男同士の飲み会の話題としてよく出てくるのが「今欲しい車は?」というものですが、どうも最近は欲しいと思える車がなくて答えに困ってしまっていました。今乗っているMINI 5ドア Cooper Sに満足していて、故障もしないし何ら不満がないということでもあるのですが、最近はどうということのない車でも簡単に4〜500万円もするのでとても買い替えることなんてできません。少なくともMINIより魅力的なところがなにかないと、もちろん荷物が積めるというのは簡単に超えられるでしょうから、それ以外の何かがないと乗り換えの対象にはなりません。

先日こんな話になったときに出てきた私の夢の車というのが、Renault Avantimeという車です。あまりに独創的というか前衛的なコンセプトとスタイルだったため、また生産工場の都合もあってわずか2年で生産終了となり、総生産台数がたったの8500台あまりという希少車です。日本には200台ほどしか輸入されなかったということなので、ほとんどの人は見たことも聞いたこともないのではないでしょうか。

私は2001年の発売当時からとても気になっていて、しかし若輩者だった私には手の届く価格ではなかったためにカタログを眺めて過ごすだけだったのですが、そのカタログは今もなお手元に大事にとってあります。

この車の何が特徴的かというと、まず大型ミニバンスタイルでありながら3ドア、5人乗りで、ゆったりとした本皮シートの囲まれるようなインテリア、屋根全体が開くような大型グラスサンルーフ、というラグジュアリー感を極めたようなコンセプトです。他のどんな車にも似ていない個性も私にはとても魅力的に見えます。

私は今でも手に入るなら欲しいと思っているのですが、実際には駐車場にも困るし、3L V6のエンジンで車重1800kgなので燃費も相当悪そうですし、現実的ではありませんね。積極的に探してまで買おうとは思いませんが、もしも中古で売られているところを見てしまったら黙って通り過ぎることができるか、この車だけは自分でも自信がありません。