、乗車する列車を選ぶことができず、乗り遅れると無効になってしまうというのが焦ってしまうところですが、無事に乗車してしまえば博多までは寝ていても着いてしまうので楽ちんです。博多到着後は前回同様タイムズカーレンタルで日産ノートを借りて長崎へと向かいましたが、九州自動車道と長崎自動車道を利用すると2時間もかからないので便利なものです。

長崎では市営駐車場に車を停めて長崎新地中華街へと歩いて行きました。2月後半から行われる長崎ランタンフェスティバルに向けて準備が進められているところで、中華街にもたくさんのランタンが飾られていました。長崎といえば長崎ちゃんぽんでしょう、ということで中華街へ行ったのですが、その中のどの店が良いのかなどさっぱりわかりません。さてどうしよう、と思った時に店先でお姉さんが声を掛けてくれた龍園新館に入ってみたのですが、ここの「特別サービスコース (6品)」というのが食べたかったのものは全て入っていて、美味しくて量もしっかりあって良かったです。特にちゃんぽんや皿うどんは私がこれまでに食べたものとは違う美味しさでした。薄味で物足りないという評価もあるようですが、関西の味に慣れた私達にはちょうどよかったようです。

食後はまたぶらぶら歩きながらオランダ坂へと行ってみました。行ってみてもどれがオランダ坂という坂なのかよくわかりませんでしたが、あの辺りの外国人が多くいた地域の坂の総称のようですね。東山手十三番館と十二番館などの洋館が残っていて風情がありましたが、神戸の異人館に慣れてしまっていると同じように見えてしまうのが残念でした。しかし、こちら長崎のもののほうが歴史の重みは感じられたように思います。ただ、どれだけすごい坂なのかと思っていましたが、斜度20%というところはありましたが、私が子供の頃住んでいた川崎市宮前区も坂だらけの町だったので、びっくりするほどではありませんでした。

ただ、この歳になると坂を登るのはやはりしんどいので、グラバー園に向かう坂にグラバースカイロードという斜行エレベーターが設置されているのは大変ありがたかったです。斜行エレベーター自体は私の自宅マンションにもあるので私にとっては全く珍しいものではないのですが、こうして一般の方々が無料で利用できるようになっているのは画期的ですね。近隣のご老人などは大いに助けられているのではないでしょうか。

グラバー園はイギリス商人のグラバーらの屋敷があったところに市内の他の建築物を移築して作られた公園ですが、長崎市内随一の観光地ということなのか、それまでチラホラとしか観光客は見なかったのに、ここだけは国内外からの観光客で大いに賑わっていました。修学旅行らしき中高生の姿も多く見られましたが、しかし彼らが楽しめるような観光地ではないように思います。私たちもこの歳になってこそそれなりの関心を持って見ることができますが、若い人向きとは言えません。なおこの近くには国宝でもある大浦天主堂がありますが、外壁工事が行われていて美しい姿を見ることができませんでした。これは非常に残念でしたが、もう一度長崎を訪れた時のお楽しみができたということにしておきたいと思います。

このあと浦上天主堂(カトリック浦上教会)にも行ってみましたが、こちらは原爆により破壊されたあと60年ほど前に再建されたもので、教会の建物としてはそれほど古いものではありません。近くに当時の鐘楼の遺構が保存されているものの、教会本体を廃墟として残さなかったことを惜しむ声もあるとのことですが、信徒にとっては再建こそ必要なことだったのは間違いなく、外野がとやかくいうことではないでしょう。

平和祈念像のある平和公園と爆心地公園、そのすぐ近くにある原爆資料館も見学してきましたが、どうしても広島のものと比較してしまいます。世界最初の被爆地ではないから、ということではないでしょうが、日本の端に近いからなのか、広島の方がどうしても目立ってしまっているのは否めません。しかし、資料館そのものは広島よりも新しく整備されていて、展示の趣向も若干異なっていて興味深いものでした。

このあとは博多へ戻って九州創作酒場 博多 笑門でもつ鍋その他で満腹になり、駅ビル内でお土産を購入して、いよいよ帰途に就きました。今回もまたまた盛り沢山な一日となりましたが、前回ほどあちこち移動していないので慌ただしくもなく、それでいて充実感があって良かったと思います。やはりあまり移動で時間を取られてしまうのはもったいないので、このくらいが良いのかもしれません。

