私はサブPCとして、2010年に購入したMacBook Pro 13inchにUbuntu Linuxをインストールして今でも使っています。このMacはRAMを8GBに増設したり、ハードディスクからSSDに換装したりと強化していることもあって、今でもChromeはそれなりに快適に使えているので、ウェブブラウズやウェブアプリで済むことはこれでできてしまっています。
しかし、当初MacBook AirにUbuntuをインストールしたときから「未解決の問題」としていた、日本語入力に使用するmozcが直接入力モードで起動するという問題はつい先程まで引きずっていたのですが、それがようやく解決しました。といってもそれは特に難しいことでもなく、改めて調べてみたらわかったという程度のことですが、せっかくなのでここで記録して共有しておきたいと思った次第です。
従来の対策はmozcのソースコードをダウンロードして、そのコードで起動時の初期状態をなぜかinactiveとしている箇所をactiveになるように1行だけ変更してビルド・インストールするというものでした。これは私も以前見て、当初はこれでうまく行っていたのですが、その後Ubuntuをアップデートしていたらいつの間にか元に戻ってしまい、同じ手順を繰り返してみても治らないので諦めていたのでした。
しかし、これはmozcの2.26.4220というバージョンから変わっていたようで、それは「ibus + Mozcで初めからデフォルトでかな入力する方法(2023年版)」というZennの記事で知りました。これはシンプルにわかりやすく書かれているのですが、実は私の場合はこれだけでは済みませんでした。ここでは
$HOME/.config/mozc内のibus_config.textprotoのactive_on_launchをTrueに
とされているのですが、私のホームディレクトリには.config/mozc/
というディレクトリがなかったのです。まあこれは簡単な話で、しっかりホームディレクトリを探せばすぐに分かったはずなのですが、Ubuntuを以前のバージョンからアップデートした場合には~/.mozc/
というディレクトリがあって、その場合はそこに~/.mozc/ibus_config.textproto
というファイルがあるだけのことでした。これは「Ubuntu 21.04でキーボードがus配列に変わってしまう問題」というQiitaの記事で見つけましたが、mozcのドキュメントmozc/docs/configurations.md
にも
The file path may be ~/.mozc/ibus_config.textproto if ~/.mozc directory already exists.
と書かれているものの、これを見つけるのはちょっと厳しいかもしれません。
ということで、今回もZennとQiitaに共有している人がいてくれたので私も助けられました。こういう知の共有こそが古き佳きインターネットの素晴らしさだと思うので、私もなんとかその一端を担いたいと常々感じているところです。まあ今回のネタはちょっとニッチではありますが。