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Happy Hacking Keyboard Professional 2 Type-S

だいぶ遠回りしてしまいました。

プログラマーやPCで文章を入力する物書きの人がPCのキーボードにこだわるのは、音楽家が楽器にこだわるのと同じようなものだと思うのですが、ただ入力できればよいというものではありません。弘法筆を選ばずという諺の通り、最初からPCに付属してくるもので何の不満も感じない、全くこだわらない人もいますが、そうでない人にとってはいかにストレスなく、高速に、気持ちよく入力できるか、というのは重要なことではないでしょうか。私は昔から非常にこだわる質で、これまでに何本ものキーボードを購入してみてはどうもしっくりいかず次のものを求めてしまう、ということを続けてきました。

しかし実はその答えは知っていたのです。ただなぜかそれとは違う別の解があるような気がして、わざわざ避けてきたのかもしれません。それはその筋の人は皆知っている、PFUのHappy Hacking Keyboard Professional 2 Type-Sというものです。

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このキーボードは私にとっては3本目のHappy Hacking Keyboard (HHKB)になります。これまでの2本は一体いつ購入したものだったか、このブログを始める前のことなのではっきりしないのですが、2004年の「HHKかな配列かな印字なし版」という記事の時点ですでに「家でも職場でも愛用している」と書いていますので、これより数年以上前のはずです。この内の1本、Happy Hacking Keyboard 2 (HHK2)はP/S2端子の製品なのですが、これにUSB変換アダプターを接続して現在でも職場で使用しています。製品自体は1997年に発売、2005年で販売終了となったものですが、20年近く経った今でも何の故障もなく使用できているというのは驚くべきことではないでしょうか。さすがに樹脂の表面は黄ばんでしまって年季を感じさせますが、機能・性能面では本当に何も問題がありません。

さておき今回購入したProfessional 2 Type-Sですが、静電容量無接点方式のスイッチを採用して快適な操作感と長寿命を実現しているなど主な特徴はProfessional 2と同一で、それに対してキーストロークを4mmから3.8mmに変更、衝撃吸収材を加えて静粛性を向上、というような変更が加えられています。また、HHKBシリーズ共通の特徴としてコントロールキーがAキーの左側にあるUNIX配列、60個というキー数に抑えた省スペース性など、私にとって無くてはならないものももちろん兼ね備えています。

また、写真を見て分かる通り、今回はキートップをカスタマイズしています。これはMassdropという共同購入サイトで知って購入したものですが、このようなHHKB用のキートップが作られているくらい、海外でも知る人ぞ知る存在になっているようです。このキートップにはキリル文字が印字されていますが、もちろん私はロシア語などは全くわかりませんので、単なる飾りとして、この色使いがカワイイと思って購入したまでのことです。ただ、実はこのキートップこそがHHKB Pro 2購入に二の足を踏んでいた私の背中を押してくれたとも言えます。

HHKBのキートップはまっすぐ引っ張れば抜けるようにできているので、これまでに何度か洗濯するときなどに抜き差ししてきました。しかし、これまではゼムクリップを曲げたものをキーの下に差し込んで引っ張ったりしていたのですが、これは効率がよくありませんし、新品のキーボードを傷つけてしまう恐れもあります。そこで今回使用したのは別のキーボードメーカーFILCOのKeyPullerという製品です。これは針金の部分を広げてキーの上からかぶせるとキートップの下に回り込んで、とても容易に引き抜くことができるようになる優れものでした。

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もう一つ一緒に購入したのがバード電子の吸振マットHGというもので、HHKBの裏に貼り付けて使用する振動吸収マットです。これを使用することでキーボードが机に密着してずれずに安定し、キーを打ったときの指への反発が小さくなり、タイプ時の音も小さく静かになるというもので、HHKB Pro 2専用の形状になっているのでぴったりフィットします。実際に使用してみて、もともと静音タイプのType-Sが更に静かになり、タイプ音がカタカタというよりコトコトと落ち着いた感じになって、隣の寝室で寝る妻に気を使う必要も無くなりそうです。そこそこいい値段の製品ですが、Pro 2を使用するならぜひ一緒に購入したい必需品と言ってもいいかもしれません。