次回は一泊してもっと南の方へ行こうかなどとも話していましたが、博多ばかりでなく金沢というコースもあるとかで、金沢にも美味しいものが色々ありますし、このところ寒いせいもあって温泉でのんびりなんていうのも魅力的に感じられます。家族を放り出してそんなに遊んでばかりでいいのかと思われるかもしれませんが…弁解はできません。

アートの島・犬島と日生のカキオコ

程よく充実。

先日、デイリーポータルZのデジタルリマスター版(2007年の記事を写真画像を大きくして再掲載)として公開された「日生のカキお好み焼きを食べてきた」という記事を見つけ、以前食べに行ってとても美味しかったので「年明けにでも食べに行こう」とFacebookでシェアしたのですが、この時会社のZさんから食いつきがあり、この正月休みの間に一緒に食べに行こうということになりました。自宅から日生までは一般道でも1時間強で着いてしまう距離なのですが、せっかくなのでどこか寄るところはないだろうかと考えたところ、前からちょっと気になっていた犬島がいいのではと思いつき、行ってみようということになりました。

犬島へは宝伝港から高速船に乗って渡ることになりますが、10分足らずで着いてしまいます。また車で渡ることはできませんが、とても小さな島なので歩いて回っても十分なので、宝伝港周辺にある有料駐車場に停めていくことになります。フェリーの代金は300円、往復とも宝伝港で係の方に現金で支払うことになりますので、小銭を用意しておいた方が良いようです。

犬島には何があるのかというと、有名な直島とあわせてベネッセが運営するアートの島となっており、島内に現代美術作品が点在しています。作品は瀬戸内国際芸術祭の一環で製作・展示されているものですが、トリエンナーレ形式で3年に一度開催されるもので前回は2016年、次回は2019年なので今はちょうど端境期であり、また直島ほど有名ではなく規模も大きくないので落ち着いている状況です。

私も特に現代美術に造詣が深いわけではありませんが、芸術などというものは個人個人が思いのままに楽しめば良いものだと思っているので、難しいことは考えず直感で捉えるようにしており、「これはなんかいいな」くらいで楽しんでいます。当日は天気も良かったのでブラブラと散歩がてらアートを鑑賞するという感じで島内を回りましたが、私が特に気に入ったのはF邸「Biota (Fauna/Flora)」です。館内では撮影禁止とのことなので写真に収めることはできませんでしたが、「Fauna」の部分がなんとも言えない優しい雰囲気を持っていて好きです。

また、最も大規模なのが犬島精錬所美術館という、20世紀の初め頃に稼働していた銅の製錬所の遺構を利用したもので、美術館全体が「ヒーロー乾電池」という一つの作品になっています。三島由紀夫をモチーフにした作品で、三島作品をちゃんと知っていればもっと楽しめたのだろうと悔やまれますが、そうでなくともなかなかグッと来るものがあり、見に行った甲斐があったと思います。なお、作品のタイトルである「ヒーロー乾電池」の箱が書棚の上にひっそりと置かれているのを発見しました。

週末に限り、美術館では犬島で生まれ育ったおばあちゃんが島の歴史などについて解説してくれるということだったのですが、本土に戻る船の便数が少なくタイミングを逃すと1時間以上待たなければならず、作品を見終わったところでちょうど船の出発10分前だったので急いで港に戻って本土に渡りました。このため夕食までにちょっと時間ができたので近くの西大寺観音院を軽く見学し、その後満を持して日生のカキオコに挑むことにしました。

私は2年ほど前にも一度、カキオコを食べに行ったことがあり、その時に入った「タマちゃん」でもとても美味しくて満足したのですが、今回はまた別の店に行ってみようということで、「カキオコ発祥の店」を謳うほりに行ってみることにしました。ここも有名店の一つなので週末の昼時には長い列ができるようですが、午後4時頃という中途半端な時間に入ったためすぐに座ることができました。しかし、地元の方々に親しまれているらしく、そんな時間でも満席に近い状態でした。

私たちはカキオコのカキ増量玉とカキモダン焼を注文してシェアすることにしたのですが、最初に私があえてカキオコと違うものにしようとしてカキちゃんぽん焼をお願いすると「お好み焼きじゃなくていいのか」と言われてしまい、お勧めなのであればということでモダン焼きに変更したのでした。地元民ではないのでよくわかっていないと思われたのでしょうが、親切心で教えてくれたことはわかったので悪い印象はありません。

