Yahoo! ニュース経由Courrier Japonの記事「条件は完璧にそろっているのに「EVが普及しない」不可解な国・日本 米メディアが原因を分析」で、なぜ日本で電気自動車が普及しないのかが分析されています。

この記事では理由として下記3点が挙げられています。

  1. 日本の技術官僚が水素燃料電池の開発を推し進めている
  2. 軽自動車のようなコストパフォーマンスの高い自動車が好まれる
  3. 充電設備が整備されていない

しかし本当にこれらが主な理由なのでしょうか。

私自身も電気自動車には懐疑的であり、いずれガソリンエンジン車の選択肢が限られてしまうような状況になれば仕方なく電気自動車を購入することになるかもしれませんが、それまでは積極的に選ぶつもりはありません。その理由は以下のようなものですが、同じように考えている人は少なくないのではないかと思っています。

  1. 電気自動車の製造や発電に必要なエネルギーや送電ロスを考えると、ガソリンエンジンに対して効率的であるとは言えない
  2. 補助金がなければ購入価格差をガソリンとのランニングコストの差でペイできない
  3. マンション住まいなので自宅に充電器を置けないため、充電時間が長いのは困る
  4. 魅力的な電気自動車がない

結局、電気自動車がエコであるというのは幻想に過ぎないのではないかということが大きいです。補助金頼りというのはあまりに不健全です。原子力発電所の本格稼働が困難な今の状況では、発電コストが高すぎて電気自動車を積極的に普及する理由付けも難しいのではないでしょうか。私も本当に電気自動車が経済的であり、環境保護にもいいということであれば乗り換えることもやぶさかではないのですが、今はとてもそういう状況ではないと思います。

なお、テスラの車が売れないのはさらに下記のような理由によるのではないでしょうか。

  1. 円安の影響もあり高価
  2. アメリカサイズなので大きすぎる(特に横幅)
  3. 修理に時間と費用がかかる
  4. 営業が弱い

アメリカ車はヤナセでも売るのに苦労したのですから、「なぜ売れないんだ」と言っていても売れるものではないでしょうね。