Stars & Stripesこんなに面倒なものとは知りませんでした。

なんだかんだでこの5年の間に3度アメリカ合衆国に足を踏み入れている私ですが、その度に変わっているのがアメリカの入国審査の仕組みでした。9年前の9.11のようなことがあってからかなり厳しくしているのは判るのですが、セキュリティの強化と省力化との狭間で頻繁にシステムが変わっていて、相当高いものについているのではないでしょうか。最近はESTAという事前認証を取り入れて入国審査場での負担を軽減しようとしているようですが、これまで無償だったものが先週8日から14USDかかるようになってしまいました。ESTAは一度手続きをしておけば2年間有効なので、「まだの人は今のうちに」なんていう通知が私の勤務先でも回ってきましたが、有償になると単にそれ自体に金がかかるということだけでなく、クレジットカードでの決済が必要なのでその経費を払い出すためにも手間隙がかかることになるのが事業者にとっては負担になるところです。

しかし、そんなビジネスや観光での一般の入国手続きだけでも面倒くさいと思っていたのに、こんなものはまだまだ序の口であったことを思い知りつつあります。

実は、勤務先の業務として3週間の語学留学でアメリカに行かせてもらえることになったのですが、3週間くらいならビジネスと同様ビザ免除で入国できるのかと思っていたら、期間に関係なく週18時間以上受講する場合はフルタイム就学とみなされ、学生ビザが必要になるのだそうです。まだ詳細は知らされていないのですが、業務として行くことになるので朝から晩までとは言わないまでも、週30時間程度は勉強させられることになるのでしょうから、当然学生ビザの対象です。

この学生ビザの手続には申請書の他、就学先の入学許可証、最終卒業校の英文成績証明書、諸々の費用で340USDなどなどが必要で、これらの資料を集めたりするのが煩わしいことこの上ありません。さらにパスポートの残余期間が6ヶ月以上必要なのですが、私の場合これが不足しているので直前になって更新の申請をしたりしているのでなおさらです。また申請には自分の中学以降の出身校とその住所が必要になるようなのですが、それをいちいち調べるのもまた面倒です。

とはいえ、ウェブが使える今であれば机に座ったままでかなりの部分が済んでしまうので、大したことではないとも言えます。だからこそこんなことが求められてしまうのかもしれませんが、インターネット以前であれば留学といえば準備に何週間、何ヶ月も必要だったのかもと思えばまだまだでしょうか。まあ、楽しいことが待っているわけですから、これくらい我慢しなければいけませんね。あ、いえ、もちろん楽しいばかりではないとは思いますが…