焼いているところを目の前で見ながらしばらく待っていると、私たちの前にカキオコとモダン焼がやってきました。お好み焼きの上にたっぷり10粒の牡蠣が載り、その上に塗られたソースの照りがさらに食欲をそそる美しさです。何枚でも写真を撮っていたくなりますが、そうも言っていられないのでできたての美味しいうちにさっさといただくことにします。カキオコの素晴らしいのは、牡蠣を焼く時にお好み焼きの生地で蒸し焼き状態になるため、牡蠣が縮まずぷりぷりした状態で焼き上がっているということです。今回は増量したことで1人10粒もの牡蠣をいただくことができて、腹持ちのいい粉物でもあり、質量ともに大満足で帰路に就くことができました。

ということで、播磨地方からの日帰り旅行の理想的なプランとなったわけですが、カキオコだけであれば会社帰りにも行けないことはない距離なので、この冬の間にでももう一度、また別の店を試してみたいと思います。また、犬島の方は今回の旅でほぼ網羅できたので、今度は直島の方へ足を伸ばしてみたいところです。

東京往復ドライブ 食事編

何はなくとも食は大事。

今回の東京往復ドライブはなかなか過酷なものとなってしまいましたが、それも美味しいものが食べられれば救われるものです。道中ではなるべくその地のものを食べられるようにしていますが、今回はまあまあうまく行ったように思います。なお、スターバックスには何度も行きましたが、それは除いています。

まず行きの昼食は御前崎の海鮮なぶら市場に入っている、魚屋が経営しているという寿司店海幸の「まぐろの切り出し丼」です。ここはプラスチックの容器に入れられて持ち帰りも可能なカジュアルな店で、丼も500円からあるのですが、切り出し丼は980円となっています。新鮮なマグロが文字通り山盛りとなっていて、たっぷり味わうことができてこの値段というのは実にお得感があります。容器がチープであることだけが難点ですが、それで何百円も高くなるよりはこの方がいいでしょう。

夕食はちょうど静岡にいる時に思いついたらすぐ近くにあった炭焼きレストランさわやかの静岡瀬名川店で名物のげんこつハンバーグをいただきました。250gとボリュームたっぷりのハンバーグをレアでいただけるのに税別980円というのは企業努力も相当あるでしょう。美味しさは間違いありません。前回は大型連休のランチタイムだったので1時間以上待った記憶がありますが、さすがに平日の夜はガラガラだったので一人でも気を使わずに済みました。

2日目の朝晩は実家で食べたので昼食だけ外で食べることになったのですが、昼食のつもりで食べたスターバックスのサンドイッチではやはり足りず、4時頃に空腹に耐えられず近くにあった揚州商人の飯田橋ラムラ店にフラフラと入ってしまい、ネギラーメンを食べてしまいました。揚州商人は首都圏の4都県にのみ展開されているチェーン店ですが、以前出張で滞在していた新横浜で見つけて以来、私のお気に入りとなっています。地元にもできたらいいのにとは思いますが、無理はしないでもらいたいです。

帰路では昼食に高遠の紅さくらという店で30分ほど待って高遠そばを食べました。もともと高遠が信州そばの発祥の地だったようですが、地元の人は自分たちでそばを打って食べていたので蕎麦屋ができたのはつい最近のことだそうです。今回訪れた紅さくらも1年前にできたばかりの新しいお店でしたが、川沿いのとても気持ちのいい店で美味しくいただくことができました。なお、高遠そばの食べ方の特徴は焼き味噌と辛味大根をそばつゆに混ぜて食べるということのようですが、薬味のミョウガも効いて実に良かったです。また、そばには小鉢がいくつかとデザートが付きますが、この日のデザートは凍らせた柿で、これも甘くて美味しかったです。

最後に、夕食は岐阜市内で食べることになったのですが、岐阜ならではというとなんだろうということで思いついたのが台湾ラーメン大吉です。台湾ラーメン自体は名古屋めしとされていますが、名古屋文化圏にある岐阜にその名店があるということです。私はちょっと汁物は暑かったので台湾ラーメンは避けて、そこから派生した台湾まぜそばを食べることにしました。熱々の麺にピリ辛の肉味噌と卵黄を薬味と一緒に絡めて食べるというものですが、さすがに順番待ちが耐えない名店だけあってとても美味しかったです。周りの人は皆ラーメンを美味しそうに食べていたので、私も次があれば試してみたいと思いますが、まぜそばも期待以上に良かったと思います。

ということで、ちょっと麺類の割合が高くはなりましたが、特徴的な美味しいものをいろいろ食べられて、食の面でも満足の旅となりました。最初の御前崎以外は行き当たりばったりなのですが、結果的に良い店を見つけられたのは幸運でした。