自宅のPCも以前は完全に趣味のためのものでしかありませんでしたが、コロナ禍を機に在宅勤務中心になった今、本体以外の液晶モニタやキーボード・トラックボールは会社のPCに接続して使うようになったので、使用頻度が非常に高くなりました。だからすぐに故障してしまう…という話ではなく、少しくらい高いものを買ってもそれで仕事の能率が上がるならいいのでは、ということです。

一昨年夏に購入したKeychronQ8をこれまで気に入って使ってきたのですが、このキーボードの、というより60%や65%といわれるキーボードの私にとってほぼ唯一にして最大の問題が「バックティック/チルダのキーがない」ということでした。プログラムやMarkdownのドキュメントを書くことが多い私にとってこれは非常に障害となって悩まされることで、キー配置を入れ替えたりして騙し騙し使ってきたような状況です。

私がQ8を購入して間もなく、Q8と同じAliceレイアウトに対して周囲にファンクションキーやマクロキーを追加したQ10が発売され、このときはすぐに買い替えてQ8はメルカリにでも出そうかと思ったものですが、なかなか踏み切れずズルズル来てしまいました。その後、Q10とまったく同じレイアウトで廉価版で樹脂ケースのV10、ロープロファイル版のK15 Pro、スイッチやキーキャップ、消音シートなどが異なり無線対応のQ10 Proなどが続々と発売され、そのたびに悩まされましたし、さらにテンキーが付いたQ13 Pro、テンキーが左側に付いたQ14 Proまで発売され、このQ14 Proこそが決定版かとも思いましたがまだ踏み切れずにいました。

そこで最近発売されたのがQ10 Maxでした。これはQ10 Proに対してキーキャップが専用品になり、Bluetoothの他に2.4GHzの無線接続にも対応して無線でも1000Hzのポーリングレートを実現しており、また高級な吸音シートが使われているなど、究極のキーボードということのようです。これも購入するまではしばらく悩んだのですが、今年の誕生日に勢いで注文してしまい、それが今日届きました。

せっかく専用のキーキャップが使われているのに以前購入していたDROP + MATT3O /DEV/TTY MT3 CUSTOM KEYCAP SET R3というキーキャップに早速交換してしまったのですが、やはりキーキャップも慣れたものが使いやすいです。ただ、左側縦一列に追加されているマクロキーに対応するちょうどいいキーキャップはなかったので、この5個だけは付いてきたものを使っています。

KeychronのQシリーズの特徴はなんといってもがっしりとしたアルミケースの剛性感で、それはもちろんこのQ14 Maxでも同様です。さらに吸音シートの働きが加わって感触はさらに素晴らしいものになっていて、タイプ時の打鍵音もコツコツという感じの非常に落ち着いた高級感のあるものになっています。もうこれだけでも購入した甲斐がありました。

しかしながらなぜかキー配置やマクロを設定するためのVIAというソフトウェアがこのキーボードをうまく認識してくれないようで、そこが少々フラストレーションが溜まるところになっています。一度は認識してくれたのでそのときにある程度の設定はできたのですが、どうも不安定なようで困っています。ともあれ、総合的には非常に気に入っているのでこれから使い込んでいきます。なお、これまでのQ8は職場に持っていって出社したときに使うことにします。