今週の広島グルメ旅行ですが、広島名物の食べ物といえば何はなくともお好み焼きでしょう。私自身は個人の旅行でも会社の出張でも、今まで広島に何度も行っていますが、やはり行くたびに大体食べているのではないかと思います。今回は1泊の旅行でしたが、1日目も2日目もランチはお好み焼きにしました。

広島にはお好み村という一つのビルの中にお好み焼き店ばかり20店以上も入っている観光客向けの施設が以前からありますが、広島駅からちょっと離れたところにあることもあり、今回はそこへは行っていません。その代わり、今は駅ビルのekieにお好み焼きの名店がいくつも入っているので、広島に到着してすぐのランチはこの中の「麗ちゃん」というお店でいただきました。

こちらのお店は大きな鉄板で5人もの店員さんが次々と焼いていて、カウンター席とテーブル席とで何十席もの注文を次々さばいているので、行列はできていますが回転が早いのでそれほど長時間待つことはなさそうです。お好み焼きの具は様々あって迷いますが、私は一番オススメというスペシャルをいただいたところ、イカとエビがしっかり味わえてとても美味しかったです。こちらも観光客や出張者をターゲットにしているとはいえ、競争は激しいでしょうから手抜きはないようです。

広島を発つ前のランチでは一転して、広島駅から10分弱ほど歩いたところにある、「かばざわ」という小さなお店です。こちらは57年も前からお母さんが一人でやってきたという、小さな鉄板を囲む4、5席のみのところで、ちょっと上級者向けだったかもしれません。

メニューはシンプルで、私は肉・玉・いか入にしましたが、イカはフライになったいか煎餅のようなものをバリバリと砕いて、蒸し焼きにして柔らかくしたものでした。でもこれはこれでしっかりイカの味はしていて悪くなかったですし、お好み焼き自体もやはり美味しかったです。

広島風お好み焼きでは粉の生地はクレープのようなごく薄いものだけで、その上にキャベツともやしをどっさり乗せて、その上に肉とそばと卵をかぶせた後でひっくり返して蒸し焼きにする、という感じだと思います。粉の量が多くなく、野菜がたっぷりなので重すぎない気がします。かばざわのお母さんによると地元の人でも難しいので家庭ではあまり作らないのではないかということでしたが、どうなのでしょうか。難しいというのは大きな鉄板がないからということかもしれません。

広島風お好み焼き自体は広島へ行かなくても食べられるお店が各地にあると思いますが、やはり本場で食べるのがいいですし、そうでなければなかなかあえて選ばないような気がするので、こういうときこそその地の名物を楽しみたいものです。