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ということで長くなりましたが、これまで散々メカニカルキーボードを買ってきて、このブログに書いていないものもいくつもあるのですが、結局はHHKBが一番自分に合っているということがわかりました。ようやくたどり着いた結論ですが、これからは末永く使っていきたいと思います。この記事もHHKBで入力していますが、流れるようにタイプすることができて最高です。

X-Bows Mechanical Ergonomic Keyboard

いつになったら慣れるでしょうか。

私は以前からコンピューターと人間とのインターフェースであるディスプレイモニタとキーボードやマウスなどの入力デバイスこそ使い勝手の上で重要だと思っていて、それによって作業の効率は直接的にも間接的にも変わってくるので、自宅はもとより職場のPCで使うためにもこれまでに数多くの製品を購入し試してきました。しかしキーボードについては未だに完全に満足できるものには出会えておらず、探求の旅は継続中です。

このブログでkeyboardというタグで検索すると複数のキーボードの記事が出てきますが、実はこれが購入したものすべてではありません。タイミングを逃して記事にしそびれてしまったものもいくつかあるので、実際にはもう2, 3本のキーボードが私の手元にあったりします。しかし、今回入手したX-Bows Ergonomic Keyboardについてはぜひ書いておかなければと思い記事にしているところです。

この製品は当初KickstarterのX-Bows Mechanical Ergonomic Keyboardというプロジェクトとして知り出資したもので、当初の予定より半年ちょっと遅れて届きました。通常の量産メーカーで発売が半年も遅れるというと大きな問題だと思いますが、Kickstarterのプロジェクトの中には一年以上遅れたり、量産に漕ぎ着ける前に資金が底をついて破綻してしまったり、酷いものになるとある時から音信不通になってしまったりもすると聞くので、半年遅れくらいなら温かい目で見守るくらいのものです。

それはさておき、届いた製品はなかなか精度良くできていて品質は高そうです。説明書などは十分に揃っているとは言えず手探りで試してみるしかないところもありますが、まずキーボードとして使う分には特に問題ありません。ただ、本製品はエルゴノミックのゲーミングキーボードということになっているようなので、そのゲーミングキーボードの特徴なのかフルカラーLEDによるバックライトが搭載されていて、その点灯パターンを様々に設定できるらしいのですが、その設定に必要なアプリのMac版はまだ公開されていないため、デフォルトで設定されているものの中から選ぶしかないというのが制約になっています。Windows版にまずは注力したいということらしく、Mac版もそのうち公開されるはずなので根気よく待ちたいと思います。

キーボード本来の機能としては、キースイッチをGateronのRed, Blue, Black, Brownの中から選ぶことができます。これらは重さ、ストローク量、クリック感などが異なっていて好みに合わせて選ぶのですが、私は軽めでクリック感はあるがクリック音はしないBrownを選択し、期待通り私の好みにぴったりのスイッチで良かったと思います。

このキーボードの最大の特徴はエルゴノミックデザインのキー配置です。基本的なキーは通常のQWERTY配列になっているのですが、右手と左手とが担当するキーがはっきりと分けられて扇形に広げられていて、それらの間にBackspaceとEnterが配置され、またスペースキーも左右に分けられて中央にはControlとShiftが挟まっています。こうして左右に広がっていることによって手首を無理な角度に曲げることが無くなって体に優しい、ということなのですが、私のタイピングは自己流なので中央付近の左右の分担、特にBのキーが曖昧で、たびたび右手でBを押そうとしてEnterを押してしまって漢字変換が確定されてしまうということになっています。これはしばらく使って慣れるしかないのだろうと思っていますが、これに慣れることによって通常のキーボードでも正しいタイピングに矯正されるようなのであれば良いと期待しています。

