台湾独特の食文化で忘れてはならないのが夜市の存在です。様々な台湾B級グルメの屋台が立ち並び、大勢の人が歩いて回りながら思い思いに注文してつまむというのはなかなか興味深いものです。台湾全土で数多くの夜市が開かれていて、台北市内に泊まっていればきっと歩いていける範囲にもあるのではないでしょうか。

私達は台湾入りしたのが夕方だったので、初日はホテルにチェックインしたあと夜市に行ってみるというのがその日唯一のアクティビティとなっていました。行ってみたのはホテルから15分程度歩いたところで開かれている寧夏夜市というもので、この夜市は食べ物の屋台が数多く集まっていることで有名なようです。

道路の車道部分に幅2mもない通路が作られたその両側に屋台が並び、沢山の人が歩いたり屋台の前で立ち止まったりで渋滞しており、かなりの賑わいです。ここへ着いてまず私達は入口付近でスイカジュースを買い、そのあと以前から食べてみたかった臭豆腐の屋台で揚げ臭豆腐を買って、店の裏にある座席で食べてみました。

臭い豆腐という名前もどうなのかと思いますが、臭いとは聞いていてもどういう臭さなのかは言葉では伝わりにくいものです。私も実際に匂いを嗅いでみてようやく「これか」とわかりましたが、たしかに独特の匂いです。匂いがダメでどうしても食べられないという人もいるようですが、比較的食べやすいという揚げ臭豆腐にしたせいか、私は特に問題なく、美味しく食べることができました。

このあとは通り沿いの普通の店に入って食事をしてホテルに戻ったのですが、その後も何度か夜市に行った際にこの臭豆腐の匂いを嗅ぐとなぜかまた食べたいと思ってしまうのが不思議なものです。台湾には他にも独特なB級グルメが色々ありますが、今回の滞在ではあまり食べることができなかったので、また次回以降の楽しみにしたいと思っています。夜市も台北最大という士林夜市に行っていないので、ぜひ次回は行ってみたいものです。