MacBook Pro 13inch一度使ってみると離れられないのがMacです。

私は普段自宅ではデスクトップPCを使用しているのですが、日本では住宅事情もあり、使わないときはしまっておけるノートPCの人気が高いようですね。今やメーカー製のデスクトップ機なんて地デジ対応大画面とかでないと需要がないようですし、いわゆる自作機というのはごく一部のマニアだけのものです。まあ私の場合はそのマニアの部類に入ると思うのですが、全体的には割高であったとしても、少しずつパーツを交換していくことでグレードアップのための投資が集中してしまうのを避けられる、というのが自作機の大きなメリットだと思って使い続けています。

しかし一方、出張や帰省の時などしばらく自宅を離れる時も自分のPCを利用したいということで、持ち歩きのできる小型のPCが欲しいという思いもありました。私は以前、同じような目的でAppleiBook G4を購入しているのですが、さすがに7年も前の機種ですから現役で使用するにはかなり無理があります。最近はUbuntuをインストールしてみたりもしましたが、オモチャにしかなりませんでした。

そんな時にちょうど語学留学の話があったので「その間メールやSkypeで連絡するのにも必要だよね?」という話を妻に持ちかけたところ、当然渋々ではありながらも了承を得ることができ、早速新しいノートPCとしてMacBook Proの13インチモデルを購入しました。

Apple MacBook Pro 2.26GHz 13.3インチ MB990J/A
メーカー:アップル
アップル (2009/06/10)
ISBN/ASIN:B002CJM7O4

デスクトップはWindows PCなのにどうしてノートはMacなのか、ということですが、本当はデスクトップもMacにしてしまいたいのはやまやまなのです。しかし、これまでの資産、特にハードウェアが移行を困難なものにしているのと、デスクトップのMacというとMac Proということになってしまい、これは本当にプロフェッショナル向きのスペックになっているのでかなり高価であるのが問題です。かといって一般コンシューマー向けのiMacではモニタがもったいないことになりますし、Mac Miniでは性能的にノートPCレベルのものなので満足できず、そもそもデスクトップにする意味がなくなってしまいます。しかし、ノートPCの場合にはそういった問題はありませんので、心置きなくMacを選ぶことができるというわけです。ちなみにMacBookではなくProにしたのは2万円の価格差で満足感を買いたかったためです。

日曜日の夜に注文した時には3営業日での出荷で翌月曜日の配達予定ということだったのに金曜日になっても出荷されずにやきもきしていたのですが、金曜日の夕方になってステータスが出荷になったと思ったらその時にはすでに国内にあって、土曜日の昨日午前中には手元に届いてしまいました。私のiBookもそうでしたが、Apple Storeで購入すると上海からの発送になると聞いていたのでもっと時間がかかると思っていたのですが、どういう理由があったにしても思ったより早く入手できて困ることはないので良しとしましょう。

Apple Storeは定価販売なのでAmazonなどで購入した方が安いのはわかっているのですが、BTOによるカスタマイズが出来るというのがApple Storeの利点です。私は今回ハードディスクを320GBから500GBにアップグレードし、キーボードをUS配列に変更しました。このキーボードの変更はどうしても譲れないところです。こういう必要がなければ他のショップを利用した方が少しでも安く購入するには良いのでしょうが、そういえばAppleが他の通販ショップを締め出したという話があって、Amazon以外の通販サイトではApple製品が購入できなくなっているのでした。

ということで今、届いたばかりのMacBook Proの設定や各種アプリケーションのインストールが概ね終わったところで、そのMacを使ってこの文章を書いているところです。やはりアルミのブロックから削り出して作られているというユニボディの剛性感とシャープなデザインはAppleならではのもので、所有することで満足させてくれるという点では一流です。角が立っているのでパームレスト部に手を置いていると手首のあたりが当たって跡がついてしまったりもしますが、痛いというほどではないのでそのうち慣れることでしょう。

液晶は高精細な光沢タイプのもので、背後に明るい窓などがあると映り込みが気にならないとは言えませんが、映像の美しさと引き換えだと思って諦めるしかありません。ガシガシとコーディングに使ったりする人には辛いかもしれませんが、そういう性格のマシンではないということなのでしょう。

OSはもちろん最新のMac OS 10.6.4ですが、私が以前使っていた10.3から洗練された印象はあるものの使用上の大きな変化はなくスムーズに使い始めることが出来ています。動作は極めて安定していますし、凝った視覚効果ももたつくようなことがなく、実に快適です。ちなみにあとで後悔したくなかったのでCPUは2タイプあるうちの高速な方にしましたが、その違いは比べてみたわけでないのでわかりません。ただ、少なくとも今のところ不満を感じる場面はありません。もちろん動画編集などには不足でしょうが…

ということで、かなり満足感の高い買い物になりましたが、他のWindows PCだとどうなのでしょうか。勤務先ではほぼ自分専用としてPanasonicLet’s Note CF-T8Fあたりのモデルを使用していますが、モバイル機として重要な軽さの面では圧倒的な差があるものの、その分安っぽいような気がしてしまいます。本当はLet’s Noteの方が高いはずなのですが、個人として所有するならMacBook Proの方が良いのではないでしょうか、というのはあくまで私の主観ですが…