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本能寺ホテル

もっと日本史に興味を持っておくべきだとは思いました。

先日友人らと訪れた書寫山圓教寺は映画や大河ドラマの撮影に使われているということなのですが、実は今までそれらの作品は観たことがありませんでした。「ラストサムライ」ぐらいの大作は観ておくべきだろうと思いながらなかなかその機会がなかったのですが、先日「本能寺ホテル」がAmazon Prime Videoで無料で観ることができるようになっているのを見つけたので、まずはこれから観てみることにしました。

本能寺ホテル

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この作品は、現代の京都のホテルのエレベーターがなにかのきっかけで本能寺の変前日の本能寺に繋がってしまい、綾瀬はるか演じる主人公が森蘭丸や織田信長を救うべきか歴史を変えないようにすべきか選択を迫られながら奮闘する、というようなコメディ作品です。信長役は堤真一
が演じていますが、威厳があってなかなかそれらしい感じでした。

この作品の中で圓教寺が使われているのは家臣らが振々毬杖(ブリブリギッチョウ)という遊びに興じる場面と、少年時代の信長が庶民の子どもたちと振々毬杖を楽しむ場面との2つのシーンだったと思います。さすがについ最近目で見てきたところなので、すぐに気づきました。ちなみにどちらも同じく振々毬杖の場面だったというのは小道具の運搬の都合などでしょうか。

なお、本能寺の建物には同じく姫路市内にある亀山本徳寺というお寺が使われているそうです。私は実際に行ってみたことはありませんが、Google Mapsで写真を見てみると確かに映画に写っていたそのままの様子です。それほど有名なわけではないと思いますが、立派なお寺のようなので近いうちに見に行ってみたいと思います。

ところで映画そのものがどうだったのかというと、タイムトラベルを題材にしたコメディ要素の強いSF作品として、すごくというわけではないにしてもそこそこ面白い作品であったと思います。映画館で1800円払う価値があったかというと微妙ですが、まあ週末に自宅で気軽に楽しむには良いのではないでしょうか。

Green Book

ひねりはないけれどいい話。

今月の映画の日、3月1日は金曜日で仕事帰りに観に行くことができてとても嬉しいのですが、直前に発表された2019年米国アカデミー賞で作品賞と助演男優賞、脚本賞の3部門を受賞した「グリーンブック」の公開日でもあり、この作品はもともと観たかったということもあり、迷うことなく予約を入れて観てきました。さすがにアカデミー賞の効果もあって、いつもは映画の日でもガラガラの金曜日もなかなかの賑わいでした。

この作品は、ニューヨークのナイトクラブCopacabanaで働いていたイタリア移民のTony Lipと、アメリカの黒人ピアニストDon Shirleyという実在した2人の人物の間に、アメリカ南東部、ディープサウスを巡るツアーを通じて人種を越えた友情が築かれる過程を描いた物語となっています。舞台となっている1962年当時のアメリカはまだ黒人差別も根強く、Tony自身も当初は差別主義者であり、またディープサウスはとくに差別の厳しかったところで、数々の差別的出来事が起こりますが、それらを通じてTonyの考え方も変化していくというわけです。

主演は「ロード・オブ・ザ・リング」のAragornを演じていたViggo MortensenがTonyを演じ、Mahershala Aliが演じるDonは助演ということになっているようです。Viggoはこの映画で大食漢のTonyを演じるために体重を20kg程も増やしたとのことで、立派な太鼓腹を見せています。一方でMahershalaはこの役で「ムーンライト (映画)」に続いて2度目のアカデミー助演男優賞を受賞しているわけですが、つい先日観た「アリータ: バトル・エンジェル」でも重要な役どころを演じており、今が旬の俳優ということになるのでしょうか。

タイトルとなっている「グリーンブック」は当時のアメリカで黒人が宿泊できるホテル、食事できるレストランなどを紹介したガイドブックのことで、創刊したVictor Hugo Greenの名前に因んでいますが、それに合わせて表紙が緑色になっているのはシャレでしょう。しかし、こういうものの存在自体が現代では考えられないことですし、アメリカにとっては恥ずべきことですね。かといって日本は問題ないのかというとそんな事は言えず、むしろ表立っていないだけに質が悪いのではないでしょうか。

Bohemian Rhapsody

改めて聴いてその偉大さを再認識。

私の観たい映画ラッシュの11月、上旬にして早くも3本目に観たのは「ボヘミアン・ラプソディ」です。QueenとそのリードシンガーであるFreddie Mercuryの伝記的作品となっており、Queenの前身であるSmileにFreddieが加わるところからLIVE AIDへの登壇で絶頂を迎えるところまでを描いたものです。

この作品ではフォックス映画の冒頭に必ず登場するあの有名な20th Century Foxロゴのファンファーレがギターで演奏されていてとても良いです。これはサントラ盤にも収録されており、Queenの演奏となっているということはBrian Mayのギターということなのでしょう。非常に気分が盛り上がります。

序盤に本作のタイトルでもある楽曲”Bohemian Rhapsody“にまつわる件がありますが、この曲はまさにQueenを象徴する唯一無二といっていいものであると思います。演奏時間が5:55と長いために当時のラジオでは放送されないと言われていたそうですが、現在では5分程度の曲などザラにありますが、その障壁を崩したのも彼らだということになるのかもしれません。

Freddieを演じているのはRami Malekです。若い頃のFreddieとして最初に彼が現れたとき、正直なところあまり似ているとは思えず不安を感じてしまったのですが、単に私が見慣れない髪型や髭がないせいだったのか、あるいは観ているうちに慣れてしまったのか、終盤ではかなりそっくりにしか見えなくなってしまいました。不思議なものです。

終盤はLIVE AIDでのステージをかなり忠実に再現したものになっています。YouTubeでは実際の映像を見つけることができるので私も観て比べてみましたが、かなり細かいところまで作り込んであるのではないかと思います。もうこれなら本物の映像を差し込んでしまってもいいのではないかと思えるほどです。もちろん映画に出演しているのはRamiをはじめとする俳優らですが、その彼らも本人らの振る舞いや雰囲気をとてもうまく演じていると思います。

実はLIVE AIDが行われたときには私もロンドンに住んでいたので、親に頼んで行こうと思えば行けたはずなので、実に惜しいことをしたものです。それどころかテレビで見ることもしなかったので、当時の愚かしさを呪いたくなるほどです。中学生だった私には個性的すぎてなかなか受け入れることができなかったのがその一つの理由で、Queen以外の出演者は大人好みの大物ばかりだったということもありますので、致し方ないのかもしれませんが…

それにしても1991年にFreddieがAIDSによる気管支肺炎によって亡くなったのは45歳の時ということで、今の私よりも若くして亡くなってしまったということになります。まだ存命なら今年72歳ということになりますが、このような才能が短命で終わってしまうというのは本当に惜しいものです。Freddie一人の伝記映画ではないのですが、それを思わずにはいられませんでした。