台北の名所の一つ、中正記念堂の「中正」とは中華民国建国の父、初代総統である蔣介石の諱であり、堂内には椅子にゆったりと座る蔣介石の大きな銅像があります。以前はこの銅像の警備をする衛兵がいて、早朝から夕刻まで、交代時以外は微動だにせず立っているというのが一つの名物になっていました。しかし、個人推拝からの脱却のため、2024年にこの警備が廃止され、衛兵はいなくなったのですが、その代わりに銅像前ではなく建物の前で儀仗隊によるパレードが行われることになりました。観光資源が一つ消えてしまうのは困るということになったのでしょうか。
このパレードは午前9時から午後5時までの毎正時に行われるのですが、雨天中止となっています。今回の台北滞在中は不運にも天候に恵まれず、予報は雨となっていたので諦めかけていたのですが、朝食後にホテルの部屋でのんびりしていたら急に晴れ間が見えてきたので、急遽予定を変更して中正記念堂へと向かったのでした。
私たちが到着したのは10時ちょっと前だったのですが、徐々に人が集まり始めていたところで、運翌最前列を確保できて、よく見ることができました。儀仗隊は記念堂の左右両側から3人ずつ歩いてきて、記念堂正面で対面してそこで銃剣を用いたアクションを交えて儀式を演じてくれます。人数も少なく、時間も5分少々のちょっとしたものではありますが、キレのいい動きは厳しい訓練のたまものなのでしょう。4回目の台北滞在で初めてでしたが、なかなか見応えのあるものだったので、見に行ってみて良かったと思います。
なお、「天候に恵まれず」とは言いましたが、実は晴れたら晴れたで日差しが強くジリジリと暑かったので、むしろ曇っているくらいの方が快適でした。写真を撮るなら青空のほうがいいに決まっていますが、なかなか難しいものです。

