私はアメリカ駐在中の給与振込口座をFifth Third Bankというオハイオ州に本店を持つ銀行に開設していて、残高を残したままの状態で帰国して現在まで維持しています。このFifth Thirdという名前は戦前のアメリカの第三国立銀行と第五国立銀行が合併したことに由来しているものだそうです。

おそらくアメリカの銀行はどこもそうなのだと思いますが、この銀行のキャッシュカードはそのままデビットカードになっていて、銀行のATMが使えるだけでなく、Master Cardなどと提携しているので普通に買い物に使うことができます。オンラインショッピングでも使えるので、帰国後もアメリカのオンラインストアで購入する際には使っていたりしました。

しかし、これが日本の店舗やオンラインストアで使おうとすると、いとも簡単にブロックされてしまうのが困りものです。Fifth Third Bankでは日本人出向者向けに日本人担当者が対応してくれる窓口があって、たまにメールで連絡をくれたりするので、この窓口にお願いするとブロックを解除してくれたりもします。しかし、時差もあるのでやり取りに時間がかかってしまうのは仕方ありません。

もう一つ、この銀行のiOSアプリがあるのですが、このアプリにチャットボットの機能があります。名前をJeanieというのですが、このJeanieが昨年大幅にアップグレードされて、30000のフレーズを認識できるとされています。この30000というのが十分なのかどうかわかりませんが、昨日またブロックされてしまったので試しにJeanieに聞いてみることにしました。

「ブロックされてしまった取引を承認してもらうためにはどうしたらいいのか」と聞いてみたのですが、その後いくつか取引の金額や相手を確認する質問があったあと、実際のサポートの方のチャットに交代して、そのチャットのやり取りで最終的にブロックを解除してもらって、無事に買い物を終えることができました。

結局このチャットのやり取りにはなんだかんだで30分ほども掛かってしまったと思うのですが、そんなまどろっこしいことはやっていられないと思うのが普通でしょう。しかし、もちろん電話窓口もあるのですが、国際電話になるので料金は気になりますし、当然英語でのやり取りが必要になるので聞き間違いや聞き逃しの無いようにしなければならず、私でもそれなりに疲れるものです。そのうえ電話だから早く終わるとは限りません。

ここで何が言いたかったかというと、チャットだけでこんなことまでしてもらえるなんてすごい、ということです。銀行でなくとも、日本のサービスでここまでちゃんとチャットで対応できるようになっているところはあるのでしょうか。私が単に知らないだけで、そんなの普通だよ、ということであれば申し訳ありませんが…