Instagramの責任者であるAdam Mosseri氏が次のような発表を行いました(Claude 3 Sonnetで日本語訳、そのまま)。

インスタグラムでオリジナルコンテンツをさらに報いるための変更を発表します。

  • まず、おすすめで再投稿されたコンテンツを見つけた場合、それをオリジナルのコンテンツに置き換えます。また、再投稿にオリジナルへのリンクを付けたラベルを追加し、再投稿者のフォロワーにも表示されるようになります。

  • 次に、オリジナルでないコンテンツを繰り返し共有し、付加価値をつけていないアグリゲーターアカウントはおすすめから除外されます。アグリゲーターアカウントの皆さん、フォロワー以外の人にもおすすめされるよう、コンテンツをあなた自身のものにするための工夫をおすすめします。

これらの変更は今後数か月かけて段階的に導入されますが、十分な事前告知をさせていただきました。この件に関して多くの意見が出ると思いますので、歓迎します。皆さまの考えをお聞かせください。

これはなかなかいい機能のような気がしますが、どのように捉えられているのでしょうか。「アグリゲーターアカウント」の定義は不明というか曖昧ですが、例えば「〇〇おすすめ5選」みたいなまとめアカウントのようなものを指しているのだとすると、付加価値を付けてオリジナリティを出すためにそれなりの努力が求められることになります。

私はInstagramで食べ物専門のアカウントを持っていて、それほどフォロワー数は多くもないのですが、たまに写真を使わせてほしいというメッセージをもらうことがあります。アカウント名さえ明記してもらえれば問題ないという方針でやっているので、そのように返信して使ってもらっています。そういう投稿もこの「再投稿」の対象になるのでしょうか。単なる再投稿ではなく、キュレーションして情報を付加していれば問題ない(対象外)のかもしれません。

また、私が認識していないだけで、無断で再利用されている場合もあるのかもしれません。そういうケースでは積極的に対象にしてほしいものですが、どうでしょうか。再投稿だと判断された投稿のキャプションにオリジナルのアカウントが記載されているかどうかで扱いを変える、などがあってもいいかもしれません。

画像がトリミングされたり、フィルター加工をしていたり、文字を被せたりしていても同じ写真だと認識しなければ意味がないので、写真の特徴を分析してパラメータ化して、それを比較することで「再投稿」であると判定することになるのでしょうが、その「特徴を分析してパラメータ化」というところにいわゆるAIが活用されるようになるのでしょう。その目処が立ったので今回の発表に至ったということではないでしょうか。

どれがオリジナルであるのかというのは投稿日時で判断されるということなのでしょうから、一旦投稿したものを迂闊に削除してしまうと「原典性」が奪われてしまう可能性があるので注意が必要ですね。また、たとえばXなどInstagram以外で公表したものは当然対象外となるでしょうから、こちらも気をつける必要がありそうです。