しかしやはり何事も良いことばかりではありません。このキーボードではキーが扇形に広がっているため、上段のキーほど左右に広くなってしまっています。特に数字の段ではだいぶ広くなってしまっていて、問題なのが日本語入力時には頻繁に使用する”-“のキーです。このキーにはもはや私の手ではホームポジションから届かなくなってしまっていて、結構手を移動しなければいけないことになっています。せっかくのエルゴノミックキーボードなのに、これでは明らかに手首に負担がかかってしまいますので、設定アプリができたらもっと押しやすい別のキーに置き換えるなどしたいです。

ということで今のところまだ問題はありますが、見た目は凄くかっこいいので、なんとか使いこなしていきたいと思っています。職場のPCでも使えるようにWindows仕様のものも買ってしまおうかとも思いましたが、それはもう少し慣れてからですね。

Logitech K480

いったい何枚…

普通、日本にいる人の多くはJISキーボードというのを何の疑問も持たずに使っているのではないかと思いますが、私の場合は101キーボードをベースにしたいわゆるASCII配列をHappy Hacking Keyboard (HHK) 以来ずっと使っているため、JIS配列では記号の並びが違うのでうまくタイピングすることができません。職場の自席のPCは自前のHHKにPS2-USB変換アダプターを使ってまで繋ぎ変えているので(私には)まったく問題ないのですが、共用しているノートPCの場合にはそういうわけにも行きません。以前はうまいことASCII配列にカスタマイズして購入したVAIO Zを使っていたのですが、これはアメリカに行っている間に上司に取られてしまったので、今はたどたどしくJIS配列のものを使っています。

先日はふとロジクール (Logitech) のK480というBluetoothキーボードが良いらしいと聞いて見てみたのですが、日本ではJIS配列のものしか売られておらず、ASCII配列のUS版は並行輸入になってしまうので倍以上の値段になってしまいます。定価が4630円と安価なので試してみようかと思うのであって、それが8000円以上もするというのでは考える気もなくなってしまいました。ところが、アメリカのAmazonでは認定再生品が$22で買える、ということで先日の出張の際に受け取れるよう、私の後任駐在員の家に届くように購入してしまいました。

Logitech Bluetooth Multi-Device Keyboard K480 for Computers, Tablets and Smartphones, Black (920-006342) 並行輸入

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Logicool ロジクール Bluetooth マルチデバイス キーボード (Windows、Mac、Android、iOS対応) K480 ブラック

¥ 3,378

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そして先日受け取ってみると、思っていたよりかなり大きくてびっくりしてしまったのですが、iPadも横にして立てられるのですから当然この大きさになりますね。横幅はiPadよりも4cm程度広く、奥行きはほぼ同じですので、そんなに大きいわけではないのですが、厚みが20mmあるので大きく感じますし、重量が815gもあるので下手なノートPCと同じくらいということになります。その分、大きなゴム足とあいまって非常に安定していますし、キーストロークもしっかりあるので疲れずに打つことができるのではないかと思います。

Bluetoothの接続先は、あらかじめペアリングしておいた3つの間で物理スイッチにより簡単に切り替えることができるので、PCとスマートフォンとを自在に切り替えながら使うというようなことができます。ボタン一つでトグルさせるほうが安上がりかもしれないのに、ここであえて物理的なダイヤルスイッチにしたというのは直感的で良いと思います。このキーボードがあればiPhoneなどを立ててノートPC代わりに使うことができるようになりますが、多少雑に扱っても簡単には壊れなさそうですし、そもそもそれほど高いものではないので惜しげなく持ち歩けるというのも良いのではないでしょうか。

電源は単4乾電池2本ですが、その電池は2年も持つということになっています。私は自宅にあったエネループを入れていますが、それでももちろん問題なく使えます。ただ、それだけ省電力の機器だとエネループの利点は活かしにくく、普通のアルカリ電池の方がコストパフォーマンスは良いといえるでしょう。なお、本来新品であれば電池も付属しているようなのでそれを使えばよいはずですが、私の再生品にはついてきませんでした。

ということで、まだ買ってみたということろでまともに使っていないのですが、まあ値段以上の価値はあるのではないかと思います。勤務先で昼休みにiPhoneでブログの下書きをしてみたりするかもしれません。