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MINI車検

楽しさは変わっていません。

我が家にMINIがやってきてからあっという間に3年が経ち、ついに初回の車検を迎えることになりました。いきなり初回で大きな整備が必要なったりすることはないでしょうが、基本的にはお金がかかるイベントであり、決して嬉しいものではありません。

私は車両の購入時にTender Loving Care (TLC)なるサービスパッケージも5年間分加入しているので、主な消耗品の交換費用は前払いしていることになるのですが、残念ながらブレーキパッドやディスク、バッテリーといった比較的高額なものは対象外なのが残念です。とはいえ、それでも私の走行距離であれば元は取っているようなので文句は言えません。

実はすでに先日、警告灯が点灯したため後輪のブレーキパッドとディスクは交換済みなのでそこそこの出費となってしまったのですが、今回の車検ではバッテリーの消耗が明らかとなり、「この冬を越せるかどうか…」などと言うので交換してもらうことにしました。しかし国産車とは違い、またアイドルストップなどの電力消費も大きいため大型のバッテリーなのでなかなか高額のものです。いつかは交換しなければならないものですし、どこかで立ち往生するのも嫌なので仕方ありません。しかし結局、そのバッテリー以外には特別に費用の必要なものはなく、想定の範囲内には収まったのではないかと思います。

整備にはまる4日必要ということだったので代車を借りたのですが、MINI Cooper SD 3ドアでした。Cooper SDというのは2Lディーゼルのハイパワー仕様で、ガソリンのCooper Sよりも最高出力は低いが最大トルクは大きいというものです。私はこれに乗るのが初めてだったので、せっかくなので大山まで400km超のドライブに行ってしまいましたが、低回転からもりもり加速してスピードに乗るので運転しやすい反面、ポンピングロスがなくハイギアなのでエンジンブレーキが全然効かず、かつ高回転まで回せないので山道ではフットブレーキに頼らざるを得ないこと、回転が上がるとトルクが落ちてくることから、気持ち良さはガソリンの方が上かな、と思いました。しかし、何と言ってもディーゼル最大の長所は燃費で、23km/lほども走る上に軽油自体が安いので相当安上がりですし、ガソリンとタンクの大きさは同じなので航続距離の長さも魅力です。

ということで代車でも楽しませてもらったので今回の車検では特に不満も感じていないのですが、そもそも車検というのは必要なものなのか、ということはあります。アメリカでは州により事情は様々なのですが、私が住んでいたミシガン州には車検のような制度はなく、かなりボロボロの車でも自由に走っていました。しかし、それは自己責任という言葉が通用する社会だからこそ成り立つもので、たとえば気温が-20℃以下になる真冬に街から何十キロも離れたところで車が立ち往生したら、大げさではなく生命の危機に直面します。まともな人ならそうなる前に整備しておこうとなるので、自分の意志で定期的に整備するのですが、日本ではそういう訳にはいかないように思えるので、残念ながら必要な制度なのでしょう。

第45回東京モーターショー2017

車の売りは何なのか。

学生時代から、おそらく運転免許を取得してから自動車好きとなり、それが高じてなのか何なのか一応自動車関係の仕事をしている私にとって、東京モーターショーといえば2年に一度のお祭のようなもので、以前は毎回欠かさず見に行っていました。しかしそれも2005年の第39回までのことで、理由は忘れましたが2007年には行かず、そして2008年のリーマンショックの直撃を受けた2009年の第41回では規模が大幅に縮小されて海外メーカーのほとんどが出展を取りやめてしまったこともあって入場者数が激減するという大変な年でした。私は主に輸入車を楽しみにしていたのですっかり意気消沈してしまい、このあとも自然消滅的に見に行かなくなってしまったのでした。しかし今年はなぜかふと思い立ち、2005年以来5回12年ぶりに足を運んでみました。

私が行っていた頃の会場は幕張メッセだったのですが、東京ビッグサイトができて移転してからの参加も初めてとなります。そういえば晴海の東京国際見本市会場へも父に連れられて行ったのをなんとなく覚えています。東京ビッグサイト自体には他のイベントで何度か行ったことがありますが、ここはホールが東西に分かれてしまっていて渡り廊下がちょっと長いので、その点はだだっ広い幕張メッセの方が良かったような気がします。私はJR埼京線から直通のりんかい線に乗って行ったのですが、開場が9時だと思い込んでいてちょうど9時に到着する電車で行ったため、会場前で1時間近く待つはめになってしまいました。しかし、開場時刻にはかなり多くの人が並んでいたので、結果的にスムーズに入場できたのは災い転じて福となすということでしょうか。

