脳効き過ぎる薬も怖いのですが。

日本人の3~4人が患っているとも言われる非常に一般的な病気「頭痛」ですが、私もちょっとしたことですぐに頭が痛くなる「頭痛持ち」で、長年悩まされています。なんだかちょっと頭がいたいな、という程度の軽い頭痛は日常茶飯事で、年に2,3度は起き上がるのも辛く、出社したところで全く仕事にならず、食事すら億劫になってしまうというほどの酷い頭痛に襲われています。

先週の土曜日は小学校の運動会があったので、弁当を作る妻に起こされてしまい睡眠不足の状態になってしまったのですが、それが良くなかったようで日曜の未明に目を覚ましてから激しい頭痛に見舞われてしまいました。結局日曜日は一日中ベッドで過ごし、食べたのはゼリーひとカップのみ、月曜日は朝一番に頼まれていた仕事があったのでそれだけのために出社して、一時間で済ませてすぐに帰宅してベッドに逆戻りでした。しかしその後も一向に収まる気配がなく、このままでは翌日も休まなければならなくなるということで、力を振り絞って頭痛外来を受け付けている近所の内科へ行って診てもらうことにしました。

痛い時には家を出るのも辛いというだけでなく、「どんな痛みですか?」と聞かれても的確に答えるのが難しいのでこれまでなんとなく敬遠してしまっていたのですが、行ってみればそれはさすがに相手もプロですので大体の答えで汲みとってくれるものです。症状から見ると結局私の激しい頭痛は「片頭痛」というタイプのようですが、一般的には週2回から月1回程度ということのようなのでその点はまだ程度が軽いということなのかもしれません。また、他のタイプとしては「緊張型頭痛」と「群発頭痛」、そして偏頭痛と緊張型の「混合型頭痛」というものがあるそうですが、いずれの症状も時によっては思い当たるふしがあり、その時々に応じてそれぞれ異なる対処が必要になりそうなのが困ったものです。

結局頭痛の根本的な原因を取り除くのは難しいのですが、薬を2種類処方してもらいました。まず、片頭痛の直接的な原因である「脳内の血管が膨張して組織を圧迫」というのを緩和するため、ゾーミッグというもので、脳の血管を収縮させて症状を改善する作用があるそうです。早速これを飲んでみたところ、小一時間で痛みはかすかなものとなり、とりあえず通常通りの生活ができるようになりました。しかし、作用はあくまで一時的なものでしかなく、片頭痛の原因はそのままなので翌朝起きるとまた痛みが戻ってきてしまいました。そこでまたもう一錠飲んでみると、今度は薬の効いている間に治ったらしく、今に至っています。

もう1種類処方されたのはロキソニンという消炎鎮痛剤で、「ゾーミッグが効かない時に使い分けて」と言われたものなので今回は飲んでいません。普段の軽い頭痛の時にはバファリンやイブプロフェンを飲んでみるものの全く効かないので閉口していたのですが、そういう時に飲むといいのかもしれません。

ということで、あまりに頭痛が酷く感じられるので脳腫瘍でもあるのではないかといちいち不安を感じていたのですが、片頭痛という一般的な病気であることがわかってちょっと安心したような、これから一生付き合っていかなければならないのかと思うとしんどいような、複雑な気持ちです。まあ、数十年の間には頭痛を根本治療できるような医学の進歩が…あるといいですが難しいでしょうね。