今回、まずは一番混みそうなトヨタを最初に見ておこう、と行ってみたのですが、ここでまず失望を味わうことになりました。そもそも私はトヨタ車が好きではないのですが、それは別として、がっかりしたのは技術展示が「まったく」無いということでした。市販車を見るならショールームにでも行けばいいことですし、コンセプトカーのハリボテを見ても私には何も面白いことがありません。そのコンセプトカーにどのような技術が込められているのか、というのが見たいところなのではないでしょうか。

しかしこれはトヨタに限ったことではありませんでした。他の多くの自動車メーカーが似たようなもので、ただ一社違っていたのがマツダです。マツダブース内で一番の人だかりができていたのはコンセプトカーでもレース仕様車でもなく、SKYACTIV-Xのエンジンです。SPCCI(火花点火制御圧縮着火)なる新しい燃焼方式で究極の燃焼効率を目指しているもので、技術そのものへの関心のみならず、純粋に技術で勝負している姿勢も多くの来場者の注目を集めていたのではないでしょうか。

また、今回の各社のブースではVRを使用した展示がかなり目立っていて、どこでも順番待ちの行列ができていました。しかし、これは目新しさで人を集めているだけで、コンテンツはともかくVR自体は自動車の技術とは直接関係のないものなので、私には白けるばかりでした。ただ、列に並ぶ気になれず体験していないので、実際に見てみるといいものだったりしたのかもしれませんが、そんなに並ばなければわからないようなものが良い展示であるとは言えないと思います。

ちなみに、実は一番楽しみにしていたMINIが出展していないというのは行ってみてから知ったという愚かしさで、今回は下調べをあまりにサボりすぎたと少々反省しています。しかし、一応一通りカーメーカーのブースは見て回りましたが、若い頃のように心躍るようなものはなくて、もう次はやっぱりこないかな…という感じです。インターネットのおかげで会場に行かないとわからないような情報はほとんどありませんしね。

MINI 5 door Cooper S

楽しい!

我が家の新しい車、MINI 5 door Cooper Sは無事に三連休初日の土曜日に納車されました。当日は妻と2人で受け取りに行き、細かい説明を一通り1時間ほど受けて、最後にキーと車検証を受け取ってガレージから出発しました。それまで私がこだわった黒いホイールがピンとこなかったらしい妻も、実物を見て納得してくれたようで良かったです。その後はそのままドライブ…といきたいところでしたが、残念ながら帰国直後ということもあって色々やることがあって、その日は夜になってから1人で1時間少々走ってきただけで終わりました。そして翌日は神戸方面に買い物に行って秋祭りの渋滞にはまり、そして連休の最終日にようやく、また1人でしたが鳥取県を横断する500kmあまりのドライブに行くことができました。

納車から3日でいわゆる慣らし運転が終わるところまではいかなかったものの750kmほど走り、市内、渋滞、山間部、高速道路と様々なパターンを試すことができましたが、全般的に大満足です。

2リッター直噴ターボのパワフルなエンジンは普通に走っている分には余計な飛び出し感などなく実に穏やかに運転できますが、一度アクセルを踏み込むとスムーズに加速してあっという間に出してはいけないスピードに達してしまいます。そのようなスピードでも非常に安定感があって、日本の高速道路を運転していて緊張感を強いられるようなことは、雪や路面の凍結がない限りまず無いでしょう。

ボディは非常に剛性感があって、価格相応のドッシリ感があるのではないかと思います。外観やそもそもMINIが作っているイメージから小さな車だと思っている人も多いでしょうが、実際には全長はほぼ4mという短さなものの全幅は3ナンバーサイズとなっており、決して小さくはありません。したがって、国産リッターカーのような軽快さはありません。しかし、せっかくの新車なので私も無理はしませんでしたが、サスペンションはしなやかに動き山間部でも路面に吸い付くようでした。

結局、この車はBMWが作るプレミアムコンパクトカーであるということなのでしょう。旧MINIをデザインモチーフとはしていますが、あくまでドイツ車の走りです。しかし、だから運転していてもつまらないのかというと全くそんなことはなく、耳障りな高音成分はカットされて制御されて車室内に伝わるエンジン音や適度なロードノイズの演出と、上記のトルクフルかつ安定した走りとで非常に楽しく運転することができました。

なお、この三連休の様々な状況を含んでの燃費は、およそ15km/lほどでした。田舎をのんびり走るような区間が多かったとはいえ、2リッターターボエンジンということを考えればまずまず期待通りではないでしょうか。

実は私も初代BMW MINIが登場した時には演出過多な感じがして正直なところあまり好きになれなかったのですが、実際に接してみると外観や内装以外の部分は至って真面目にしっかりと作りこまれていることがわかり、今では大変気に入っていて、この車とは長い付き合いになるのではないかと思っています。